山本祐大“19歳の1年間” 滋賀での一人暮らし…何度も味変したモヤシ炒め「戻りたくない」

  • 記者:竹村岳
    2026.08.22
  • 1軍
山本祐大【写真:栗木一考】
山本祐大【写真:栗木一考】

高校を卒業して滋賀の独立Lで過ごした1年間

「あの生活には戻りたくはないですよね」。苦笑いを浮かべたのは、それだけ濃密な日々を駆け抜けた証だ。山本祐大捕手が思い返したのは、滋賀県で過ごした19歳の1年間。スポットライトを浴びる今の姿からは想像もつかない、泥臭く這い上がった男の原点に迫る。

 トレードが発表され、みずほPayPayドームで記者会見が行われた5月13日。山本祐は自らの歩みについて、こう振り返っていた。

「毎日が大きかったなと思いますし、ドラフト9位でプロに入った時は1軍でやれるとも、まさかソフトバンクさんに移籍するとも思っていなかったので。これも大きな出来事ですし、客観的に見て『すごいな』と思います」

 京都翔英高での3年間を終えて、滋賀ユナイテッドベースボールクラブに入団した山本祐。1年で結果を残すと、2017年ドラフト9位でDeNAに指名された。支配下では全体の“最終指名”となる82番目。プロへの扉をこじ開けた瞬間だった。「まずはこの世界に入れたことが嬉しかったですね」。その裏にあったのは、絶対に譲らなかった捕手への“執着”。モヤシ炒めで飢えをしのいだ極貧生活、過酷だったバス移動――。全てをかけて這い上がった、知られざる「下積み時代」の記憶とは。

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5月13日、みずほPayPayドームで入団会見に臨んだ山本祐大【写真:栗木一考】
5月13日、みずほPayPayドームで入団会見に臨んだ山本祐大【写真:栗木一考】

滋賀県での一人暮らし…移動も「バスで10時間とか」

(竹村岳 / Gaku Takemura)