2軍で1割台の周東佑京をなぜ抜擢? 周囲の懸念も「いいんだ」…工藤公康氏が示した慧眼

プロ2年目の2019年シーズン躍動を見せた周東佑京【写真:産経新聞社】
プロ2年目の2019年シーズン躍動を見せた周東佑京【写真:産経新聞社】

3年連続日本一に輝いた2019年…現れた23歳の新星

 鷹フルがお送りする工藤公康氏の単独インタビュー。今回は周東佑京内野手について語っていただきました。指揮を執った7年間でホークスを3度のリーグ優勝、5度の日本一に導いた名将が見出した“原石”――。周囲の助言を振り切ってまで起用を決めた信念と覚悟に迫ります。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 就任5年目の2019年。ホークスはレギュラーシーズンで2年続けてリーグ2位に終わったものの、クライマックスシリーズを勝ち抜き、3年連続の日本一をつかみ取った。このシーズン、すい星のように現れたのがプロ2年目の周東だった。開幕直前の3月下旬に支配下選手登録を勝ち取ると、1軍の舞台で25盗塁をマーク。その驚異的なスピードで何度もチームを救った。

 シーズン開幕から間もない4月6日、周東はプロ初昇格を果たし、そのまま最後まで1軍の舞台を駆け抜けた。まだファンにも広くは知られていない23歳をなぜ抜擢したのか。決断の背景には工藤氏の揺ぎ無い“信念”があった。

2軍で打率1割台も…1軍の力になると“確信”

目を見張った向上心「自分から言ってきて…」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)