小久保監督が口にした前田悠伍への「期待」 王貞治レガシーデーに逆転勝利…“立役者”の津森宥紀に感謝

  • 記者:長濱幸治
    2026.05.24
  • 1軍
試合後、スタンドに挨拶するホークスナインら【写真:栗木一考】
試合後、スタンドに挨拶するホークスナインら【写真:栗木一考】

9回は杉山一樹投手が無失点に抑え、今季5セーブ目

 ソフトバンクは24日、「OH SADAHARU LEGACY DAY」として行われた日本ハム戦(みずほPayPayドーム)に7-6で競り勝ち、特別な1日を見事に白星で飾った。先発の前田悠伍投手が初回に満塁弾を浴びたが、打線は2回に正木智也外野手の押し出し四球と周東佑京外野手の3点適時三塁打が生まれ、すぐさま追いついた。

 3回には柳田悠岐外野手が中堅右に6号2ランを運び、一時勝ち越しに成功した。その後同点に追いつかれたものの、8回1死一、三塁で柳田が左翼に犠飛を放ち、これが決勝点となった。9回は杉山一樹投手が無失点に抑え、今季5セーブ目を挙げた。試合後に取材対応した小久保裕紀監督は、柳田の活躍ぶりに「スーパースター」と絶賛。悔しい投球となった前田悠への期待も口にした。指揮官の主なコメントは以下の通り。

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この先で分かる3つのこと

小久保監督が明かした、特別な日に起きた「奇跡」の背景
小久保監督が指摘した前田悠の「あの1球」…語った期待
柳田は「スーパースター」…特別な日の活躍に「そうなっている」
ホークスにとって特別な日を白星で飾った。
「日本ハム相手に0-4から逆転できたので。まあ今日じゃなければ逆転できていないでしょうね。さすがにこの背番号をつけて負けるわけにはいかない、というみんなの思いが出た試合だったと思いますね」
2回に一挙4得点で試合を振り出しに戻した。
「正木の押し出し四球もね、外の難しい変化球でしたけど、しっかりと見極めて。そのあと佑京(の3点三塁打)で同点になったんですけど。本当に昨日、一昨日と打線が上向きな中で、今日もよく繋がったなと思います」
前田悠投手は4回途中4失点という内容だった。
「同点になった次の回(3回)は絶対に抑えなきゃいけないという悠伍のピッチングだったので。あそこでへばりましたね」
改めて投球内容を振り返って。
「いや、課題はたくさんあると思いますよ。ただ、今日は絶対に負けられないという中で、彼の先発は今後の野球人生においてすごくいい経験になったと思います。そういう大事な試合の初回、1番バッターに0ボール2ストライクと追い込んだ後に、フォークがすっぽ抜けてライト前(に運ばれた)。あの1球が全てだと思うので。ああいうところも含めて、大きなピッチャーになるためのいい経験にしてほしいです」
柳田選手が決勝犠飛を放った。
「勝ち越しホームランもそうでしたけど、レガシーデーにヒーローインタビューを受けるんですから。スーパースターはそうなっていますね」
交流戦前に3連勝、日本ハム相手には8連勝となった。
「正直、この3連戦はペナントレースというよりは、今日を迎えるにあたってどう持っていこうかということしか頭になかったので。今日でちょっと解放されるので、しっかりリフレッシュして。しかも交流戦に入るので、切り替えます」
交流戦に向けて。
「打線の流れがちょっと良くなってきて、投打のバランスも噛み合ってきているので。これを続けていきたいなと思いますね」
会長にウイニングボールは渡した?
「いや、渡してないですよ。ボールを持っていなかったので。誰かが渡しているかもしれないですね」
負けられない戦いだった。
「それはそうですよ。当たり前ですけど、普段にない思いや緊張感というのは野球人生をトータルで考えると記憶に残りますし。逆転できてよかったですね。さっきも言いましたけど、悠伍はこの経験を生かしてほしいですね」
背番号89番を背負う重み
「もちろんです。世界で一番負けず嫌いな方なので」
4回無死一、二塁で登板し、無失点に抑えた津森宥紀投手の好救援も光った。
「あそこは急ピッチで仕上げてもらったので、少し負担がかかってしまったかもしれないですけど。あとは上茶谷(大河)の3連投ですか。交流戦スタートのことはとりあえず抜きして、いってもらいました」
庄子雄大内野手の好守も光った。
「ショートとして存在案を出し続けてくれていますね」
柳田選手の活躍はスーパースターの証。
「普通は簡単じゃないんですけどね。こういう日に活躍するところが本当に彼らしいですね」
交流戦に向けて。
「切り替えてというよりも、良い流れが来ているので。そのままいきたいですね」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)