山本祐大の合流初日に開かれた歓迎会 「馴染めば力を出せる」…判明した2人の“仕掛け人”

  • 記者:長濱幸治
    2026.05.16
  • 1軍
合流初日、チームメートにあいさつする山本祐大(中央)【写真:栗木一考】
合流初日、チームメートにあいさつする山本祐大(中央)【写真:栗木一考】

16日の楽天戦では移籍後初ヒットを含む2安打

 入団会見から即出場登録、即スタメン出場、そして“即歓迎会”が行われた。「もう楽しかったですし、温かく歓迎してもらったので。本当にありがたいなと思います」。目まぐるしく過ぎた5月13日を笑顔で振り返ったのは、DeNAからトレードで加入した山本祐大捕手だった。

 16日の楽天戦(楽天最強パーク宮城)では、13日に続いて今季2度目のスタメン出場を果たした山本祐。2回に移籍後初安打を左前に運ぶと、2点を追う9回にも中前打を放ち、反撃の起点となった。守っても難しいワンバンドのボールをしっかりブロッキングするなど、ゴールデン・グラブ受賞者ならではの高い守備力を披露。チームは敗れたものの、しっかりと存在感を示した。

「早く環境に馴染むことができれば、本来の力も出せると思ったので」。歓迎会の発起人は、自らもFAでホークスに移籍してきた「あの人物」だった。そしてチームリーダーも加わり、3人で囲んだ焼肉――。“極秘会合”の真相に迫った。

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この先で分かる3つのこと

発起人が明かした、山本祐大歓迎会の「真の理由」
野球の話題だけでなく…福岡に早く溶け込む「ヒント」
2人だけが知る、山本祐大の「意外な素顔」とは
近藤健介(手前)と栗原陵矢【写真:竹村岳】
近藤健介(手前)と栗原陵矢【写真:竹村岳】

近藤が明かした“自覚”…「僕ももう4年目ですし」

「僕もホークスでもう4年目ですし、自分もやってもらったこともあったので。山本が少しでも早くチームに溶け込めるように、っていう感じですね」

 歓迎会を発案したのは近藤健介外野手だった。山本祐とは野球日本代表「侍ジャパン」でともにプレーした経験もある。「それはもう心強いですよ。DeNAではレギュラーキャッチャーでしたし、ジャパンに選ばれるような選手なので」。新たに加わった仲間の印象は「真面目ですね」とニヤリ。近藤自身も“移籍組”だからこそ、一日でも早くチームの雰囲気を知る大切さは分かっていた。

 近藤が“幹事”に指名したのが、今季から選手会長を務める栗原陵矢内野手だった。「『山本も誘って飯行こうや』って言われて。バタバタ店を押さえましたね」。歓迎会では野球の会話が中心だったが、「福岡という街はどんな感じか、みたいな話もしましたね」と新生活のヒントを授けたという。

 栗原自身は山本祐との面識について「何回か球場で会ったりくらい」という。これだけ長い時間、腰を据えて話したのは初めてだった。「なんか人見知りな感じですね。そんなに数多くしゃべるタイプではないですけど、どんどんコミュニケーションをとっていきたいなと思います」。普段からチームを盛り上げる選手会長として、フォローを誓った。

 チームの中心を担う先輩2人の心遣いに山本祐も感謝しきりだった。「近藤さんが企画してくれて、栗原さんに誘っていただいて。本当にうれしかったです」。ホークスの雰囲気については「色々と聞いたんですけど、自分で感じるのが一番いいかなと思っています」と、徐々に自らの色を出していくつもりだ。

 シーズン途中の移籍という捕手にとっては難しいシチュエーションも、ホークスには頼りになるチームメートがいる。合流初日に開かれた歓迎会は、山本祐にとってこれ以上ない“プレゼント”になっただろう。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)