金本知憲への頭部死球で「ダメになったと…」 消えた甲子園の音、三瀬幸司が語る真実

現役時代の三瀬幸司氏【写真提供:産経新聞社】
現役時代の三瀬幸司氏【写真提供:産経新聞社】

20年前の“事件”…野球人生を大きく変えた「一球」

 20年がたっても、今なお忘れられない瞬間だ。2005年6月2日、甲子園球場での阪神戦で金本知憲氏に頭部死球を与えて危険球退場――。ソフトバンク・三瀬幸司氏の野球人生が大きく変わった一球だった。

 28歳でプロ入りし、1年目から新人王と最優秀救援投手のタイトルを獲得。バラ色の未来が待っていたはずだったが、オフにオーバーワーク気味のトレーニングをこなしたことで歯車は狂い始めていた。そんなさなかに“事件”は起きた。

「『やってしまった』っていう思いしかなくて……。頭が真っ白になっていました」。多くのプロ野球ファンの記憶に残るあのシーン。左腕の心身に何が起こっていたのか。三瀬氏は静かに口を開いた。

スタッフを通して届いた金本氏の言葉

対戦したい打者は「金本知憲」だった

(森大樹 / Daiki Mori)