「2人やからほんまのこと言え」 川村友斗が誓った“男の約束”…覚悟の返事「死ぬ気でやります」

  • 記者:竹村岳
    2026.10.26
  • 1軍
延長10回に決勝ソロを放った川村友斗【写真:荒川祐史】
延長10回に決勝ソロを放った川村友斗【写真:荒川祐史】

日本シリーズ初打席で初本塁打「必死すぎて」

 わずかな嘘も見抜かれそうな目を前にして、腹を割って本音を打ち明けた。2人きりのベンチ裏。密室で交わしたのは、男同士の“約束”だった。「チームに迷惑をかけるわけにはいかない」――。2試合続けて延長での決着となった頂上決戦。3時間36分に及んだ試合を決めた一振りには、川村友斗外野手の壮絶な覚悟が込められていた。

 25日に行われた「SMBC日本シリーズ2026」の第2戦。8回の代走から途中出場していた川村に打席が回ってきたのは、延長10回1死だった。右腕・伊勢のチェンジアップを捉えると、打球はバックスクリーンを直撃した。「必死すぎて、もう分からなかったです。でも打てて本当によかったです」。満面の笑みでダイヤモンドを一周した27歳。雨の中で必死に声援を送ったホークスファンだけでなく、味方ベンチも驚き、大喜びした。

「『みんな打つと思っていないんだろうな』と考えながら打席に入っていたので、嬉しかったです。シーズンではなかなか打てていなかったんですけど、毎日アーリー(ワーク)とかで練習もしてきたから。だから最後、こうやって打てたのかなと思います。やってきてよかったです」

 2024年9月22日の楽天戦(みずほPayPayドーム)以来、自身2シーズンぶりの本塁打。今年のレギュラーシーズンは103試合に出場しながらも、打率.095。わずか4安打に終わっていた。「やばいです。とにかく打たないと……」。時には弱音を口にすることもあったが、課題の打撃面から逃げることはなかった。1年間継続してきた「練習」が、この大舞台で最高の形となって結実した。

「今年を振り返ると、僕はやっぱり大西コーチなんですよね」

 開幕から1軍帯同を続けてきたが、シーズン残り4試合を戦うことなく9月28日に出場選手登録を抹消された。理由は右足首の痛みだった。2週間の調整期間を経て、ポストシーズンから再び戦いの最前線に帰ってきた。ワンプレーが勝敗を左右する短期決戦。川村の覚悟は決まっている。「死ぬ気でやります」。大西崇之外野守備走塁兼作戦コーチと2人きりで交わした“男の約束”とは――。

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大西崇之コーチとハイタッチする川村友斗【写真:栗木一考】
大西崇之コーチとハイタッチする川村友斗【写真:栗木一考】

3軍戦の後…大西コーチから「ほんまのことを言え」

10月10日の3軍戦をスタンドで観戦する大西崇之コーチ【写真:竹村岳】
10月10日の3軍戦をスタンドで観戦する大西崇之コーチ【写真:竹村岳】

「『見てる人は見てるんや』と思えるから選手も頑張れる」

ベンチでもみくちゃ「誰かわからなかったです」

(竹村岳 / Gaku Takemura)