脳挫傷で変わった“人格” 初めての夫婦喧嘩に自傷行為…生海が語った「リアル」

ソフトバンク・生海【写真:冨田成美】
ソフトバンク・生海【写真:冨田成美】

現状は「ちょっとボロボロ」…なお残る不安も前を向く「広めてください」

 野球への想いを繋ぎとめてくれたのは、いつだって愛妻だった。「やっぱりいなかったら辞めるっていう判断をしているだろうなとは思いますね」。大きく頷いたのは、脳挫傷からの復帰を目指す生海外野手だった。

 今年1月、球団施設内で起きた自主トレ中の打球事故で「左側頭葉脳挫傷」と診断された。競技復帰まで1年から1年半の見込みであることも踏まえ、球団は10月28日に来季の支配下選手登録を結ばないことを通告した。

 複雑な思いもあったが、生海は再びバットを握ってグラウンドに帰ってきた。今月15日に来季の育成契約に合意し、サイン。現在は通院を続けつつ、体調を見ながらではあるが、筑後のファーム施設で少しずつ体を動かし始めている。生海は「バッティングも少しずつ再開しました。打つと脳が揺れるからキツイけど。でも、ボールを使うとやっぱり楽しいですね」と着実に歩みを進めている。

ソフトバンク・生海【写真:冨田成美】
ソフトバンク・生海【写真:冨田成美】

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)