谷川原健太の好守に「カーボベルデせんぱ~い!」 柳田悠岐と川瀬晃の“謎の祝福”…ロッカーでの舞台裏

  • 記者:長濱幸治
    2026.07.05
  • 1軍
好守を見せた谷川原健太(左)【写真:栗木一考】
好守を見せた谷川原健太(左)【写真:栗木一考】

8点ビハインドの5回に身体を呈したファインプレー

 恐怖もいとわず、身体を張ったファインプレーにベンチから“謎の祝福”が飛んだ。「カーボベルデせんぱ~い!」。笑顔で声をかけたのは柳田悠岐外野手と川瀬晃内野手。それに応えたのが谷川原健太捕手だった。

 4日のロッテ戦(みずほPayPayドーム)。8点ビハインドの5回2死一、二塁で左翼線に打球がふらふらと上がった。この回から左翼に入っていた谷川原が猛然とダッシュし、見事なスライディングキャッチを披露。勢いのままフェンスにぶつかりながらも、ボールを離さなかった。

 大量失点で敗れた試合において、大歓声が上がった数少ないシーン。打球が落ちていれば間違いなく失点を喫していた場面だっただけに、マウンドに上がっていた上茶谷大河投手も満面の笑みで谷川原を迎えた。柳田と川瀬がそろって口にした「あだ名」が生まれたのは、試合前のある出来事がきっかけだった。

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この先で分かる3つのこと

柳田&川瀬が名付けた「謎のあだ名」の意外な由来
ロッカーで何が? チーム内にあった爆笑の舞台裏
好プレーの裏で明かしたプロとしての「覚悟」

「(サッカーの)ワールドカップでアルゼンチンとカーボベルデがめっちゃいい試合をしていて。僕がめっちゃ盛り上がって騒いでいたので。それで『カーボベルデ先輩』になりました」

柳田悠岐(右)に出迎えられる谷川原健太(左)【写真:栗木一考】
柳田悠岐(右)に出迎えられる谷川原健太(左)【写真:栗木一考】

谷川原が示したプロの姿「人生かかっている」

 この日の試合前、ロッカーには数人の“サポーター”が集まっていた。テレビで流れていたのは、アルゼンチン対カーボベルデ戦。強豪相手に2度追いつくなど、善戦したアフリカの小国の戦いぶりは、ホークスナインの視線を奪った。 

「アルゼンチンをあそこまで追いつめて、すごかったですよね。朝から意味が分からないほど騒ぎました。グラウンドでは出せないくらいでしたね(笑)」

 世界中のサッカーファンを熱狂させたカーボベルデの奮闘ぶりと同じく、谷川原のプレーも球場を大いに盛り上げた。それでも本人に“してやったり感”は一切ない。

「フェンスにぶつかるとは思ったんですけど、ボールが目の前にあったので。怪我のリスクがあったかもしれないですけど、行けると思ったので行きました。失点もなかったですし、かみちゃさんもチームも守ることができたので。そこは良かったと思います」

 途中出場でも、自らがやるべきことをこなす。「一つ一つのプレーに選手の生活、人生がかかっているので」。“カーボベルデ先輩”が見せた姿は、まさにプロだった。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)