山本祐大電撃トレードの舞台裏 発端は1年半前…三笠GMが明かした“基準”「生え抜きだけがいいとは思わない」

  • 記者:福谷佑介, 記者:長濱幸治
    2026.09.17
  • 1軍

正捕手がいながら他球団の正捕手を獲得…前代未聞の“世紀の電撃トレード”

 ソフトバンクは17日、福岡移転後では初となるパ・リーグ3連覇を達成しました。5月中旬には4位に沈むなどシーズン序盤は苦しみながらも、右肩上がりに上昇カーブを描くと、首位を奪還した6月30日以降、一度もその座を譲ることなく頂点に立ちました。「鷹フル」では編成部門の責任者、三笠杉彦取締役GM(以下、三笠GM)の独占インタビューを実施。今季の編成の舞台裏に迫りました。第1回は「山本祐大捕手獲得の舞台裏」。球界を揺るがしたレギュラー捕手獲得の狙いを紐解きます。

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 チームがなかなか波に乗り切れない中で迎えた5月12日。午前10時半にソフトバンク、そしてDeNAの両球団から発表された一報が、球界に衝撃を与えた。山本祐大捕手と、尾形崇斗投手、井上朋也内野手による1対2の交換トレードが成立した知らせだった。

 山本祐といえば、れっきとしたDeNAの正捕手だ。2024年には108試合に出場して打率.291をマーク。ゴールデン・グラブ賞、ベストナインにも輝き、侍ジャパンにも選出された。今季もトレードになるまでDeNAで28試合に出場し、発表直前の5月10日の阪神戦でもスタメンでマスクを被っていた。

 一方で、ホークスには2025年のリーグ連覇、そして日本一に貢献した海野隆司捕手が今シーズンも主にマスクをかぶっていた。正捕手に近い存在がいるのにもかかわらず、他球団の正捕手をトレードで迎え入れる――。そんな前代未聞の事態だったからこそ、「世紀の電撃トレード」とされた。

 球団はなぜ、この決断に踏み切ったのか。三笠GMが明かした獲得の狙いは、1年半前のオフにまで遡る――。

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この先で分かる3つのこと

海野がいるのになぜ?三笠GMが語る獲得の「真の狙い」
なぜ成立?電撃トレードを可能にした鷹の「最大の武器」
割を食う若鷹へ…熾烈な競争の裏にある「壮大な野望」
独占インタビューに応じた三笠杉彦取締役GM【写真:栗木一考】
独占インタビューに応じた三笠杉彦取締役GM【写真:栗木一考】

「これは世代交代の大きなチャンスであると考えた」

「他の球団に行ったら、1軍レベルで活躍できる選手がたくさんいる」

(左から)谷川原健太、山本祐大、海野隆司【写真:栗木一考】
(左から)谷川原健太、山本祐大、海野隆司【写真:栗木一考】

割を食う海野、谷川原、渡邉…それでも「そのくらいじゃないとダメ」

入団会見での山本祐大【写真:栗木一考】
入団会見での山本祐大【写真:栗木一考】

「僕らは世界一を目指して、今年も勝って、その先も勝っていこうとしている」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani), (長濱幸治 / Kouji Nagahama)