無死満塁でなぜワンバンフォーク連投? 流れ変えた嶺井博希の“二面性”「1も3も同じ」

  • 記者:長濱幸治
    2025.07.03
  • 1軍
ハーフスイングをアピールする嶺井博希【写真:古川剛伊】
ハーフスイングをアピールする嶺井博希【写真:古川剛伊】

8回無死満塁を無失点→9回逆転サヨナラ勝ち

 0でなければ1も3も同じ――。絶体絶命の場面で嶺井博希捕手は腹をくくった。塁上がすべて埋まっている状況で要求したのは、3球連続のワンバウンドフォーク。試合の大きな分岐点となったシーンで考えていたこととは。

 劇的な逆転サヨナラ勝ちを飾った2日の日本ハム戦(みずほPayPayドーム)。ハイライトは1点ビハインドで迎えた8回だった。この回からマウンドに上がった藤井皓哉投手が死球、右前打、四球で無死満塁のピンチを背負った。相手先発の加藤貴の前に、打線はゼロ行進。これ以上の失点は致命傷になりかねない場面だった。

 結果的には藤井が3者連続三振を奪う意地の投球で相手に得点を与えず、9回の逆転劇へとつながった。のるかそるかの場面、グラウンドでは何が起きていたのか――。バッテリーの言葉から浮かび上がってきたのは厚い信頼だった。

藤井にマウンドでかけた言葉…「普通にちょこちょこと」

8回の大ピンチをしのいだ藤井皓哉【写真:古川剛伊】
8回の大ピンチをしのいだ藤井皓哉【写真:古川剛伊】

軽い“くぎ刺し”に見える普段の関係性

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)