上茶谷大河「お前怒られるって」 ”お遊びの1球”がリーグ最強の魔球に…渡邉陸から「使わないんですか?」

  • 記者:森大樹
    2026.11.08
  • 1軍
上茶谷大河(左)と渡邉陸【写真:栗木一考】
上茶谷大河(左)と渡邉陸【写真:栗木一考】

上茶谷が感謝する出来事「マジで陸のおかげです」

「僕の中では、あのアドバイスがなかったら……」。今シーズン、キャリアハイとなる8勝を挙げ、日本一連覇に大きく貢献した上茶谷大河投手。戦い抜いた1年間を振り返り、「一番感謝している人」として真っ先に名前を挙げたのは、渡邉陸捕手だった。リリーフとして開幕1軍入りし、シーズン途中からは先発も務めるなど、36試合に登板した右腕。「マジで陸のおかげです」と明かすのには明確な理由があったーー。

 上茶谷が今季初先発し、1406日ぶりの先発勝利を挙げた7月16日の日本ハム戦(エスコンフィールド)から、渡邉と5試合連続でバッテリーを組んだ。「僕が打たれたら、陸は一緒に抹消されるかもしれない」。そんな覚悟を胸に臨んだ5試合。2人でつかんだ3つの白星は、積み重ねてきた準備の結晶だった。

 先発でバッテリーを組んだことへの感謝なのか、と尋ねると右腕は少し違う答えを返した。「それはもちろんあります。でも、陸が新しい自分を見せてくれたんです」。今シーズンの上茶谷の運命を変えたと言っても過言ではない、渡邉とのやりとり。「でも、あいつは多分覚えていないです」。それは3月の筑後のブルペンで交わした、“2人だけの会話”だった。

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(森大樹 / Daiki Mori)