牧原大はリクエストで三塁打→HRに“格上げ”
ソフトバンクは11日、みずほPayPayドームでのロッテ戦に16-2で大勝した。今季初先発となったリバン・モイネロ投手は走者を出しながらも2併殺を奪うなど、要所を締める投球を披露。6回4安打無四球無失点、5奪三振の好投で今季1勝目を挙げた。7回以降は木村光投手、伊藤優輔投手、小林樹斗投手がバトンをつなぎ、リードを守り切った。
打線は初回、近藤健介外野手の適時二塁打で先制すると、なお1死一、二塁で牧原大成内野手の打球は右翼ポール際のフェンスに直撃。一時は三塁打の判定も、ロッテ側のリクエストにより本塁打となる“珍事”もあり、一挙に4点を挙げた。2回にも周東佑京外野手の2号ソロなどで2点を追加すると、4回には正木智也外野手が左中間への17号ソロを放った。その後も7回に栗原陵矢内野手が31号2ランを放つなど、着実に加点した。
この日に取材対応した小久保裕紀監督はモイネロ投手がベンチで口にした“謝罪”について言及。登録を抹消した野村勇内野手へのリアルな評価も口にした。指揮官の主なコメントは以下の通り。
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この先で分かる3つのこと
モイネロがベンチで口にした“謝罪”の真相とは
野村勇の抹消、小久保監督が語った「限界」の理由
指揮官が明かした牧原大HRへの対応「準備はしていました」
●試合前
まずは今シーズン間に合ってよかったなと。
「まあ一番最初の立ち上げがね、うまくいかなくて。今回もうまく立ち上がればという話だったので。今回はうまくいったので」
このままシーズン最後までいってほしい。
「そのために期間を空けて、慎重にやってきたので。できればずっと火曜で最後まで回ってほしいですね」
2軍戦では100%の状態まではいかなかった?
「そりゃそうですよ。1軍のプレーヤーはこの舞台でしか最後のスイッチは入らないので。それはそんなものです」
この時期にモイネロ投手が戻ってきて、一番期待することは?
「現状のチーム状態から、最後の優勝に向けての1つのピースが埋まるというところじゃないですか」
復帰戦は球数制限を設けたりする?
「そんなに長いイニングはいかないです。目標は中6日でずっと回ってもらうことだし、今日はその1戦目なので」
それでもカード頭というのは期待の表れ?
「そうですね。最初の何登板かはね。今日と次回くらいまでは、ちょっと配慮しないといけないでしょうけど。その後はもう普通に戻れると思うので。それを見越して。水曜日から火曜日(に登板をずらす)というわけにはいかないので。後ろにはずらすことができますけどね。その点ではもう最初から(カード頭に)という話になりましたね」
アレルギー症状で9日の西武戦を欠場した栗原選手の状態は?
小久保監督も現役時代に打率が落ちてしまう時期もあったと思うが。
「あいつくらい打っていて落ちたとか言えないですよ。俺は(打率)1割8分やったから。甘いよね(笑)。1割8分で、口内炎が3個、4個できて、3か月間消えなかったから。1999年。それに比べたら、だって30本打ってるでしょ、今。俺はその時まだ10何本で、1割台でした」
苦しみを乗り越えた先に成長が見えてくる?
「いや、本音は逃げたかったですけどね(笑)。王(貞治)監督が逃がしてくれなかったので。今日はクリは普通にスタメンで出ますよ」
最近の栗原選手の打席をどう見ている?
「技術的なところは長谷川(勇也)コーチとやっていくでしょうから。打てなくても、どういう姿で振る舞っているかしか見ていません。内容よりも、チームの中心選手としてのあるべき姿。いつも言う話ですけど、順調な人の姿はほぼ一緒ですけど、逆境の人の姿は変わるので。そこしか見ていないです」
顔面への死球で骨折を負った石塚綜一郎捕手が1軍に合流した。
「でも、まだ強い衝撃はダメな状況ですよ。それでも『もう1回当たったら』とか言っていたら、この世界では生きていけないので。覚悟を決めて、2軍戦にも出場してね。思っていたよりも早い復帰でしたかね」
彼に期待するところは?
「ファーストなのか外野なのかね。頭からいける選手の1人として期待はしていますけどね。全試合というわけじゃないけど、彼にとってチャンスのあるピッチャーのときは、頭からというのは考えていますけど」
右の代打というわけではない?
「もちろんそれもあるでしょうけど。頭からも考えています」
8月11日は孫正義オーナーの誕生日。
「はい、そうですね。はい。前回の株主総会でも人生プランを修正されていたので。心強いですよね。あと10年、15年というふうにね。自分の50年プランを修正されたことを株主の皆さんにお話しされていましたね。おめでとうございますということと、まだまだ元気でというところでしょうね」
野村勇選手が抹消された。何か伝えたことは?
「年齢的にもまだ間に合うという話で。しっかりスローイングの修正をかけるしかないので。今のままいったら頭打ちになるんでね。1軍でなかなか安定した送球は難しいだろうという中で、今回は本当スローイングの矯正をしっかりね。『全く違ったスローイングのスタイルに変えるという思いでやってきなさい』という話をしたので。コーディネーターの方にも連絡して。打つ方はもちろん引き続きやらないといけないですけど、とにかくスローのやり方を変える。あのままじゃ限界はあります」
以前は足の運び方を指摘していた。
「ここ(手)だけに頼りすぎです。ここだけで投げるので。それだとやっぱりブレます」
ショートでもサードでも変わらない?
「ショートの方がまだ近い分、いいんですけど。遠くなったときにね。腕のラインが出てこない。だから、そのへんも含めて話をして。去年まであまりブレなかったので。我々もそこまで修正をかけずに大丈夫だろうと思っていた。我々の見誤りでもありますよね、やっぱり。オフにもう少し(スローイングの練習を)取り組んでいても良かったかなと。まあ、ここまでブレるとはちょっと見抜けなかったですね」
腰を手術した徐若熙(シュー・ルオシー)投手も早い回復を見せている。
「だって痛みの原因を取ったので。そりゃ早いですよね。そんなものですよ。だって傷なんか小指の先くらいしかないし」
最近のロッテの印象は?
「打線が良いと思います。レギュラーの若い選手たち。藤原、西川の1、2番。あの2人はやっぱり球界を代表する選手になっていくんじゃないかなという感じがしますね」
益田投手も250セーブを挙げた。
「そうそうそう。まあ苦しかったでしょうけどね。(4月の)鹿児島の移動のとき、グリーン車で(益田が)隣の席だったので。30、40分じっくり話したんですけど。まあでも、すごいのは、あれだけ実績があって、クローザーとしての時代を築いた選手が、敗戦処理で投げる日も分からない中で、変わらない準備と姿でやっていたところが一番じゃないですか。だから1軍の敗戦処理だとしても、ちゃんと与えられたポジションを全うするというね。なかなかやれることじゃないと思うので。それがこの結果に繋がったと思いますけどね」
●試合後
今シーズン初登板となったモイネロ投手の投球を振り返って。
「そうですね。あまり硬さもなくね。4回くらいから自分の投球リズムが出てきたという話をベンチでもしていましたし。本当にさすがだなという投球でしたね」
今日の内容を踏まえ、今後どういった活躍を期待したい?
「残りの試合を戦線離脱することなく、中6日でずっと回てもらいたいなと思いますし、まずは明日の体の反応をしっかりチェックしたいなと思います」
打線も初回から4得点。牧原大選手の3ランはベンチからどのように見ていた?
「まあ打った瞬間に犠牲フライは間違いないと思って。あとは角度的に打球を追うことができなかったんですけど。向こうのリクエストで逆にホームランになったという、珍しいシーンでしたね」
栗原選手にも後半戦に入って初本塁打が飛び出した。
「まあ、きっかけにすればいいと思いますね。それをきっかけにしていこうと思えるのは、本人しかいないので。まだまだと思うのも本人ですし、これをきっかけにと思うのも本人なので。らしい姿を早く取り戻してほしいですね」
今日は今シーズン最後のファイト九州デーとなった。
「熊本の大地震が起きて、本拠地での試合が今日初めてでね。日程的になかなか(福岡に)戻ってこられなかったんですけど。今なお、苦しんでいる方々がいらっしゃる中で、今日の試合で少しでも義援金が集まればということで募金活動もやらせてもらいましたけど。九州と共にあるという思いで、これから先も戦っていきたいと思っています」
モイネロ投手は期待通りの投球だった。
「長らくお待たせしてすみませんと言ってました。通訳を通してですね」
余裕を持っての降板だった。
「もともと90球の予定だったので。次のバッターを出していたらここで変えようと思っていました。100球は投げさせない計算だったので」
隙のない投球だった
「真っすぐがスピードガンよりも速く感じるというか。真っすぐは去年よりも良かったとの報告も受けてますよ。成分も含めてですね」
栗原選手は苦しむ中での一発だった。
「どうですかね。さきほども言いましたけど、自分次第じゃないですか」
小林投手はプロ初登板だった。
「ほとんど映像を見ただけで、実際には初めて見ましたけど。真っすぐはカープ時代より強くなっているとの報告も受けていたので。なんで戦力外になったのって聞いたら、広島の時は今みたいに真っすぐが出ていなかったと。あとはワンランク上がるためにはもう1つ武器を手に入れないと。それはわかって支配下にしているので。もう1つ武器があれば面白い存在になるなと思います」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)