庄子雄大が抱き続けた「俺を忘れんなよ」 遊撃のレギュラー候補になかった名前…頭の片隅にある「健太さんなら」

  • 記者:長濱幸治
    2026.09.17
  • 1軍

庄子が取材に足を止めなかった日「何か聞くことありますかって」

 ホークスは17日、球団の福岡移転後初となるリーグ3連覇を成し遂げました。鷹フルでは主力選手はもちろん、若手や首脳陣、スタッフにもスポットライトを当てながら、2026年シーズンを振り返っていきます。プロ2年目にしてチームの遊撃手で最多となる60試合に先発した庄子雄大内野手。明かしたのは、遊撃のレギュラー候補に名前すら上がっていなかった春先に抱いていた本音でした。そして、今も常に頭の片隅にある今宮健太内野手の存在……。躍進を遂げた23歳の1年間に迫ります。

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 庄子が取材を受ける際、直立不動で手を背中に回し、相手の目をじっと見つめるのが“基本姿勢”だ。礼儀正しさを絵にかいたような23歳が、記者の取材に足を止めすらしない時期があった。「あの時は本当に苦しかったというか……。『僕に何か聞くことがありますか?』『何もしゃべることはないですよ?』って。そんな感じでした」。庄子が振り返ったのは、交流戦が最終盤を迎えていた6月中旬のころだった。

 5月上旬に先発出場の機会を得ると、水を得た魚のように躍動した。一時は打率3割を大きく上回るなど、ようやく訪れたチャンスに存在感を誇示し続けた。だが、打率は徐々に落ち込み、2割台中盤となった6月中旬に“試練”が訪れた。交流戦開幕からスタメン出場を続けていた中で、6月11日の阪神戦(みずほPayPayドーム)で先発を外れると、続く12日のヤクルト戦(同)でもベンチスタートとなった。庄子が振り返った「あの時」は、まさにこのタイミングだった。

「正直あまり人と話したくないというか、『勘弁してくれよ』っていう気持ちはありましたね」

 ようやく掴みかけた定位置を手放す悔しさ。それはルーキーイヤーだった昨季には感じなかった感情だった。その後、8月中旬頃から再びスタメン出場の機会を掴んだ23歳。明かしたのは、紛れもない本音だった。「こういう1年になるとは、全く想像していなかったですね。今年の開幕の時点では」。遊撃のレギュラーは“白紙”の状況で迎えた2026年。シーズンを前に、庄子はある覚悟を持って過ごしていた。「俺も忘れんなよ」――。

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この先で分かる3つのこと

レギュラー候補外の春先に庄子が抱いた「秘めた覚悟」
信頼を勝ち取った、開幕直後の「立ち位置の変化」とは
師・今宮健太の存在と、グラウンドで抱く「ある意識」
庄子雄大(左)と今宮健太【写真:加冶屋友輝】
庄子雄大(左)と今宮健太【写真:加冶屋友輝】

感じた立ち位置の変化「開幕してから1か月ちょっとで…」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)