前田悠伍は「千賀やモイネロのような存在に」…球団も想定外だった躍進 7年契約最終年の柳田悠岐は「しっかり話し合う」

  • 記者:福谷佑介, 記者:長濱幸治
    2026.09.18
  • 1軍

開幕ローテが“崩壊”した非常事態「大変な1年でした」

 リーグ優勝の特別企画としてお届けする、三笠杉彦取締役GM(以下、三笠GM)の独占インタビュー。第2回のテーマは「危機が生んだ次世代の台頭」。3連覇を果たした2026年。苦しみの末に差し込んだのは、ホークスの未来を明るく照らす光だった――。

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 頂点への道のりは決して平坦ではなかった。福岡移転後初となるパ・リーグ3連覇。球団史に輝かしい偉業が刻まれた一方で、苦労の絶えない1年でもあった。

 特に苦しんだのが先発投手陣だった。開幕ローテは上沢直之投手、松本晴投手、カーター・スチュワート・ジュニア投手、大関友久投手、徐若熙投手、大津亮介投手の6人で臨んだが、大関とスチュワートは不振による2軍降格を経験。徐は7月に腰を手術し、上沢も右肘の不調で戦列を離れた期間があった。シーズン前に描いていた予想図は、序盤から狂いが生じていた。

 三笠GMも編成部門の責任者として、苦しかった胸の内を明かす。

「ピッチャーに怪我人が多くて、大変な1年でした。野手が踏ん張ってくれたことで、勝ちを積み上げてくれました。去年は野手の主力に怪我人が出た中で、中堅クラスの選手が活躍して優勝したシーズン。今年はピッチャーの離脱者が多かったですけど、前田(悠)君や大津君、松本晴君……。そういうピッチャーが、野手に支えられながら“一人前”になった年でした。ここから先にも繋がる年、そんなパフォーマンスだったと思っています」

 チームを襲った危機は若い力の“覚醒”につながった。開幕からローテを守り続けた大津亮介投手、4年目にして自身初の2桁勝利をマークした松本晴投手。そして、高卒3年目で無傷の12連勝を達成した前田悠伍投手――。中でも21歳左腕の台頭は、球団にとって“想定外”と言えるほどのものだった。

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この先で分かる3つのこと

千賀、柳田の系譜。GMが名指しした次代の主役とは
7年契約の最終年。三笠GMが明かす柳田悠岐の今後
離脱者続出でも勝てる理由。3連覇を支えた「好循環」
左から正木智也、前田悠伍、山本祐大【写真:栗木一考】
左から正木智也、前田悠伍、山本祐大【写真:栗木一考】

「みなさんの想像以上だったと思っています」

柳田悠岐【写真:栗木一考】
柳田悠岐【写真:栗木一考】

「弾丸通路に載っているレジェンド」…37歳・柳田悠岐が示した存在感

「あらゆるところで出てくることができないと、なかなか達成できない」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani), (長濱幸治 / Kouji Nagahama)