今季1軍未昇格、石塚が語る今
結果を出し続ける――。単純明快でありながら、最も険しい道のりと向き合い続けている。10安打8得点で快勝した14日のファーム・リーグ阪神戦(タマスタ筑後)。ひときわ存在感を見せたのが、石塚綜一郎捕手だ。開幕から約2か月半、1軍昇格を果たせていない現状に「僕は打ち続けるしかないので」と言葉に力を込める。
この日は「5番・一塁」で出場し、先制の4号3ランを含む3安打3打点の活躍を見せた。初回2死一、二塁の場面では左翼フェンスを越える豪快な一発を放った。4月には状態が上がらない時期もあったが、「打撃特化期間」をきっかけに本来の形を取り戻した。現在は打率.299、4本塁打、24打点と安定した数字をマークし続けている。
6月7日には25歳の誕生日を迎え、球場には多くのファンが詰めかけた。試合が終わったのは午後4時1分。数多くの「おめでとう」という声に応えるように、この日は最後の最後まで足を止め、サインを書き続けた。改めて口にしたのは、応援してくれるファンへの思い、そして2軍生活が続く自身の本音だった。
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この先で分かる3つのこと
2軍で準備を怠らない先輩・嶺井の背中に石塚が抱いた思い
7年目であとは石塚綜一郎だけ…同期たちの思いを背負う
自らを追い込み見失いかけた石塚にコーチが下す現在の評価
「時間がない時や練習中はサインができないこともあって、本当に申し訳ないんです。子どもたちもいっぱい声をかけてくれて、いつも『申し訳ないな』と思いながら、あそこ(タマスタ筑後のメイングラウンドからクラブハウスの導線)を通るんです。誕生日にも来てくれていたので、『今日は絶対に皆さんに』と思ってサインしていました。やっぱり、あの人たちがあっての僕なので」
誕生日だったのは週末の日曜日。タマスタ筑後のスタンドを、2503人のファンが埋めた。ずっと応援してくれる人たちの存在を、何より大切にしている。「そんな中でも『1軍で待っているよ』という声をいただくので。もちろんすぐにでも上がりたい気持ちはあります」。多くの“声”を励みにしながら、昇格の知らせを待っている。
「『2軍は先が見えない。自分を見失うことが多い』と、よく言われるんです。確かに難しいなと今でも思います。でも自分を見失うというのは、もう負けているじゃないですか。1軍に上がりたい気持ちはあるんですけど、それだけを目標にしちゃうと落ち込みやすいので。目の前に課題が出る。それをクリアするという繰り返しです。毎日、変えないです」
毎日続ける“ルーティン”「誰よりもやろうと」
結果を出し続ける――。単純明快でありながら、最も険しい道のりと向き合い続けている。10安打8得点で快勝した14日のファーム・リーグ阪神戦(タマスタ筑後)。ひときわ存在感を見せたのが、石塚綜一郎捕手だ。開幕から約2か月半、1軍昇格を果たせていない現状に「僕は打ち続けるしかないので」と言葉に力を込める。
この日は「5番・一塁」で出場し、先制の4号3ランを含む3安打3打点の活躍を見せた。初回2死一、二塁の場面では左翼フェンスを越える豪快な一発を放った。4月には状態が上がらない時期もあったが、「打撃特化期間」をきっかけに本来の形を取り戻した。現在は打率.299、4本塁打、24打点と安定した数字をマークし続けている。
6月7日には25歳の誕生日を迎え、球場には多くのファンが詰めかけた。試合が終わったのは午後4時1分。数多くの「おめでとう」という声に応えるように、この日は最後の最後まで足を止め、サインを書き続けた。改めて口にしたのは、応援してくれるファンへの思い、そして2軍生活が続く自身の本音だった。
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この先で分かる3つのこと
2軍で準備を怠らない先輩・嶺井の背中に石塚が抱いた思い
7年目であとは石塚綜一郎だけ…同期たちの思いを背負う
自らを追い込み見失いかけた石塚にコーチが下す現在の評価
「時間がない時や練習中はサインができないこともあって、本当に申し訳ないんです。子どもたちもいっぱい声をかけてくれて、いつも『申し訳ないな』と思いながら、あそこ(タマスタ筑後のメイングラウンドからクラブハウスの通路)を通るんです。誕生日にも来てくれていたので、『今日は絶対に皆さんに』と思ってサインしていました。やっぱり、あの人たちがあっての僕なので」
誕生日だったのは週末の日曜日。タマスタ筑後のスタンドを、2503人のファンが埋めた。ずっと応援してくれる人たちの存在を、何より大切にしている。「そんな中でも『1軍で待っているよ』という声をいただくので。もちろんすぐにでも上がりたい気持ちはあります」。多くの“声”を励みにしながら、昇格の知らせを待っている。
「『2軍は先が見えない。自分を見失うことが多い』と、よく言われるんです。確かに難しいなと今でも思います。でも自分を見失うというのは、もう負けているじゃないですか。1軍に上がりたい気持ちはあるんですけど、それだけを目標にしちゃうと落ち込みやすいので。目の前に課題が出る。それをクリアするという繰り返しです。毎日、変えないです」
2軍首脳陣も見てきたひたむきな努力
出番がなくとも、試合が終われば室内練習場でバットを振る。そんな姿に森笠繁2軍打撃コーチは「彼の『続ける力』は持ち味なので。いつ呼ばれてもいいように、『あ、石塚がいるな』と思ってもらえるような結果を出し続けるしかないよね」と頷く。春先には「たまには休みや」と周囲が声をかけたほど。猛練習で自らを追い込んでいたことを、2軍首脳陣は知っている。
「あの時は全部をやろうとして、自分を見失いかけていた。でも今は『今日はこれをやる』『明日はこれをやる』と決めて取り組めていると思いますよ。コツコツできる子。心配はしていないですよ。あとはタイミングだと思います」
斉藤和巳2軍監督も「自分のやるべきことや課題に向き合っているので。チャンスが来るまでの粘り時だね」と語る。結果が求められ続ける自分との闘い。最も険しい道のりではあるが、その先にチャンスは必ずあると信じて、今日もバットを振り続ける。
(森大樹 / Daiki Mori)