廣瀬隆太、スタメンの日々は「幸せですね」 期待を感じたノーサイン…2年ぶりの“ヘッスラ”に込めた気概

延長12回に好機を広げる内野安打
指揮官からの“無言の期待”にどうしても応えたかった。プロ3年目で絶好のチャンスを迎えていることは、誰よりも自覚している。廣瀬隆太内野手が見せた“2年ぶり”のヘッドスライディングには、25歳の気概がたっぷりと詰まっていた。
今季最長となる4時間41分の熱戦を制した7日のDeNA戦(横浜)。ハイライトは最後の最後に待っていた。同点の延長12回、代打の野村勇内野手が二塁打でチャンスメークすると、廣瀬に打席が回ってきた。この試合最後の攻撃、かつ無死二塁の場面。犠打も考えられるケースだったが、廣瀬は初球から果敢にスイングをかけた。4球連続でファウルとなり、1ボール2ストライクからの6球目を逆らわずに逆方向へ。打球が一塁手のグラブをはじくと、勢いのまま頭から一塁ベースに滑り込んだ。必死にもぎ取った内野安打で一、三塁と好機を拡大した。
「本当に嬉しかったですね。(5打席目まで)ヒットもなかったですし……。自分を犠牲にしてでも、絶対にランナーを進めようと思っていたので」。この一打から庄子雄大内野手の決勝スクイズ、そして海野隆司捕手の適時打が生まれた。ヒーローではなくても、勝利の立役者だったことは間違いない。
この場面、ベンチからは送りバントはおろか、右打ちのサインも出ていなかった。小久保裕紀監督は「任せた」と言わんばかりの表情で廣瀬の打席を見つめていた。ここまで5試合連続でスタメン出場し、打率.421と結果を残している25歳。口にしたのは2年前の記憶、そして実感のこもった言葉だった。「幸せですね」――。
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この先で分かる3つのこと
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(長濱幸治 / Kouji Nagahama)