新助っ人ラトリッジが来日初先発で5回無失点
ついに“70人目の男”がベールを脱いだ。新助っ人のジャクソン・ラトリッジ投手がファーム・リーグのオリックス戦(ほっともっとフィールド神戸)で来日初登板初先発。5回を2安打6奪三振無失点の好投を見せた。右腕のデビュー戦は、2軍首脳陣の目にはどう映ったのかーー。
身長203センチと長身のラトリッジは、2019年MLBドラフト1位(全体17位)指名を受けた経歴を持つ。昨季はナショナルズで中継ぎとして63試合に登板し、4勝2敗、防御率5.77の成績を残した27歳。球団は先発候補として獲得し、支配下枠を埋める決断をした。
実に約5週間ぶりの実戦マウンドとなった右腕。真っすぐの最速は151キロをマークし、多彩な変化球を交えながら78球を投じた。ベンチから見た首脳陣は、新戦力の投球をどのように評価したのか。明かしたのは、意外な第一印象だったーー。
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この先で分かる3つのこと
首脳陣を驚かせた「イメージとのギャップ」
ラトリッジ自身が語る「最速151キロの真相」
来日決断を後押しした「元巨人投手の助言」
「もう少し『四球を出すけど、三振も取る』みたいなイメージでしたけど、意外とまとまっている印象でした。あとは対戦相手が1軍のレベルに上がってきた時、決め球を狙いすぎてボール、ボールとならないかどうかが大事になる気もしますね」
こう語ったのは奥村政稔2軍投手コーチだ。初めて経験する日本のボールやストライクゾーン、打者……。不慣れなマウンドでも、淡々とストライク先行で試合を進めた。結果的に2つの四球は与えたが、投球には安定感が見えた。
「変化球も豊富だったし、打ちづらいんじゃないかな。あとは真っすぐもこれから上がってくると思うので」。奥村コーチは久々のマウンドとなった右腕に“合格点”を与えた。
斉藤和巳2軍監督も「初めはちょっとボールが上ずっているかなという感じはしたけど、2回以降はストライクゾーンの中で勝負できていたかなと思う。真っすぐでも空振りが取れていた」と評価。その上で、次回も2軍戦で登板させることを示唆した。
ラトリッジが振り返る初登板「球速の部分は…」
自己最速は101マイル(約162.5キロ)で、今シーズンはここまで97マイル(約156.1キロ)をマークしていると語っていた右腕。この日は最速151キロだった。ラトリッジ自身は、出力の部分をどのように考え、初めてのマウンドに上がっていたのかーー。
「優先順位としては長いイニングを投げることだったので。あとは(みずほPayPayドームで)4万人の前で投げる時になれば、アドレナリンも出ると思うので。今日は球速の部分についてそこまで考えていなかったです」
多彩な球種を駆使しながら、試合を作った右腕。「無失点に抑えることができましたし、ゾーンの中で勝負できて良かったんじゃないかなと思います」と、初実戦を終えて淡々と振り返った。改めて口にしたのは、活躍の機会をくれたホークスへの感謝だった。
「日本に来てすごく良くなったという外国人の選手も多いです。ホークスから先発としてやってほしいという良い機会をいただいたので。これからチームが勝てるように精一杯頑張っていきます」
来日前にはNPBを経験した元巨人のフォスター・グリフィン投手(ガーディアンズ)らから日本野球やホークスの情報を得るなど、日本野球への敬意を示しながら、貪欲な姿勢も見せている。今後がますます楽しみになる実戦デビューとなった。
(森大樹 / Daiki Mori)