上茶谷大河の“絶対見返したんねん” 福岡で叶えた夢と出会った相棒…消せぬ自責「陸の運命を変えてしまった」

  • 記者:竹村岳
    2026.09.17
  • 1軍

2024年オフに現役ドラフトでDeNAから移籍

 2026年シーズン、ホークスは福岡移転後で初となるパ・リーグ3連覇を果たしました。鷹フルでは主力選手はもちろん、さまざまな角度からチームにスポットライトを当てて今季の戦いを振り返っていきます。上茶谷大河投手の“運命”を変えたのは、2024年オフの現役ドラフト。古巣への「申し訳なさ」、そして反骨心を原動力に、ホークスで腕を振ってきました。右腕が明かしたのは、渡邉陸捕手とのやり取り。5試合でバッテリーを組んだ“相棒”へ、伝えた言葉は「早く上がってこい」――。

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 ホークスとDeNAが激突した2024年の日本シリーズ。40人の登録メンバーから外れた上茶谷は、一足早くオフに突入していた。古巣にとっては7年ぶりの頂上決戦。勝敗が決した11月3日の第6戦、右腕は家族とともにディズニーランドにいた。「スプラッシュマウンテンにでも並んでいたんじゃないですか」。そう笑って振り返る。園内を歩きながら、スマートフォンを開いてはネット速報を確認していた。

 苦楽をともにしたチームメートが、日本一を掴み取り喜んでいる。その姿は純粋に嬉しかったが、歓喜の輪の中に自分はいない。「そこに関しての嬉しさはなかったですね」。誰でも参加できたビールかけにも姿を見せなかった。同年のレギュラーシーズンは18試合登板にとどまるなど、貢献できなかった自分が不甲斐なかった。

 2018年ドラフトで1位指名を受けて、DeNAに入団した。6年間でキャリアハイは1年目の7勝。ファンがささやく「期待外れ」という言葉は、しっかりと耳に届いていた。ここに右腕の原動力がある。8勝を挙げて3連覇に貢献した今シーズンの途中、古巣への偽りのない思いを明かしていた。申し訳なさ、反骨心、そして渡邉陸の存在――。マウンド上では鬼気迫る表情でボールを投げ込んできた上茶谷の“1年間”に迫った。

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2024年12月、ホークスの入団会見に臨んだ上茶谷大河【写真:竹村岳】
2024年12月、ホークスの入団会見に臨んだ上茶谷大河【写真:竹村岳】

「申し訳なさ」は反骨心へ…右腕の唯一無二の原動力

ハイタッチする上茶谷大河と渡邉陸【写真:栗木一考】
ハイタッチする上茶谷大河と渡邉陸【写真:栗木一考】

上茶谷大河から渡邉陸に送ったLINE

(竹村岳 / Gaku Takemura)