前田悠伍を“徹底討論” 「ボール2個分」の圧倒的な制球力…DELTAの驚くべき実態も明らかに【新企画始動】

 ホークスにまつわるデータを深く掘り下げ、より野球を楽しめる新企画として「鷹フル×DELTAポッドキャスト」がついにスタートしました! 「文字で読むのは少し疲れるけど、ラジオ感覚で議論を楽しみたい」という方には必見のコンテンツです。パーソナリティーを務めるのは、お笑い芸人「むなかったん」のあらたさん。DELTAからはアナリストの大南淳さんに出演してもらいました。

 記者を含めた3人で1時間にわたってお送りする第1回。テーマは「前田悠伍投手はどれほど凄いのか」。左腕の武器であるチェンジアップ、フォークの威力や、捕手のミットから上下2個分に収まった確率など、マニアックなデータが盛りだくさんです。また、DELTAが1年間で分析する球数は30万近くに及ぶなど、脱線トークではデータ分析の世界の知られざる実態にも触れており、全世代の野球ファンにも楽しめる内容になっています。

 前田悠伍投手は雨天によりノーゲームとなった26日のロッテ戦(平和リース)で“幻の今季初先発”を果たしました。初回にソロ本塁打を浴びたものの、自己最速タイとなる149キロを計測するなど、次回登板に大きな期待を抱かせる投球を披露。「もう『やってやる』という気持ちだけでした。去年よりは絶対に通用するなと思いました」と大きな手ごたえをつかんだ様子でした。

 投球を見守った倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)も「24日のブルペンを見た時も『これはかなり良いだろうな』と思っていたので、それが1軍のマウンドで確認できたのは良かったなと思います」と高評価。「次回登板もあることは間違いないです。期待します」と左腕の今後を楽しみにしていました。

 ドラフト1位で入団し、3年目を迎える20歳をどこよりも深く分析したポッドキャスト。これを見れば、今後の前田悠投手の投球がより楽しめること間違いなしです!

テキスト全文書き起こし

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鷹フル×DELTAポッドキャスト! よろしくお願いします。さて、鷹フル読者の皆様、待望の新企画がついにスタートいたしました。ホークスにまつわるデータを深く掘り下げて、より野球を楽しめるコンテンツとして、今回から「鷹フル×DELTAポッドキャスト」をお送りしていきます。パーソナリティを務めさせていただきますのは、むなかったん・あらたです。よろしくお願いいたします。吉本興業所属でございまして、某テレビ局でホークスの応援団長も務めさせていただいております。何よりこの鷹フルでは特任記者として携わらせていただいて、今回はポッドキャストに登場ということで。非常に楽しみでございます。よろしくお願いします。さあ、それでは参加者の方に自己紹介をしていただきましょう。まずは、鷹フル記者の長濱さんです。

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よろしくお願いします。鷹フルで記者をしています、長濱幸治です。

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お願いいたします。相変わらず配信とかラジオ系のやつはクールにスタートしますね。

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いや、いつもこんな感じですよ。

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本当ですか? めちゃくちゃ声もデカいし、いつもは海賊みたいな酒の飲み方をしていますけど(笑)。ハマさん、今回は鷹フル×DELTAポッドキャストということで、こうした企画を立ち上げたということですが。

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もう記事では何回かやっているんですよね。DELTAさんにデータをいただいて、それを執筆してということをやってるんですけど、改めて動画コンテンツで。なかなか難しい話が多いので、こうやって笑いもありながらやったほうが、より魅力を伝えていけるのかなと思って企画しました。

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やっぱり文字と生の声では、また伝わり方と印象が違いますよね。そして今回はDELTAのスペシャルゲストを紹介したいと思います。DELTAからお越しいただきました、大南さんです。よろしくお願いいたします。

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よろしくお願いします。DELTAの大南です。

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よろしくお願いいたします。そもそもからお話しさせていただきたいんですけど、DELTAというのはどういった会社なんですか?

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データを分析して、プロ野球の球団であったり、一般のファンの方に提供したり。分析データで面白いことができるよっていうのを、球団やファンの方に楽しんでいただくような会社になっております。

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やっぱり野球好きにとっては、自分で調べて「あ、こんなデータがあるのか」とか、ネットニュースを見たりすることはあるんですけど、その根源、誰が作っているのかを知らないケースが多い。その根源にお越しいただいたということですね。ハマさん、鷹フルとしてDELTAとどういう付き合い方だったり、どういったところでいつもお世話になってるんですか。

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2年くらい前に、提携させていただいて。大南さんと私がいつも話すんですね。記事を執筆する前の段階で「今回どういうデータが面白そうですかね」みたいな。すごいんですよ、アイデアが。こっちが考えるような生半可なものじゃなく、細かくてマニアックで。でも、お会いしたのはきょうが初めてなんです。

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おお、そうなんですね! いつもパソコン越しで。

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記事を書く前の電話が盛り上がるんですよね。

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そうなんです。なので今回はそれをメーンに。このやり取りを見せたいなと。

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なるほど。マニアックな一面もあれば、根本的な「こういう凄さがあるよ」という土台となるような部分からお話しいただくということで。少し話は戻りますけど、DELTAさんはいつごろから、会社としてデータを扱っている感じなんですか?

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DELTAがデータを取り始めたのは2011年からになります。

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例えば、リスナーさんに分かりやすく言うと、どういったデータを主に取っているんですか?

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そうですね。普段から皆さんがプロ野球速報なんかで楽しんでいただいてる球速や、今の球が何の球種だったとか。どこに飛んだのか、ゴロだった、フライだった、みたいな基本的なデータはもちろんなんですけど。ものすごいマニアックなところで言いますと、内野ゴロを打ってバッターが一塁まで何秒で駆け抜けましたとか。これも全データを取っています。1年間の800何試合の全データを取っています。あとはキャッチャーが盗塁を刺した場合にセカンドがボールを捕るまで何秒かかりました、というのはもちろん取っていますし。セカンドのどの辺に投げられたのかとか。キャッチャーのコントロールのデータも取っています。そんな感じで、かなりマニアックなデータまで取っているんじゃないかなと思います。

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ホークスで言うところの本多コーチや倉野さんと同じような動きを全員分、全球団、全選手でやっているということですよね。

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そうですね。

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寝てない可能性ありますよね?

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まあ寝ずにやってる……のかな? ホワイトな企業です(笑)。

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ホワイトな企業でございます。僕もやっぱりホークスファン、野球ファンとして、たまらないデータがネット上やニュースに転がっている。あれは全てDELTAさんのおかげなんです。あれで何杯氷の音が聞こえたか。お酒が進むんですけど、そういったマニアックなデータをきょうも随所で出していただいて。きょうはですね、データを分析している方、つまり大南さんはそのデータをどう見ているのか。加えて自分はどう見ているのかと。データの人に感情が入ったら最強だと思っているんです。データの人って「データ」じゃないですか。

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なんか無機質に喋っていても面白くないですよね。

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そうそう。人間的な部分も含めて、きょうは聞きたいなと。オープニングで10分近く話させていただきましたけれども、きょうは大南さん、長濱さんをゲストに迎えまして、何を喋るのかということでございますけれども、まずテーマから発表させてください。今回のテーマは「ホークス前田悠伍投手はどれほど凄いのか」。これがテーマになっております!

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僕が言うのもなんですが、普通こういった第1回企画であれば山川穂高、柳田悠岐、近藤健介、モイネロ……。こう来るかなと思っていたんですけど。ただ今、前田悠伍投手はまだ2軍なんですよ。そして4月24日に収録しているのですが、26日にたまたま先発が予定されているという。今季初の1軍マウンド。激アツのタイミングになっております。まずは前田悠伍投手に対して、鷹フル記者の長濱さんはどういう印象ですか?

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やっぱり完成度がすごく高い。で、まだ20歳ですか、3年目で。本当に将来が楽しみですね。ただ今年の開幕ローテは、かなり競争が激しかったので入れなかったですけど。ようやく見れるかなと。すごく楽しみですよね。

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まさに収録日から2日後に先発が予定されていますけど、どういったところに注目、期待したいですか?

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そうですね。やっぱり最初は、どう入るかですよね。

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立ち上がりということですか。

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はい。やっぱり最初の1イニングをどれくらい、しっかり抑えられるかというところが大事でしょうし。チームもなかなか波に乗れてないところもあるので。このファイト九州デーで一気に勢いをつけたいところでもありますし、初登板にしては結構プレッシャーのかかる場面になるかなとは思います。

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勝ち越しの数も減ってきている状況ですからね。確かにプレッシャーがかかると。そんな前田悠伍投手、大南さんは一旦データを抜きにすると、どんな印象のあるピッチャーですか?

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そうですね。先ほど長濱さんもおっしゃられたように、とにかく完成度が高すぎる。この若さでこういうピッチャーはなかなか見ないので。若いピッチャーでもパワー系のピッチャーはたくさんいますけど、こういうタイプでこれほど完成されているというのは、なかなか稀有だなと思います。ホークスのスカウト陣にとっても、球が遅いピッチャーを獲るのは怖いと思うんですよ。「全く通用しない可能性とかあるんじゃないの?」とか思うんですけど、それを1位でいったホークススカウト陣で。ちゃんとここまでいい成績を残しているっていうのが凄いなと。

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いいですね。どういう話が始まるのかというのが見えたような、大南さんの話し口でございますけれども。そんな前田悠伍投手が将来有望という中で、結果を残してきているというお話がありましたけれども。ファンの中ではやっぱり1軍での成績を見がちですけど、大南さんはどういう点で結果を残してきているとおっしゃったんですか?

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そうですね。まずはシンプルに12球団で一番に選手層が厚いのがホークスなので。ファームの選手層も半端じゃない。そういう中で1年目からすごくイニングを多く投げられているんですね。例えば1年目の2024年にファームで65イニング。2年目が78.2イニング。で、今年も順調に開幕から投げてまして。まず、そもそも投げられているのがすごいです。ファームでも投げられているのが凄い。もうホークスの2軍もなかなかのレベルなので。これで1年目から投げられるのがまずなかなかいないだろうなと。

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今、大南さんがおっしゃったデータが早速1つ目にもなるんですけれども。前田悠伍投手が入団して、2024年から3年間のファームの登板成績ですね。12登板、15登板、そして今年も4登板していると。イニング数も食っているということですよね。

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はい。イニングを投げられているだけでも十分すごいんですが、防御率を見ていただいても、これはもう言わずもがな凄いと多くの人が感じると思うんですが。3年連続1点台で、今年もかなり失点も抑えられてます。

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改めて数字にされると凄いですね。

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去年もファームの無失点記録を作りましたからね。

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ファームといえど、プロの世界ですから。これだけの成績を残している。ファームの2025年の平均防御率が3.24。その半分以下という成績ですから。高卒1年目からこのレベルはちょっと異常ですね、大南さん。

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そうですね。防御率について凄いなっていう話をさせていただいたんですけど、ただ野球のデータ分析のアナリスト観点で言うと、またちょっと見る観点が違いまして。防御率というのは、例えばバックのディフェンスが良かったりしたら自然と失点も減りますので。防御率がどれだけ投手の実力を反映しているのかっていうのに、データ分析の観点では結構疑いが持たれてるんですね。

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防御率とその投手の実力の直結度合いってことですよね。

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そうですね。防御率がそのまま選手のスキルを反映していないんじゃないか、って考えられてるっていう。

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ファンはそうやって野球を楽しむものなんですけども。プロのデータを扱うプロは、そういった見方もすると。

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そうですね。防御率は、選手のスキル以外のノイズみたいなのも混ざって評価しちゃうんで。それ以外のところで投手本来の責任範囲に近いところで評価しようと思うと、実は前田悠伍投手はさらに凄いんですよっていう。

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さらに伸びるんですね。

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さらに凄いです。で、何が投手のスキルと考えられているかというと、主に3つありまして。奪三振と四球とホームラン。ここにホームランのデータはないですが、今のデータ分析でピッチャーの評価をするにあたって、超重要な3つの要素と言われてます。

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なぜその3つなんですか?

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なぜかと言いますと、この3つは全部ピッチャーの力だけで完結するんですよ。例えば奪三振から見ていくと、奪三振ってもうキャッチャーミットに収まった時点でアウトが成立するので、バットに当たってどこに飛ぶかっていうランダム要素がなくなるんですね。その後の結果が関係ないですよね。自分の力で完全にアウトが取れます。しかも20何年か前に、分析的に大きな発見があって。インプレーになった打球、フィールド上に飛んだ打球は、大体どんなピッチャーでも3割くらいはヒットになりますよ、っていう分析が分かったんですよ。だから、かつて打たせて取るのが得意なピッチャーっていうのがいたと思うんですけど。そもそも打たせて取るピッチャーなんていうのは存在しない、っていう分析結果が発表されたんですよ。

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ええー。その後も少年野球、高校野球でコーチが言ってますよ。「打たせて取るぞ!」って。

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そうですね。最初はアナリストも「そんなわけないじゃん」とびっくりして否定してたんですけど、誰もそれに反論できずに。もう今はメジャーリーグとかでもこの3つの評価っていうのが定着してます。先ほど三振を説明しましたけども、フォアボールは言うまでもなくピッチャーだけで完結する結果ですね。ホームランっていうのも、バックの守備が関係なく終わって、点が入るので、それも少なければ少ないほうがいいと。この三つはもう全部ピッチャーだけで完結します。このピッチャーだけの能力で完結するところだけで評価できるんじゃないの、防御率よりも評価できるんじゃないの、っていうのが今のこのセイバーメトリクス、データ分析の考え方ですね。

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一旦ここまでで、長濱さん。このホームラン、三振、フォアボール。この3つの観点で絞るというデータの取り方はどう感じますか?

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でも、ある程度は直感的には分かるかなと。野手の正面に飛んだ、めちゃくちゃいい打球でもライナーだったらアウト。ボテボテでも内野安打になる。その辺ってやっぱり運じゃないですか。守っている選手にもよるでしょうし。そこを取り除いて本当に投手の能力をギュッと凝縮したのがそういう数字だっていうのは、すごく納得できたし、鷹フルのDELTA記事を読んでくださった方々ならみんなわかると思うんですが、これはもう基本の「き」なんですよ。DELTA記事の基本の「き」なんです。まず前提として、絶対に大南さんは書かれるんで。

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そうですね。過去の全てのいいピッチャーは、もう3要素の何かしらが絶対に優れてるんですよ。裏付けがある。

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そうですね。僕の中でもう、これは大前提。小学1年生くらいの感覚です、このデータの見方は。

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四則演算ですね。

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四則演算(笑)。そして前田悠伍投手がなぜ優れているのかという裏付けがあるわけですよね。

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そうですね。今は本塁打を除いて、三振とフォアボールで説明させていただきますが。まずは三振。ファーム平均で2025年だと18.2%三振を取っていますよってとこなんですが。前田悠伍投手は過去3年、2024年は23.3%。2025年は24.4%。2026年は26.9%と。平均を何%も上回る三振の割合を記録しているというのが現状です。

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リリーフで投げるピッチャーだと、もっと高い数字の人もいらっしゃると思うんですけど、先発という点では、他の人よりは優れていると。

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そうですね。例えばサファテ投手なんかは、一番良かった年は40何%ありましたね。

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半分ってことだ!

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ほぼ半分弱が三振です。3アウト取るのに、2個くらいはもう三振で取っている。ただ、前田悠伍投手も今年だと26.9%となっていましたけど、これは相当な数字です。三振を取る確率も相当高いです。で、もっと凄いかもしれないのがこのフォアボールの方ですね。フォアボールはファーム平均が8.5%のところで、毎年5%以下に抑えてます。これの何が凄いかって、球が遅いピッチャーってバッターがボールを選んでくるんですよ。球が速いピッチャーはどうしても見極めるのが難しいんので、ストライクゾーン外の球でもどんどん振っちゃうんですけど。球威がない投手ってどうしてもちゃんと見極められるので、球が遅い投手はフォアボールが増えやすいんですが、そんな中でも前田悠伍投手は普通のピッチャーの半分くらいのフォアボールに抑えられてる。

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だからデータを扱うDELTAとしては、その範囲外というか、変わっている選手と言えるってことですね。

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そうですね。基本的な法則から外れた選手だなとは感じますね。

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やっぱり球が速いピッチャーの方がボール球を振りやすいっていうのは、判断をするタイミングが短いから。

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そうですね。

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なるほど。前田悠伍投手は引き付けてボールを見られるという条件にあるのに、フォアボール率は普通のピッチャーの半分しかない。すごいですね。

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コントロールの良さが凄く垣間見えるデータかなと。

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ちょっと脱線したらすいません。「コントロールがいい」ってそもそも、高校野球まではストライクゾーンにいけばコントロールがいいっていう考え方じゃないですか。でもプロは四隅をついても打たれる世界なので、真ん中なんてもっての外っていうことじゃないですか。コントロールがいいっていうのは、どういうデータの裏付けで言われてるんですか。

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そうですね。まず皆さんが普段見られてる投球コースのデータっていうのは9分割とか。25分割とか見ると思うんですが、弊社ではそれに加えて、そもそも投げる前にキャッチャーがどこに構えてましたか、っていうデータを取ってます。なので、どこに構えられていて、どこに投げられたかっていうのをセットにしてデータを取っているので。コントロールのデータとして取ることができてます。

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それは、もう全球見てるってことですか?

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そうです。

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何人で見てるんですか?

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相当な人数で見てます。

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えっと、何球ぐらいなんですか、年間で。

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年間だと30万球弱ですね。1年間で。それに加えてファームもあるので。

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同じことを聞いて申し訳ないんですけど、寝てます?(笑)

回答者Bのアイコン
寝てます(笑)。

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ハマさん、30万球ですよ。いやもうちょっとどうにかなってしまいそうな(笑)。すいません、ちょっと話が逸れましたけど、そういった裏付けからコントロールを見ていると。

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そうですね。その上で前田悠伍投手はコントロールがいいということです。

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いや、これはでも時代が変わったなと思うんですけど。前田悠伍投手の球は遅くないじゃないですか。149キロ出るって、昔なら速球派でしょ。これが平均で見ればちょっと遅いという時代が、まず凄いなというのを感じますよね。左ピッチャーで150近く投げたら速いよねっていうイメージでしたけど、やっぱり今の時代バンバンいるじゃないですか。左腕でも155キロ投げるとか。だからこそレベルアップというか、改めて数字で言われると感じますよね。

質問者のアイコン
大南さんは本当に悪気はないんですよね(笑)。躊躇なく前田悠伍投手は球が遅いですけどって言いますもんね。とはいえデータを取り扱っているから。そういったデータから反するところも凄いというデータが取れているということですよね。もうこの時点で普通に前田悠伍投手は凄いよねっていう話のレベルじゃないですよね。

回答者Bのアイコン
そうですね。ここまでをまとめますと、前田悠伍投手は三振を普通のファームのピッチャーよりもかなり多く取れて、フォアボールも抑えてます。要するにバックの守備に頼らずに自分の力でアウトを取れてますよっていうような状況です。

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野球ファンとして質問してもいいですか? 今で言うと前田悠伍投手がそういう成績を残していますけど、過去で言うとどういったピッチャーがそういう部類に入るんですか?

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まあ正直、いいピッチャーはみんなそうですっていう感じです。先ほどお伝えした3つの要素、三振が取れてフォアボールを与えなくて、ホームランも打たれませんよっていう。どれかが得意で、どれかが苦手みたいなピッチャーはいるんですけど。例えばメジャー行く前のダルビッシュ投手とか、前田健太投手、山本由伸投手とかはもう三要素が全部尖ってる。そういう状況になったら、もうメジャーに行くレベル。三角形グラフがパンパンです。普通はどれかがちょっとへこんでる、どれかは平均を超えていて、トータルで平均くらいかなみたいな感じだったりするんですけど。いいピッチャーはみんな高いですっていうような状況です。

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どうですか。ハマさんの中でここまで話を聞いて、前田悠伍投手と被るピッチャーというのは。

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被るピッチャー……、でも和田毅さんとかそうだったんじゃないですかね、やっぱ奪三振を取れますし、フォアボールもあまり出さない。やっぱり被るところはありますよね、左ピッチャーとして。

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野球ファンからすると和田投手のようになってほしい。前田悠伍投手も和田投手を目指してるというお話しもあったので。

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やっぱり見方的には、160キロ近い球を投げる腕や肩を持っているピッチャーを獲るのと、もう完成したピッチャーを獲るっていうのは、やっぱり見る側からしてワクワクするのは160キロ近く投げる方だと思うんですけども。最初から完成していて、大成までこぎつけたっていうピッチャーもいるわけじゃないですか。そう考えると楽しみですよね、本当に。

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三振、フォアボール、そしてホームランのデータが、ピッチャーのパワーを知れる尺度になると申し上げましたけれども、前田悠伍投手にまつわる2つ目のデータがこちらになります。去年のファームで空振り率が高かった球種。先ほどの3要素のうちの1つ、三振に関わるものだと思うんですけれども。これはどういったデータでしょうか。

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そうですね。前田悠伍投手のストレートの平均球速が143キロ前後だったんですが、まあちょっと僕が遅いって言っちゃいましたけど(笑)。現代野球で考えると、ちょっと平均よりは落ちるかなという感じで。それにも関わらず、これだけの投球を見せられている秘訣としては、まず落ち球が素晴らしいっていうのがあります。前田悠伍投手で言うとフォークとチェンジアップを投げるんですが。データは去年のファームで100球以上投げられた球種ですね。ファームで全818球種ありました、

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候補が818。エントリーされたのが818球ということですね。

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そのうちの空振り率を見ました。投げたうち、どれだけ空振りになったかの割合です。

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これ凄い卒論でも辿り着けないレベルですよ。

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それで、818球種あったんですが、前田悠伍投手のフォークとチェンジアップがそれぞれベスト10にランクインしてます。

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これ凄いですよね。今、ご覧になられているデータですが、ベスト10の中に前田悠伍投手が2人いるんですけど、名前が被っているのは前田悠伍投手だけ。つまり、自分の持っている球種の中で、空振りを取れる球が2つも入っていると。しかもフォーク部門では1位ですよね。チェンジアップ部門では2位。その1位が大津亮介投手。いいチームだな、ホークスは(笑)

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とにかく、球があまり速くないけど、これだけ三振を取れる理由として、こういう落ちる球の精度の高さ、威力っていうのがまずあるのかなと伺えるデータですね。

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これちょっとズレるかもしれないですけど、やっぱりストレートは入らないんですね。

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確かに今、変化球という括りでは話していないですもんね。

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そうですね、ストレートはどうしても空振りを取るというよりは、カウントを取るという球種としての意味合いで多くの投手が使っていることが多いので。ストレートが入るというのはなかなか難しいと思いますね。

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やっぱり真っすぐがどれだけ良くても、変化球がないとダメっていうことですよね、これを見ると。

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最終的に空振りを取ろうとすると、どうしても何かしらの武器は必要になるかなと。

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ストレートを速く見せるため、そしてストレートを利用するためにも、フォークやチェンジアップのキレが必要だということですね。前田悠伍投手は球が遅い、そして引き付けてボールを見られるという条件にあるのに、3球に1球は空振りが取れている。追い込んだらもうフォーク、チェンジアップっていう流れができていると。こういったデータはもちろん1軍でも取られているわけじゃないですか。1軍だとこれくらいの成績を残している球種を投げているピッチャーって誰ですかね。当時で言うと千賀滉大投手のフォークとか、杉内俊哉投手のチェンジアップとかはもちろん入ってきたんじゃないかなと思いますけども。似通った球種や選手はいますか?

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モイネロ投手のチェンジアップとかは、かなり上位に来てると思うんですけど。

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ハマさんはもちろんファーム取材に行かれるじゃないですか。これを目の当たりにしてるわけじゃないですか。データにされると「こんなにあったんだ」って感じですか? それとも「いや、もっと空振り取ってるイメージあるけどな」って。

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どうですかね。でも見逃しでもストライクが取れるじゃないですか。空振り率は当然スイングして当たらなかった場合ですけど、見逃しのストライクも当然取れるので。まあ「これくらいだろうな」って感じるくらいの、本当に手が出つけられないピッチングをずっとしているので。

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記者さんからしたら、このデータを見たときの感情って何なんですか?

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いやもう興奮しますよ。ワクワクします。

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いい意味で言いますよ、変態ですね。野球変態ですね。

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やっぱり野球ってデータを楽しむ競技じゃないですか。年間143試合するようなスポーツもないですし。やっぱり、どれだけデータを楽しめるかが記者にとっても大事かなと思うんで。

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それを読者に対していかに分かりやすく書いてくれるかっていうところにかかってるわけじゃないですか。もうワクワクする、興奮するけど文字にするのって、やっぱ難しいものがありますか。

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そうですね、どう切り口を作るかですよね。以前、鷹フルでも記事になったんですけど、前田悠伍投手がチェンジアップを封印した試合があったんですよ。(<a href="https://taka.full-count.jp/2026/03/29/post1297774/">前田悠伍が2軍で挑んだ異例の“封印”登板。1球も投げなかった理由と1軍昇格への決意</a> )

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これだけの空振り率を誇るチェンジアップを封印。もちろん記事になって世に出ていると思うんですけど、まずは軽く説明してもらえれば。

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前田悠伍投手自身もやっぱり、現状じゃいけないというか。よりレベルアップするためにあえてっていうところですよね。

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自分の武器を一つ塞いで……、凄い縛りプレイですね。僕もプロ野球スピリッツというゲームをするんですけど、ある1個のイベントで、ある投手の球種を捨てて抑えてみろみ、たいな試練が出るときがあるんですよ。それを現実でやってる。

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しかも結果を残さなきゃいけないとわかってるわけですよね、本人は。

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そんな中で試行錯誤の一環としてそんなことをしているということですよね。

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「今はチェンジアップで抑えるのはもういい」と。これってある意味、ちょっと高飛車な発言に聞こえるかもしれないですけど、それくらいの成績残してますよね、すでに。だから1軍へのステップアップとしてということですよね

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ちなみに去年の1軍のデータを見てみたんですけど、杉山(一樹)投手と有原(航平)投手のフォーク空振り率が27.4%。1軍で杉山投手や有原投手が奪ってた割合より高いぐらいの割合で、前田悠伍投手は今、ファームで奪ってますっていうような状況ですね。

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ファームと1軍の違いはあれど、数値的には上回っていると。しかも2球種ありますっていうことですよね。数字的には。いやー、凄いですね。そして、即座にこのデータが出るDELTAのパソコン、マジで億単位の価値はありますよ。すいません、お金の話をして。ちょっとパソコンをね、凝視できない、直視できないんですよ。なんか手が出ちゃいそうで(笑)。とんでもないデータが詰まってるパソコンですね。これは就活生にとっても凄くいいコンテンツかもしれないですよね。DELTAに行きたいって思う人がいるかもしれない。

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ありがたいです。

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普通に就職できるものなんですか?

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あ、ぜひご連絡いただければ(笑)

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普通に就職できるんだ!(笑)。もちろん色んな面接はあるんでしょうけれども。とにかく凄いデータでございます。今、フォークとチェンジアップの2球種が凄いなというデータが出たんですけれども、続いてもう1つのデータを見ようと思います

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さきほど、大南さんがこんなデータを取っているよという話があったんですけれども。キャッチャーの構えから上下ボール2個分に収まった割合。この時点でもう意味がわからわからないんですが(笑)。つまり、キャッチャーが投げる前に構えたところからボール2個分以内に投げていれば、コントロールがいいよという指標になると。こういうデータをDELTAさんがなぜか扱ってます。なかなか見れないデータがこちらなんですけど、とんでもないデータが出てるんですよね。

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はい。要するにチェンジアップとかフォークのような落ち球は、キャッチャーは基本的に低めに構えるので。高めに浮かなかった割合と捉えてもらってもいいかもしれないですが。

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なるほど、左右ももちろんあるけれど、高く浮かなかったボールだと。

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上下だけですね。上下にボール2個分以上離れなかったっていうものなんですが、これをフォークとチェンジアップ両方の合算で出しております。いわゆる落ち球ですね。先ほどは前田投手のフォーク、チェンジアップがすごく空振り率が高かったのが垣間見えましたが、ボール2個分以内に収まる割合、つまり浮かない割合が54.2%。これは昨年のファームで落ち球を250球以上投げた投手の中で、トップでした。

質問者のアイコン
1位前田悠伍、54.2%。つまり、2球に1球以上はほぼ構え通りに行っているっていう状況ですね。高さを間違えない。要するに、大きく低めに外れるボールもないってことですよね。浮きもしないし、叩きつけるようなのも少ないっていうようなことですね。少しだけ話が逸れますが、2位の板東湧梧投手が嬉しいと言わせてもらって。今はジャイアンツですけど、去年はホークスとして。前田悠伍に匹敵する「ダブルゆうご」で。95年生まれのあらたにとっては、やっぱり世代のピッチャーなので。ちなみにゴルフのスイングもめちゃくちゃ綺麗です(笑)。

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板東湧梧投手の53.6も凄いですけど、1位は前田悠伍投手と。凄いですよね。ところで250球が基準っていうのは、少し気になるんですけど。さっきのデータも100球以上投げたとかあったんですけど、それはどうやって決めていくんですか?

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まあチェンジアップとフォークの合算になるので、ある程度の球数になるっていう

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要するに規定投球回数みたいなものをDELTAさんで設定してっていう感じですね。

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そうですね、まあでも、その都度データを見ながら、多分これだったらこれぐらい必要かなっていうような話で決めてます。

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やっぱり落ちるボールって、まあワンバンでもいいじゃんっていうくらいの感覚だと思うんですけど。ストライクも結構取れてるっていうイメージなのかなと思いますね。キャッチャーも極端にボールのところにあまり構えないかなと思うので。それで抑えてるっていうのがまた凄いですし。ちょっとズレますけど、最近はフォークでカウントを取れるピッチャーが多いじゃないですか。ホークスで言えば杉山投手もそうですし、佐々木朗希投手とかもそうでしたけど。それも以前とイメージが違いますよね。昔は見逃せばボールみたいな球種のイメージでしたし、ボールに投げてどれだけ振らせるかみたいなピッチングが主流かなと思ったんですけど。今はストライクも取れて、かつ空振りも取れる。で、見逃しも取れるっていうのがピッチャーの活躍する一つの目安になってくるのかなっていうのはちょっと思いましたね。

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握りの浅さとか、投げ方によって変化量を変えるピッチャーすら現れている、今や大変化球時代じゃないですか。そんな中で、凄いピッチャーが多い中でも、前田悠伍投手はこれだけの成績を残していると。ある程度プロだから構えた2個分くらいには行くだろう、と思うリスナーだったりファンの方がいらっしゃるかもしれない。データを取る側の大南さんからして、これが如何に凄いかと……。

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そうですね。まあ、プロ野球選手であれば四隅に投げられるみたいな話がよくあると思うんですけど、実際のところかなり誇張された表現で。まあ小宮山(悟)投手なんかも「左右2個分くらいしか投げ分けられないよ」みたいなコメントを以前に出してたりしましたけど。やっぱりすごく速い球であったり、変わった握りの球種で狙ったとこにミットレベルで投げるっていうのは、やっぱり相当難しいみたいで。その中でも、っていうような感じですね。

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そもそもミットから2個分外れたボールを数えようと思ったのが凄いですよね(笑)。僕も今回の収録に合わせてこのデータをいただきましたけど、「何ですかそれ」って言いましたもん(笑)。

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30万球弱というデータを出すって、毎日やられてるっていうことですよね。分からないですけど、12球団のスタッフさんたちが見ても目眩がするような数字と膨大なデータ量だと思うんですよ、これは。もちろんデータって野球をやる上での1つの要素じゃないですか。そこに、裏をかくとか、気持ち対気持ちとか、環境もあったり、調子もあったり。様々なものが掛け合わさってレフト前ヒットになってるわけじゃないですか。だけど、やっぱりこれだけのデータを見せられるとデータの占める割合が凄いなとやっぱり思いますね。ハマさん、データってやっぱり面白いですね。

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いや、面白いです。本当に色んなものを想像できますよね。そういう冷静な見方をすると、また1つ楽しみ方が広がるかなっていう感じはしますね。

質問者のアイコン
このデータを見て僕は思うんですけども、こういうデータって誰が欲しがるんですか?

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まず前提として、弊社としては自分たちがめっちゃ知りたいっていうのがあります(笑)。自分たちが面白いと思うものであれば、他の人も欲しがるだろうっていう発想で、まず自分たちが面白がれるようなデータを作ろうっていうような発想があります。

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弊社、凄いですね(笑)。僕がバッターだったら、このデータ欲しいっすよね。チェンジアップとフォークがその上位に来るんだったら、やっぱりそれをもう打ちに行くか捨てるか、もうはっきり二択になるぐらい。こんないいピッチャー出ないじゃないですか。だからバッター陣や攻撃面、オフェンス面が欲しがるんじゃないかなっていう。

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対策として役に立つデータかもしれないですね、確かにそうです。

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そうっすよね。記事を書く中で、落ちる球が苦手なバッターとか。逆に今日のヒットのうち、何個落ちる球を捉えたよみたいな試合もあるわけじゃないですか。

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そういった時に、確かにこれがあればいいですね。あらたさんも1回書かれましたけど、今は選手もものすごくデータを見ているじゃないですか。1打席ごととか本当に。凄まじいデータ量を球団のアナリストの方とかが集められて、やっぱりもうそれができないとまずダメですよね。やっぱりなかなかこう柳田選手とか感性で打ってるイメージですけど、本当にデータを見ているじゃないですか。だからやっぱそういうのが本当にもう時代の流れなのかなっていうのはすごく感じますね。

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先週ですかね、ホークスのアナリストの方と、お酒をご一緒させてもらったんですけども、もちろん内部の話は僕一切聞けないんであれですけど、こういったデータ話したら楽しいだろうなと。アナリストの方も多分一部頭に入ってるわけじゃないですか。もしくはもう網羅してる可能性もあるわけじゃないですか。

回答者Aのアイコン
だから帰るのが遅いんですよ。試合終わって1、2時間はザラですからね。

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デーゲームだったのに、飲み始めが夜11時という(笑)。飲み始めて3、4杯ぐらいかな、もう眠たそうにしてましたけどね。「明日埼玉だから帰らしてくれ」って言ってたんですけども。この今出てるこの資料ですか。やっぱ田中将大投手とか入ってるのも、ファンからして嬉しいですけどね。

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そうですね。そこもまさにポイントでして、ラインナップに入ってる投手、かなり結構ベテラン気味のだったり技巧派系の投手が多いことがわかるかと思います。板東投手なんかもまさにそういったピッチャーですけど、田中投手なんてもうフォークのコントロールだともうこれ以上あるのかっていうレベルのピッチャーだと思うんですよね。そのピッチャーよりも高目に浮かないよっていうのが前田悠伍投手のこの精度の高さがよくわかるかなという。

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このデータを元になんか書きたい記事というか、こういうことを前田悠伍投手に聞いてみたいとかって思ったりしますか?

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やっぱり「何でできるの?」っていうのはまず思いますね。意識だったり、言われてきたのか自分で気づいたのか、その辺のこうやっぱこのデータを使って、本人に聞いてみたいですよね。やっぱりデータで書く時って本人に聞く機会がない場合に書いちゃうことも多いんですけど、あえてそのデータを見て選手に「どう思う?」って。意外と「え、少ないっすね」っていう可能性あるじゃないですか。「70%ぐらい行ってると思ってました」とか。そういうギャップを取材するのがいいのかなと思ってます。

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今ちょっと思い出したんですけど、前田悠伍投手って確か中学か高校の最初ぐらいからもう決め球を変えてないんですよね。持ち球がチェンジアップでずっとそれが軸だっていう。それ、プロになっても通用してるっていうのが、どれだけこだわって練習してきたのか、さっき長濱さんが言ったことに通じますけど。凄いですよね。捕ってるキャッチャーはこの実感あるのかなとか。「何%だと思いますか?」みたいな。「嶺井さん、何%だと思いますか?」っていうのも面白そうですよね。投げる方に対して、捕る方も、守る方も、打つ方も! おもろいな野球!っていう感じですね。

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コントロールがいいピッチャーだと野手も守り方が変わってくるかなって感じがしますよね。思い切ってシフト取れるじゃないですか。外構えたら多分こっち来るだろうからこっち、で。多分その辺もちょっと聞いてみたいですよね。

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僕も実際大学野球でセンターを守っていたんですけど、コントロールがいいピッチャーの時だと、速い球の時にインコースに構えたら逆に反対に守ったり、インコースにチェンジアップだったら引っ張るだろうなと思ってちょっと引っ張り方向に行ったりとかしていましたけど、そういうのができるピッチャーだってことですよね。守備位置まで変えられるピッチャーだっていう凄いデータが出てますけれども。ちなみにこの落ち球とか色々ありますけれども、総合して前田悠伍投手は何が一番秀でていると思いますか?色んなデータを見た上で、知った上で。

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先ほどの三要素で言うと、フォアボールの少なさがやはり一番傑出しているところかなと思います。そのフォアボールの少なさを実現するために、今見ていただいたデータ、このミットがどれだけズレないみたいな話があるのかなと。実際のところ、ここまでのところ1軍でそこまで成果を残せているわけではないですし、これ収録時点24日なので26日の結果はちょっと分からないですが、まあ仮に打たれたとしても、いい投手なので安心してくださいと言いたいですね。

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もうあとは1軍へのアジャストだけだと。

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そうですね、課題としては球速が上がれば。現時点でも正直1軍でかなりやれるレベルにあると自分としては考えてます。ただこれでさらに球速が上がってくるようなことがあれば、とんでもないことになるかもしれないなと。

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「危険」みたいな言い方してますもんね(笑)。「あがってくることがあれば」みたいな。

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いやあ本当にそのレベルですね。

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長濱さん、でも今大南さんがおっしゃったように、1軍ではまだ結果が出てない。ファームと1軍の違いも思い知らされますね、これで。

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そうですね。ただ、去年初勝利を挙げた試合も素晴らしいピッチングでしたし、全然あるんじゃないですか。1個勝って波に乗ったらローテ入って二桁なんて。20歳で。そんなことあったらもう幸せですよね。

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松坂大輔じゃないかって思う。世代的には二桁勝ってる投手っていうのは。凄いっすよね、余計に楽しみになっていきますけど。すいません、マニアックすぎて質問が止まらないんですけど。球速って今おっしゃいましたけど、DELTAさんで言えば、キレみたいなところ、伸びみたいなとこはどう扱ってるんですか? 僕の頭の中では初速・終速の差とか、投げ始めとミットに届く時の差で測ったりというのは頭にあるんですけど。

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現在だと結構話題になってますけど、トラッキングデータっていうのが今一般的に見られるなってきて、メジャーリーグなんかでも分析が進んで、かつて伸びとかキレとかちょっと抽象的な言葉で語られていたものが「どういうことなのか」っていうのがちょっとずつ分解して理解できるようになってきてますっていう状態です。

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感覚だった話が数字になってる。

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そうですね。例えば今までだと球速の割に空振り取れるね、取れないね、みたいな話が結構あったと思うんですが、それが、縦変化量がストレートの縦変化量が大きい投手が空振り取れるねということが分かったり、リリースがポイントが低くて高めに投げる、下から上への角度を作れるピッチャーが空振りが取れるね、ということが分かったり。おそらくそういった要素がキレとか伸びとかいう言葉で多分表現されていたんだろうなってことが分かってきてます。

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阪神の石井投手とかは多分。低めからキュッと上がってくるような投球だったはずですから。

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例えば大谷投手なんかも、かつてはもう上からガッと投げ下ろす感じだったんですけど、今ちょっとスリークォーター気味で低めからガッとこう伸びるような球を投げてると思うんですけど、あれはこういう軌道を作ろうとしてる。

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だから可能性あるところで言うとホークスでは津森投手とか、サイド気味のピッチャーはその空振りの取り方っていう。

回答者Bのアイコン
そうですね、津森投手なんかはまさにストレートの方が空振りが取れる。左バッターの外側でどんどん空振り取れるピッチャーなんで、まさにそういう空振りの取り方のピッチャーかなと思います。

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そういった点で数値や球速が上がってくると前田悠伍投手はまたさらに上がってくる。

回答者Bのアイコン
トラッキングデータで縦変化量とか、そういったいろんなデータが今出てきているんですけど、結局球速はめちゃくちゃ大事。“投手の1番のベースの力”と言っても問題ないので。結局球速はものすごく大事だということもわかってきています。

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だからこそ前田悠伍投手が凄いよと。

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そこがそこまで秀でてないのにこの現状ってことは、これが伸びたらっていうところをどうしても考えちゃいますね。

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とにかく前田悠伍投手のここがですね、っていうところを探ろうといろんな質問をしたんですけど、360度どこから見てもいいピッチャー。

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めちゃくちゃいいピッチャーです。

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データ班が言ってるんですから。間違いないですよね。どうですか、なんか聞きたいこととかもっとこれ話そうやっていうのはもしあれば。

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さっきの伸びの話で、僕はずっと巨人の入来祐作さんを思い出してましたね。とか河原(純一 )さんとかですね。低いところピュッといってグッと上がるストレートをずっと今思い出してて、言おうか言うまいか迷ってました。

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そこでいうと武田久さんとかね、出てきますよね。

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あの時はまだデータもないですし、でも見てたら凄かったじゃないですか。っていうストレートを思い出してました。

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ストレートというのは、ピッチャーの花形というか。それが糸を引くようなという表現もあるように、それが凄いとというのはあるんですけれども、それが他より秀でてなくても前田悠伍投手は結果を残していると。いいですね。野球を好きな人が主にこれ今聞いてくださっているんですけど、知らない人が聞いたら本当英語ぐらいのレベル。

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いやでも本当にありがたいのが、大南さんが今回、色々略称がある中で、1回も使ってないのはありがたいなと思うんです。「WIHP」とかですね。

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例えば「WHIP」と言うと例えばどういうことを指すんですか?

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1イニングに出す走者の割合なんですけど、まあ色々こういっぱい付くじゃないですか。「OPS」とか。

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業界用語的なものを使わずして。

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アルファベットでなんかちょっと嫌だなと思ってしまう人もいるかと思うので、まあなるべくそういうワードを出さずにご理解いただければいいかなと思って。

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素晴らしい。本当のデータ無知のあらたにとっても、めちゃくちゃ分かりやすかったです。全世代というか層にはまるデータでございまして。深いデータがいっぱい出てきましたけれども。まあこれからもどんどんマニアックなデータを鷹フルとDELTAさんで出していけたらいいなと思いますので、大南さん、1回とは言わず、これからもいいですか。

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はい、ぜひよろしくお願いします。

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前田悠伍で今1時間、我々は話しましたけど、正直まだまだ話せるっちゃ話せるじゃないですか。より気持ち悪くなっていくだけなんでやめますけれども(笑)というところなんですけど、長濱さん今回の収録いかがでした?

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リハーサルの時にもお話ししましたけど、まさか1本で50分話すとは、っていう感じでしたけど。これだけデータって色んなものがある中で、選手の魅力を伝えられるものですし、脱線しながらもデータってどうやって楽しむんだろうみたいなのを伝えられたのかなと思いました。ぜひ次回も楽しいトークをやりたいなと思います。

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ちなみにこれだけ記者として記事を書いてきた長濱さん、好きなピッチャーのタイプは?これだけの情報が頭に入ってるわけじゃないですか。結局どういったピッチャーが好みなんですか?

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これは1回原稿に書いたんですけど、大関投手がなぜ打たれないかと。ずっとデータ見てたんですよ。周りに聞いても「何でだろうね?」、嶺井選手も「分からない」とか言ってたんで。そしたら甘いコースに行ったボールの被安打率が出てきたんですよ。それが12球団でダントツトップだったんですよ。これもDELTAさんのデータですけど。それで本人に聞いたら「その感覚はあります」っていうような話で。それが大事にしている魂だったりっていうような話になって、こういうデータを探すのがすごく楽しくて。ずっと平均的な数字が並ぶ中で、それだけダントツ1位だったんで。「あ、そんなところにあったんだ」っていう、楽しみもありますね。

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それを聞いちゃうともう話が伸びちゃうんで、言いませんけれども、じゃあ甘いコースってどこのこと言ってんだとかね、もっともっと迫りたいところ増えるんで、やっぱ野球面白いなということで。ありがとうございます。大南さん収録はいかがでしたか?

回答者Bのアイコン
講演とか講義みたいなことはやったことあるんですけど、こういうちょっとラフめのラジオっぽいものは初めてだったんですごい緊張してたんですけど、すごく話とかも振っていただいて、なんとかなんとかやれたかなと思ってます。僕が上手く喋れなくてもなんとか前田悠伍投手がめっちゃいい投手ですよっていうのを、ホークスファンの方に情熱だけ伝えられたらと思って喋りました。

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ちなみに大南さんの野球経験的には?

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高校までですね。小学校から高校までです。

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地元は?

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徳島県なんです。

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徳島県!応援してた球団とかあったりするんですか?

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子どもの頃は松井ファンですね。松井秀喜。巨人ファンで。

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ちなみに大南さんにも同じ質問ですけど、これだけのデータを扱ってる大南さんが、もうデータとかもう入れても入れなくてもどっちでもいいんですけど、好きなピッチャーってどういうタイプなんですか?

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杉山投手なんかはめちゃくちゃ好きですね。

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ちょっと僕、失礼になっちゃうかもしれないけど、意外です。なぜですか?

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そうですね、もう完全にスペックで押し切れる感じがまず僕は野球選手としてとっても羨ましいです。体格とかも見てるだけでちょっと違うなって感じがありますし。

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惚れ惚れしますもんね。

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これだけデータを扱ってるのに、やっぱりスペック。持ち合わせたものとか。

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魅了されますね。本当に。

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だって杉山さん言ってましたもん、優勝特番の時にお話し聞いたら「筋肉でどれだけ抑えれるか証明したい」って。いやいやいや、今の時代の流れちょっと違うのよっていう。ただ凄いピッチャーですもんね。

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いやでもブルペンでめちゃくちゃデータ見ていますからね。めちゃくちゃ杉山投手はデータ重視です。回転数もそうですし、相手打者のデータも全部見てます。それを言わないだけなんで。

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データ重視なのに試合日に3回もウエートルーム入るってちょっとおかしいですけど、それでもデータなのかなと思っちゃうけどね。

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今活躍するピッチャーはそういうタイプが多いですよね。

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DELTAと鷹フルのこのポッドキャストで、ぜひホークス全選手を制覇したい。DELTAさんに言わせたい、「ちょっとそのデータは無いっすね」って。いつか僕と長濱さんで、出ないデータも言いたいぐらいのレベルなんで。DELTAをデータで攻略したい。打ち崩したいよね。ちょっとささやかな夢も持ちつつということで。ありがとうございました。ちょうど1時間ぐらいですか。59分でございますんで、まるまる話させていただきました。改めて長濱さんまたやりたいんですけども。

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これはもう、定例化しましょう。

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皆さんもぜひ楽しみにしていただいて。鷹フルさんに寄せるメッセージの場所とか、記事に対する返信とかあれば「これちょっと聞きたいよ」とか言っていただければ。

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もうぜひぜひぜひ!お伝えしたいもらえれば。

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鷹フルさんも投稿の量が凄いですから。返信もできますもんね。ぜひそういうのも全部スタッフさんは見てますんで。よろしくお願いします。そしてDELTAさんの活動としてはどういうところ見てほしいとか、どういうところで見れるよっていうのをもしあれば教えてください。

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そうですね、DELTAGraphsっていう<a href="https://x.com/Deltagraphs">Xのアカウント</a>でかなり色々発信してますので、普段のプロ野球のデータなんかも発信してますし、まあこんな記事書いたよっていうのも発信してますので、ぜひよろしくお願いいたします。

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史上初じゃないですか、好きでデータ取ってるだけの会社って。それをみんなが必要としている。凄いですよ。これからもどっぷり野球に浸かったお話をよろしくお願いします。お二人、今日はどうもありがとうございました!また次回お会いしましょう、ありがとうございました!

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)