「絶対に負けられない試合」にあった2つの焦点 “2人のヘッド”が明かす大胆采配の舞台裏

ソフトバンク・石塚綜一郎(左)と川瀬晃【写真:荒川祐史、栗木一孝】
ソフトバンク・石塚綜一郎(左)と川瀬晃【写真:荒川祐史、栗木一孝】

石塚に代えて川瀬の“一手”「シーズン序盤なら交代はなかった」

 まさにチーム一丸でもぎ取った白星だった。「きょうは本当にチームが今年一番、勝つというところに関しては1つになっていたような感じですね」。今季最長の4連敗で迎えた8日の西武戦(みずほPayPayドーム)。総力戦の末につかんだ会心の勝利に、小久保裕紀監督の表情も安堵に包まれていた。

 打線は難敵の西武先発・武内から2回に2点を先制。投手陣は中継ぎ登板から中4日で先発マウンドに上がった松本晴投手が6回途中1失点、8奪三振の力投を見せると、そこから5投手の継投でリードを守り切った。試合終了後のベンチ裏からは、勝利を喜び合うナインの大声が響いていた。それだけ大きな1勝だった。

 絶対に負けられないとの思いは首脳陣も同じだった。試合の焦点は2つ。試合中盤の5回に「7番・一塁」で出場した石塚綜一郎捕手をベンチに下げた判断、そしてリスクを覚悟の上でルーキー右腕2人を起用した点だ。今季のターニングポイントとなるであろう一戦で行われた大胆な決断。その背景を探った。

ソフトバンク・岩井俊介(左)と大山凌【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・岩井俊介(左)と大山凌【写真:荒川祐史】

前回登板で計5失点の新人2人を投入「チャレンジしていくしかない」