「南海」が復刻…緑のユニホーム「勝ててよかった」
ソフトバンクは4日、日本ハム戦(京セラドーム)に1-0で勝利した。先発の上沢直之投手が7回無失点の好投で6勝目。5安打4三振という安定感ある投球でチームを勝利に導いた。8回は松本裕樹投手、9回は杉山一樹投手が登板し、最後までリードを守った。
打線は6回、先頭の柳田悠岐外野手が二塁打で出塁。続く牧原大成内野手の右飛で1死三塁とすると、7番に入っていた山本祐大捕手が犠飛を放ち、これが決勝点となった。この日、取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
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この先で分かる3つのこと
バッテリーで無失点!上沢直之&山本祐大の起用裏
決勝犠飛の山本祐大に小久保監督「非常に評価が高い」
緑のユニホームで挑む一戦…小久保監督が明かした南海の記憶
○試合前
「南海」のイメージは?
「南海電車で育った人間なのでね。愛着のある球団でしたよね。巨人ファンでしたが(笑)」
監督が子どもの頃に憧れた選手は王貞治会長や、長嶋茂雄氏だった?
「いや、もう王さんの現役時代は覚えてないですね。長嶋さんも全然覚えていないですし。僕らはやっぱり原辰徳さんとか、中畑(清)さんの最後とか、ジャイアンツ時代の。ショートの河埜さんとか、そこら辺は覚えているかな」
当時は関西に球団も多かった。南海ホークスの情報はどんなふうに届いていた?
「南海は結構スタッフの人とか、僕は治療に行かせてもらっていたので。今はない、大阪球場か。(星林)高校の監督が繋がりがあって、そのトレーナーさんの治療でお世話になっていました。よく高校生の素人だった時に受け入れてくれたなと思うんですけど(笑)。その記憶はありますね」
上沢直之投手が先発する。リーグ3連覇は、南海時代に成し遂げた偉業というだけに、今年南海のユニホームを着られるのは縁を感じると言っていた。
「しかもその日の先発ですからね。6人いる中で1人しか回ってこないですしね」
上沢投手にとっては、後半戦の最初の登板。どんな投球を見せてほしい?
「勝ちにつながるというか、最小失点で行ってもらいたいですし。今週はちょっと大事な1週間なので。その6連戦の頭という点でも、しっかりゲームを作ってくれればと思いますね」
「大事」というのは、マジック点灯も控えているから?
「マジックは全然関係ないけど(笑)。直接(3位の日本ハム、2位の西武と)やるわけですから。それだけです」
野村克也氏や杉浦忠氏ら、南海時代に活躍したOBとのつながりは?
「何周年の時やったかな。ジャイアンツとの記念試合があったんで。その時にはまだ野村さんもお元気でいらっしゃったので、そこで会話させてもらいました。杉浦さんとは、直接お会いしたことないんですけど。あとは門田(博光)さんが強烈でしたね。門田さんの専属のバッピ(打撃投手)が、僕の和歌山の先輩だったんです。その縁もあって、もうとにかく至近距離から思い切り140キロ近い球を投げさせられたといつもおっしゃっていたので。そのスタイルが門田さんの打撃を生んだと」
監督が生まれた1971年に打点王を獲得された。通算567本塁打を放つなど、本当に長らく活躍されたOB。
「40歳を超えて本塁打王を獲得された選手ですからね」
だから監督も現役時代、打撃投手にこだわりを持っていた?
「僕は打ちやすい球が良かったけど(笑)。門田さんは剛速球が良かったらしいです。まあ、それは人それぞれ調整方法があるんでね」
率直にグリーンのユニホームを着てみて。
「現役の時にも1回着たかな。大阪やから違和感ないんじゃないですか(笑)。福岡やったら違和感あるかもしれないですけど(笑)」
ホークスが違ったユニホームで臨むのは、今は「鷹祭SUMMER BOOST」くらい。新鮮なのでは。
「そうね。あの時だけですね。だからすごく新鮮ですね。でも今日、知り合いの池之上(格)さんをメールくれてね。『今日、観戦を楽しみにしている』って。夕刊フジか何かでずっと連載されてましたけど。スカウトの方とご縁があった方で、アマチュア時代からずっと繋がりがあったんです。今日見に来られるらしいんで。南海ファン、南海OBの方たちに思いを馳せながら戦います」
○試合後
上沢投手が好投。
「こっちがチャンスを潰して、向こうに流れがいきそうなところでそれをさせずに。それが今日の勝因だったと思いますね。大きかったです」
伊藤大海投手との投げ合いだった。
「スコアリングポジションにランナーを背負ってからのピッチングはさすがですね」
柳田選手が3安打。
「ちょっと状態がいいから使いたくなるんですけど、守備の負担もあるので。明日はDHにしようと思います」
好守が目立って無失点と締まった展開だった。
「牧原(大成)も、二遊間の深いところでね。ファーストで1つアウトを取れればというところで、スコアリングポジションにいかせなかったのも大きかったです。いいところでゲッツーも取れましたしね。でも(6回無死の場面では上沢に)ピッチャーゴロは捕ってほしかったです」
「南海ホークス復刻ナイターin大阪」として行われたイベントだった。
「年に1回、特別なイベントですからね。勝つためにやっているんですけど、そういう日に勝ててよかったです」
山本祐選手が決勝犠飛。監督は常々「チームバッティングができる」と評価もしていた。
「おとといのセカンドゴロも打点つきですしね。ああいうバッティングができることは、バッターとしての評価も僕としては非常に高いです」
球団としても、リーグ3連覇の偉業は南海時代にまで遡る。
「そこまで考えていないですよ。明日のこと、この1週間をまずはどうするか、です」
(竹村岳 / Gaku Takemura)