高橋隆慶が察した降格 プロ初HR、打率4割も自ら感じた「出番を減らしている」…今宮健太の言葉に抱く感謝

  • 記者:森大樹
    2026.06.21
  • 2軍
今宮健太からアドバイスを受ける高橋隆慶【写真:栗木一考】
今宮健太からアドバイスを受ける高橋隆慶【写真:栗木一考】

18日の全体練習で2軍降格を告げられた

 チームが日本ハムとの3連戦に向け、北海道に移動した18日。その午前中にみずほPayPayドームで行われた全体練習の開始前だった。高橋隆慶内野手は小久保裕紀監督から2軍降格を告げられた。監督室に呼び出された理由はある程度、察していた。「この日、言われるだろうなと思っていたので」――。

 5月31日に今季2度目の1軍昇格を果たした24歳ルーキー。6月5日のDeNA戦(横浜)では9回2死に代打で登場すると、プロ初安打がプロ初本塁打となった。「バッティングは元々評価してもらっていたので。あそこで結果を残せたのは良かったです」。記念すべき一発には確かな手応えがあった。

 プロ初本塁打を放った翌日にも代打で中前打を放ち、打率は4割に乗った。それでも以降は7試合連続で出場機会はなく、そのまま2軍降格となった。「あのホームランがあっても、やっぱり……」。1軍で過ごした時間の中で、自身が再確認した”明確な課題”とは。そして「大きかった」と振り返る、今宮健太内野手や近藤健介外野手から授かった金言があった。

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斉藤和巳2軍監督が「非常に良かった」と称賛した姿

「本当に守備で自分の可能性を狭めているというか、出番を減らしてしまっている部分はあると思うので。もちろん打つ方は伸ばしていけばいいんですけど。あのホームランがあっても、やっぱり守備の面もあってスタメンで使いにくいのかなと。それはベンチにいた何試合かで感じたことだったので」

 春季キャンプでも守備面、特に送球の課題を指摘され、B組降格を経験した。「守備のことはずっと感じていましたけど、1軍で再認識したというか……」。課題を再確認すると同時に、貴重な時間も過ごした。「でも、1軍で活躍している選手と同じベンチに入って、試合ができたのは改めていい経験だったと思います」。6月3日の中日戦(バンテリンドーム)の試合前練習では、今宮から身振り手振りを交えたアドバイスを受ける場面があった。

「ノックで少しミスが続いていた時に、健太さんから声をかけてもらって。『1軍の方が速い打球が多いし、少し刺されているのは見ていて思うから。こうしたほうがいいんじゃない?』というのを具体的にアドバイスしてもらいました。『ポジションも違うのに、見てもらえているんだ』と思って。そこからは『今宮さん、今のどうですか?』って自分から聞きに行ったりもしましたね」

 近藤健介外野手にも「バッティングを教えてください」と自ら教えを請うなど、多くの先輩にアドバイスを求めた。「1つ聞いたら10返してくれるくらいだったので。本当に教科書がたくさんあるような感じでした」。1軍で過ごした日々は、高橋にとって間違いなく今後につながる財産となるはずだ。

近藤健介からアドバイスを受ける高橋隆慶【写真:栗木一考】
近藤健介からアドバイスを受ける高橋隆慶【写真:栗木一考】

斉藤監督も評価した降格翌日の姿

 2軍降格翌日の19日に行われたウエスタン・リーグの広島戦(マツダスタジアム)。試合前練習では、大きな声を出しながら三塁でノックを受ける高橋の姿があった。斉藤和巳2軍監督も「今日の隆慶の姿は非常に良かった。(1軍から)落ちてきた割には元気ハツラツとしたプレーを練習からやっていたので。それを続けてほしいと思う」とその姿を評価した。もちろん悔しい思いはあるに違いないが、そんな感情は表に出さなかった。

「1軍にいる時も2軍にいる時も、変わらないようにというのは意識しました。上(1軍)から落ちてきた選手がそういう雰囲気を出しても、元々2軍にいる選手もいい思いはしないと思いますし。これから取り組むことしかないので」

 悔しさを味わった一方で、プロ初アーチは確かな自信にもなった。「あのホームランがなかったら、もっと早く落ちていたと思うので。1軍にいた経験を生かしながら、しっかり受け止めてやっていこうと思います」。これからの2軍での日々は、高橋隆慶にとって1軍定着への大切な日々となる。課題と向き合った先に、再び1軍の舞台へ立つ日が待っている。

プロ初アーチを放った高橋隆慶【写真:荒川祐史】
プロ初アーチを放った高橋隆慶【写真:荒川祐史】

(森大樹 / Daiki Mori)

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