山本祐大が捨てた“先入観”…いかにして牧秀悟を封じたのか? 日本Sを終えて紐解く“答え合わせ”

  • 記者:竹村岳
    2026.10.29
  • 1軍
ピンチをしのぎガッツポーズする山本祐大【写真:荒川祐史】
ピンチをしのぎガッツポーズする山本祐大【写真:荒川祐史】

ホークスがキーマンに挙げていた牧秀悟の存在

 怒涛の4連勝で「SMBC日本シリーズ2026」を制し、2年連続の日本一を成し遂げた。最大7試合の短期決戦を勝ち抜くうえで、ホークスが最大のキーマンとしてマークし続けたのがDeNAの牧秀悟内野手だった。

 通算144本塁打を誇る主砲に対し、戦前にアナリストが徹底分析の末に導き出した綿密な包囲網。だが、今年5月までチームメートだった山本祐大捕手がマスク越しに下したのは、机上のデータを凌駕する「現場の直感」だった。データと直感、双方からの思惑が交錯し、導き出された「理想的な打ち取り方」とは――。頂上決戦の裏で繰り広げられた、知られざる頭脳戦に迫る。

 24日に横浜スタジアムで行われた初戦では、1点リードの8回に松本裕樹投手が牧に同点ソロを被弾した。初戦から3試合連続で「申告敬遠」という采配を振るったホークスベンチ。決着がついた28日の第4戦(みずほPayPayドーム)でも5回2死一塁で牧を迎え、先発・前田悠伍投手から鈴木豪太投手にスイッチ。小久保裕紀監督が「シーズン中なら投げさせている」と語るほど、徹底的なマークは最後まで緩めなかった。

 結果的に14打数3安打、1打点に封じ込めた。ホークスは一体、牧に対してどのような対策を立てていたのか。アナリストチームと、捕手陣が“共有”していた明確なプラン。そして、誰よりも古巣を知る山本祐が先入観を捨て、グラウンドの呼吸から導き出した“主砲封じの真実”を紐解く――。

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この先で分かる3つのこと

牧秀悟を崩すために…アナリストと山本祐大が描いた配球図
直球封印…細川コーチが明かす松本裕樹の「理想的な抑え方」
先入観を捨てた選択…接戦の中で捕手陣が導いたリスク回避策

山本祐大と吾郷アナリストが語っていた具体的な対策

第4戦、松本裕樹に打ち取られてベンチに戻る牧秀悟【写真:黒澤崇】
第4戦、松本裕樹に打ち取られてベンチに戻る牧秀悟【写真:黒澤崇】

細川亨コーチ「あれが理想的な打ち取り方でした」

(竹村岳 / Gaku Takemura)