大津は2日の楽天戦に今季初先発
愛妻の深い理解があったからこそ、一歩一歩、着実に階段を上ることができた。「新しいプロ野球選手としてスタートです」。大津亮介投手が2日の楽天戦(楽天モバイル最強パーク宮城)で今季初先発する。オフには今シーズンへの思いをより強くする“特別な時間”を過ごした。
昨年12月に福岡県内で結婚式を挙げた。両家合わせて約150人がお祝いに訪れた。右腕が結婚したのはプロ1年目の4月。実は2024年オフに挙式を挙げる案もあったが、実際に執り行われたのは結婚から2年後のオフだった。
「妻の中にも最初はすごく不安があったと思うんですけど……」。1年遅れの挙式の裏にあった“人生をかけた思い”。改めて幸せな時間を振り返った。そして開幕ローテの1人としてスタートする2026年。シーズンにかける覚悟を改めて明かした――。
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続きの内容は
先発1年目に全集中するために、愛妻へ告げた「覚悟の願い」
多忙な右腕を支え、夫人が独りで進めた「結婚式の舞台裏」
背番号19が今季の飛躍を確信する、手応え十分の「あの感覚」
「2024年は中継ぎから先発転向1年目で。僕の中で大きく練習が変わると思っていて。結婚式って幸せなことですけど、やっぱり準備が大変じゃないですか。人生をかけた先発1年目だったので、そこを大事にしたいと思っていました」
愛妻には「仕事優先で今年は野球に集中させてほしい。1年だけ待ってほしい」と伝え、先発転向1年目に集中した。結果的に2024年は7勝を挙げ、先発投手として一本立ちするきっかけを掴んだ。改めて愛妻へ感謝の言葉を口にした。
「やっぱり周りの同世代の友達でも、早めに結婚式を挙げる人っているじゃないですか。でも、結婚したのに『私たちはまだ挙げられていない』みたいな不安も最後はあったと思うんです。でもそこを理解してくれて、1年待ってくれたので」
昨シーズン中は遠征で不在の際も、愛妻は1人で式の準備や打ち合わせを進めてくれた。「休みの日は一緒に行っていましたけど、それだけでは全然足りなくて。本当に申し訳なかったです」。無事に式を終えた際、「本当に挙げてよかったね」と夫婦で心から笑い合えた。今シーズン、そして今後の人生の活力となる何物にも代えがたい幸せな時間だった。
改めて誓い「今年はもっと…」
プロ入りから3年間、食事面でも支えられ続けてきた。愛妻は「スポーツフードアドバイザー」の資格を取得し、献身的にサポートしてくれた。「今でも僕の体重が落ちたりすると、すごくプレッシャーを感じると思うので。子どももいて、食事もしっかりやってくれてたので……。本当に感謝ですね」。順調な歩みを支えてきたのは、間違いなく夫人の努力も大きかった。
去年に続き、開幕ローテの“ラスト1枠”を自らの力でつかみ取った。「やっぱり去年の後半からようやく掴んだというか。自分の中ですごく自信になった後半戦だったので。あの感覚で1年間投げきりたいし、ようやくたどり着けたというのがあって。ここからしっかり、去年得た自信をプレーで示していきたいなと思っています」。
2日に今季初先発を迎え、新たな2026年シーズンがスタートする。「今年はもっとがんばらなきゃなと思います。新しいプロ野球選手としてスタートです」。2年間で体力面の重要性や、体のケアの必要性も理解した。掲げた目標は「2桁勝利」「1年間ローテーション」「規定投球回数」。支えを力に変えて、背番号19が輝きを放つ。
(森大樹 / Daiki Mori)