徐若熙のセンスを感じた“仕草” ショートは「今は決めなくていいかな」…小久保監督コメント

小久保裕紀監督【写真:栗木一考】
小久保裕紀監督【写真:栗木一考】

柳田1号&近藤2号で“競演”…開幕5連勝

 ソフトバンクは1日、楽天モバイル最強パーク宮城で行われた楽天戦に6-1で勝利し、開幕5連勝を飾った。来日初登板初先発となった徐若熙(シュー・ルオシー)投手は最速155キロを計測した直球を軸に楽天打線を圧倒。6回を投げて86球、3安打6奪三振無失点の快投で今季初勝利を挙げた。一方で、プロ初登板となったドラフト2位の稲川竜汰投手は9回に登板して2四球2暴投と制球が定まらず、1イニングを投げ切ることができなかった。試合後には登録抹消されることが決まった。

 打線は3回に柳田悠岐外野手の1号2ランで先制。6回には今宮健太内野手の2点適時打と近藤健介外野手の2号2ランで4点を奪った。栗原陵矢内野手も3安打と好調をキープ。この日取材対応した小久保裕紀監督は徐投手の投球を絶賛。ショートの起用法について「嬉しい悩み」も明かした。小久保監督の主なコメントは以下の通り。

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続きの内容は

徐若熙の圧巻投球を後押しした「影のヒーロー」
楽天・佐藤直樹への「ほめ殺し」に込めた監督の真意
ドラ2稲川竜汰を即抹消…小久保監督が語ったこと

●試合前

――徐投手がいよいよデビュー。
「本来はみずほPayPayドームでデビューさせたかったですけどね。チーム事情的に6連戦だったので」

――どういう投球を期待する?
「状態はずっと良いですからね。長いイニングを投げようとかは考えずにやってくれたら。いっても100球くらいなので」

――大関投手は直球が140キロ前後でも好投した。
「(5回の)浅村には142、143(キロ)くらい出ていましたかね。彼はやっぱり出所の見えにくいフォームやタイミングの外し方を研究していますから」

――栗原選手の開幕ダッシュを予言していたが、変化は見られる?
「特にないですよ。練習はずっと良かったので。まあ『(野村)勇が元気ならサードの可能性もある』くらいは言っておかないとね。良いスタートを切れてよかったです」

――あの活躍ぶりも想定内?
「あそこまで一気に上がるとまでは思っていなかったですけどね」

――ショートは出場する選手がみんな活躍している。
「ショートは今そういう形ですよね。誰が出ても活躍するので。ショート(を誰でいくか)は今は決めなくてもいいかなと思いながら」

――柳田選手はここまで全試合に先発しているが、今後は休養も考えている?
「DHで出ている分は考えないですけど、(近藤)健介がDHに入れば必然的に代打になるので。スタメンじゃない日もありますよ」

――楽天モバイル最強パーク宮城は今年から外野フェンスが前にせり出した。
「だいぶ違いますよ。ランナーにはどれくらいの打球でスタンドに入るかを練習で確認させていますけど。全然違うんじゃないですか。特にレフトは」

――4連勝は全て逆転勝ち。
「結果的にはそうですね。だからといって采配を変えるわけじゃないので」

中村晃は出番なしも「チームが勝っているということ」

――新人の2投手はまだ出番がない。
「そうですね。まあ負けゲームになったらすぐに出てきますから。(伊藤)優輔もないですしね。(中村)晃の出番がないということは、チームが勝っているということなので」

――31日の日本ハム戦ではノーヒットノーランが生まれた。
「ね。6回までノーヒットやと思ったら、そのままいきましたね」

――打線も相変わらずすごい。
「ホームランは出る打線ですから。スタメンを外れた選手がいきなり出てきてホームランを打つんですから」

――選抜高校野球は見た?
「決勝戦はちょこっと見ましたけど。あのピッチャー(大阪桐蔭高の川本晴大投手は)2年生なんですね。そういえば(前田)悠伍もこの前良かったよ(3月29日のファーム・リーグのオリックス戦で4回1失点)。やっと147(キロ)くらい出ていてね。すぐ1軍はないけど、球自体は侍ジャパンと対戦した時より全然いいですよ。あとは球数とかイニングを増やしていってですね」

「(メッツの)千賀(滉大)のところでやってきたことは無駄にはならないですから。うまくいかなかったとしても、次のステップの進むためには良いことなので」

――楽天に移籍した佐藤直樹も状態がいい。
「力的にはあれくらいはあったでしょう、普通に。実力というか……あまり言わんとこ(笑)。手の内がバレるので。ほめ殺ししておきます」

●試合後

――なんと言っても徐投手の好投が光った。
「はい、もう。寒い中でも素晴らしいピッチングでしたね。自分のデビューを自分で飾りましたね」

――ボールにも力があった。
「(最速で)155(キロ)出ていましたね。あとセットポジションでもボールを長く持ったりしていたところはセンスを感じますよね。頼もしいピッチャーが入ってくれました」

――中6日で回していけそうか?
「去年も(台湾で)中6日で3週間がマックスだったみたいなので。もちろん大事に育てて……もう育っているけどね。本人も結構『投げたい投げたい』というタイプなので。きょうも(7回を)投げたいと言っていましたけど、気温もあったので」

――2本のホームランも効果的だった。
「それよりも(今宮)健太のタイムリーが大きかったですよ。海野の(三振の)後でね。あの回に点が入っていなかったら、徐もすんなりいっていなかったかもしれないので。あの2点が大きかったですね」

――稲川投手は苦しい投球だった。
「稲川は抹消します。このままだとドツボにはまりそうなので」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)