渡邉陸が取った2度のタイムの“意味” 6点差の8回2死でも⋯前田純と交わした「会話」

  • 記者:森大樹
    2025.06.05
  • 1軍
マウンドに集まった前田純(左)と渡邉陸【写真:古川剛伊】
マウンドに集まった前田純(左)と渡邉陸【写真:古川剛伊】

快勝ゲームにあった“潮目”で取った2度のタイム

「自分の持ち味をうまく発揮できました」。25歳の誕生日を自らの白星で飾った前田純投手。その表情には自然と笑みが浮かんだ。「陸はいつも“来い”という感じで構えてくれるんですけど、きょうは特にお互いがかみ合っていたと思います」。試合後に左腕が口にしたのは、強気のリードで好投を引き出してくれた同学年の渡邉陸捕手への感謝だった。

 今季8度目の先発マウンドとなった4日の中日戦(みずほPayPayドーム)。渡邉とは6度目のコンビだった。6回1死まで相手打線をノーヒットに抑え込むなど、自己最長となる8回を投げて2安打10奪三振無失点。こちらも自己最多となる120球の熱投で“未知の壁”を乗り越え、今季2勝目を挙げた。

 結果だけを見れば8-2と快勝だったゲームだが、“潮目”は2度あった。1つは初安打を許した直後、もう1つは降板直前――。どちらのタイミングも渡邉がタイムを取り、マウンドで前田純と会話するシーンが見られた。2人の間で交わされた言葉と、その行動に込められた“意味”に迫る。

“ノーノーならず”でバッテリーが一番懸念したことは…

■指揮官とのグータッチ拒否に見えた“本音”

(森大樹 / Daiki Mori)