稲川竜汰&鈴木豪太の“1軍残留”に「はっきり抜擢と言えないのが少し残念」…倉野コーチ一問一答

倉野信次投手コーチ【写真:竹村岳】
倉野信次投手コーチ【写真:竹村岳】

ヘルナンデスは「状態は良い方かなと」

 ソフトバンクは23日、みずほPayPayドームで先発投手練習を行った。東浜巨投手、上沢直之投手、大関友久投手、大津亮介投手、カーター・スチュワート・ジュニア投手、徐若熙(シュー・ルオシー)投手の6人が参加。練習後に取材対応した倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)は、新人ながら1軍に帯同している稲川竜汰投手と鈴木豪太投手について言及。「はっきり抜擢と言えないのが少し残念なところ」と本音を明かした。同コーチの主なコメントは以下の通り。

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続きの内容は

津森・大江が今、1軍で「計算できない」とされた理由1
オスナら助っ人陣が本番で「豹変」するスイッチとは1
開幕6枚ローテ「その後」の運用、コーチの考えとは

――大津投手のローテ入りについては、去年の実績も踏まえて。
「もちろん去年の実績を全く考慮しないことはないですし、状態としては今のオープン戦の結果がイコールではないと思っていて、もうちょっといい結果が出てもいいなと思える状態だと思っているので。去年の今頃よりもはるかに良いですし、去年の後半戦と比べても遜色ない球の状態ではあります。ただ攻め方だとか、そういうところが結果につながっていない。この前の結果とかは攻め方に問題があったと思うので」

――開幕ローテは一応6枚決まったが、その後の運用は。
「色々と考えてはいます。6人でずっと(固定)ということはないし、そもそも5月までは6連戦が2回しかないので。色々なバリエーションは考えています」

――ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手の状態については。
「良いと思いますよ。調子の波があるのは事実ですけど、球自体は良いですし、変化球も投げられていますし。状態は良い方かなと思っています」

――左投手が少ないが、そこは右左は関係なく考えている。
「そうですね。左投手であっても抑えられなかったら意味がないので。抑えられる確率が高いピッチャーを残したという判断です。ただ、大江(竜聖)のようなタイプはいてくれるとありがたいですし、左バッターが嫌がる投げ方をできる投手なので。早く本来の状態に戻してほしいという思いはあります。ただ現状では、1軍で抑えていくのはちょっと計算できないかなという判断にはなりますよね」

――木村光投手が結果を残してくれているのは大きい。
「光がキャンプからオープン戦を通じて良いパフォーマンスを見せてくれているのは、チームにとって大きいですね。色々な使い方が考えられると思います」

――新人投手2人(稲川投手、鈴木投手)に関しては抜擢という形?
「抜擢といえば抜擢ですけど……」

――かなり悩まれたか。
「もちろん。ただ、実績組の津森(宥紀)や大江にしても、本来の力を考えれば高いものを持っているんですけど、今はそれが出せていないので。早く復調してほしいという思いはあります。純粋に今の状態を評価して、ベストなメンバーを決めたということです。もちろん最終決断は(小久保裕紀)監督がするんですけども、監督と話し合いながらどういう形が現状のベストなのかということで、こういうメンバーですけど。はっきり抜擢と言えないのが少し寂しいところではありますけど」

――ルーキー2投手はオープン戦終盤には少し調子を落としているようにも見えた。
「そうですね。課題は当然あるので。シーズンに入ってどうかですね。まあ別に開幕1軍がゴールではないので。これから入れ替えもあるし、今2軍にいる選手が調子を上げて、どうメンバーが変わっていくのか。シーズンに入ってみないと分からないところもあるので。ただ1つ言えるのは、これが現状のベストメンバーであることは間違いないです」

2軍戦登板の前田純は「すぐ1軍というレベルではない」

――ロベルト・オスナ投手の状態はどう見ている?
「すごく良いかと言われれば分からないですけど、彼ら(外国人投手)は本番になってから力を発揮するタイプだと思っているので。本番ではスイッチの入り方が全然違うので。本番でのパフォーマンスに期待しています」

――22日の2軍で前田純投手が投げた。
「映像で見ました。やっと投げられるところまできたのかなと。ここからさらに球数やイニングを伸ばしていく段階ですね。まだすぐに1軍というレベルではないですね」

――徐投手のフォーム修正について、どう見ている?
「去年の後半から(フォームが)崩れていたと聞いたので。フォームのズレがあったと。それでキャンプで実際に見て、僕も良い時の映像とちょっと違うなと感じたので。原因を探って、自分本来のフォーム、パフォーマンスを取り戻したというところですかね。元々の能力はやっぱり高いので。1年間フルで回れるかは分からないですけど、1試合のパフォーマンスだけで見れば、かなり高いところにあるので」

――登板間隔をあけての起用も考えている。
「もちろん。中6日でいくこともあれば、間を空けることもあると思います。それも本番次第ですね。特にオスナやヘルナンデス、徐もそうですけど、練習の位置づけと本番の位置づけですごくスイッチが変わるので。特に外国人選手は本番と練習でスイッチの入り方が全然違うので。そういう意味では本番でのパフォーマンスへの期待値は凄く高いですね。早く本番を見たいなという楽しみはあります」

――徐投手は5、6回に出力が落ちる場面も見られたが、スタミナ面については?
「スタミナ面はこれから向上していくかなと思います。明らかに出力が落ちたのは落ちたので、それは事実としてあるんですけど。本番になればもう一つ振り絞れるかもしれないから。そこは練習では測りきれない部分もあります」

――杉山一樹投手のポジションについては。
「そこを決めるのは監督なので。ただ、中継ぎであることと7回以降であることは間違いないです。ただ監督が決めることなので。僕はそこは何も言えないです」

――ヘルナンデス投手はクイック技術の向上も見える。
「素晴らしいですね。昨日もできていましたし、キャンプから取り組んできたことが身になってきていますよね」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)