2軍戦で5回11被安打…大関友久が口にした「これが今の現状」 126球の中で感じた本音「嫌がっていない」

  • 記者:森大樹
    2026.06.22
  • 2軍
大関友久【写真:栗木一考】
大関友久【写真:栗木一考】

2軍調整2度目の先発で5回11安打3失点

 大量安打を許しながら、投じた126球の中で見えたものとはーー。21日にマツダスタジアムで行われたファーム・リーグ広島戦。先発したのは2軍調整中の大関友久投手だった。5回までに11安打を許し、3失点。結果だけを見ると苦しい内容に見えるが、左腕はマウンドで一体何を感じたのか。

 大関は今季、1軍で8試合に登板して2勝4敗、防御率5.55。本来の力を発揮できず、5日のDeNA戦(横浜)では10安打8失点と打ち込まれ、「無期限の再調整」として7日に登録抹消となった。降格後初マウンドとなった13日のファーム・リーグ阪神戦では8回2失点(自責1)と好投。復活への足がかりを掴んだようにも見えた中で迎えた一戦だった。

 だが、この日は初回2死から先制ソロを許すと、その後も4回まで全イニングで複数安打を許した。左腕が試合後に口にした言葉から見えた現在地。打者の反応に感じた「嫌がっていない」――。 そしてベンチでの会話をヒントに得た、1つの確かな手応えがあった。

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この先で分かる3つのこと

大関がマウンドで直面…打者の反応に感じたこと
苦しむ左腕の背中を押したコーチが授けた「一言」
掴んだ唯一の手応え…実践した「究極の思考」

「なかなか上手くいかないな、と。(全体的に)調子が悪いわけでもないんですけど。バッターの反応を見ても、ストレートを嫌がっていないからこそ、粘られたりヒットにされたりというのがあると思うので。そこがもう1つ、ストレートが良くならないと苦しくなるかなと。今日みたいな投球も出てきてしまうのかなというのはあります」

 初回2死で堂林に144キロ直球を左翼席上段へ運ばれ、2回2死二塁でも秋山に7球目の145キロ直球を左前に弾き返され、勝ち越し適時打を許した。本人が感じた「ストレートを嫌がっていない」という印象を裏付けるように、直球を痛打され、変化球にも上手く対応される場面が目立った。

「良くなったり良くならなかったりで。その日によっての調子や微妙な違いで結果が大きく分かれてしまう。これが現状なのかなとは思います」。5月29日の広島戦(みずほPayPayドーム)では1安打完封勝利を挙げた一方、6月5日のDeNA戦(横浜)では4被弾で5回8失点と、1軍の舞台でも結果の振れ幅は確かに大きかった。

 試合の中で修正を図ろうと、イニングごとに嶺井博希捕手や小笠原孝2軍投手コーチ(チーフ)とベンチで言葉を交わす姿があった。「どう攻めていくかという、次のイニングに関してのことですね。攻め方やフォームもそうですし、(イニングごとに)変えていったこともあります。全く別のことをやるわけじゃないんですけど、修正していかないといけないので。それはいつも通りのことです」と振り返る。

ベンチで交わした会話…最後の1イニングは「良かった」

 4回までに10安打を浴び、球数は100球を超えた。それでも続投し、5回のマウンドにも立った。1死から右前打を許したものの、最後は144キロの直球で空振り三振を奪い、後続を断った。

「最後のイニング(5回)は、これだけヒットも打たれましたし、今日やろうとしていたことよりも、もっとシンプルに。前回の登板に近い感じにしました。考えることを減らして、究極的にシンプルにして臨んだんですけど、少しは手応えがありました」

 小笠原コーチも「今日は苦しみながらでしたけど、5回のようなピッチングが最初からできれば、前回に近い良い状態のものができるのかなとは感じました」と投球を評した。ベンチでは大関から「投球がどう見えているか」と問いかけられる場面があったという。

「そこで『もう少し大胆にいこう』という話はしました。低めを狙おうとか、少しきつい考え方になっていたので」。狙いすぎず、思い切って腕を振ること。その一言が、最後のイニングにもつながった。大関自身も「今日の中では最後の1イニングが1番よかったかなと思います」と、一定の手応えがあった。

 昨季、自身初のタイトルとなる最高勝率に輝いた左腕。また次の1週間へ――。自らの課題と向き合い、大関友久は次回のマウンドへと向かう。一戦一戦の中でつかんだ感覚が、再び1軍のマウンドへ返り咲くきっかけになるに違いない。

(森大樹 / Daiki Mori)

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