イヒネのプレーに小久保監督「1軍じゃ通用しない」 浜口、伊藤が計7失点も首脳陣は泰然

オリックス戦に登板した伊藤優輔(左)と浜口遥大【写真:冨田成美】
オリックス戦に登板した伊藤優輔(左)と浜口遥大【写真:冨田成美】

オリックスとのオープン戦は1-9で敗戦も収穫あり「出力はしっかり出ていた」

 ソフトバンクは23日、オリックスとのオープン戦(SOKKENスタジアム)に1-9で敗れた。先発した伊藤優輔投手が2回6安打3失点(自責2)、2番手の浜口遥大投手が2回6安打4失点(自責2)と、新加入の先発候補がピリッとしなかった。同じく開幕ローテを争っている松本晴投手は2回1安打無失点と好投。試合後に取材対応した小久保裕紀監督と倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)のコメントは以下の通り。

○小久保監督

――新戦力のピッチャー、伊藤投手と浜口投手はどうだった?
「うーん、まあどうですかね。きょうだけじゃちょっとわからないです」

――庄子雄大選手が2安打といいアピールをした。
「そうですね。でもね、やっぱりバントをできるかどうか(5回無死一、二塁で犠打を試みるも、結果は左飛)。練習の姿を見たら失敗しそうだったから、早めに(サインを)出してっていうところで。その課題が見つかったから、よかったですね」

――松本晴投手も順調に調整できている。
「勝っていたら(9回までの)3イニングをいく予定だったんで。これからもう1回ピッチングするみたいなんですけど。先発候補でやっているんでね。出力はしっかり出ていましたね」

――B組から参加した廣瀬隆太選手が2安打。
「モヤモヤしていたと思うんで。しかも侍(ジャパン)に選ばれているんで、複雑な心境でしょうけど。でも(3回の)守備では1点は取られたけど、一、二塁間の打球も飛びついてヒットを阻止したし。そういう姿が見えましたね」

――ドラフト6位ルーキー、岩崎峻典投手がきょうも好投した。
「ランナーを背負ってからも自分の持ち味でしっかり投げられてたんで、良かったと思いますけど」

――同じくB組から参加したイヒネ・イツア選手の姿はどう見た?
「(遊撃の)守備で2つアウトにしたんでね。ただ、きょうB組を見に行った時にもイヒネの話になったんですけど。ちょっと気になったのは、最初の守備練習から3球連続ショートバウンド、4球目に胸に投げるというね。この入りでは1軍じゃ通用しないんで。練習の入りの1発目をしっかり入ってくれるような選手の意識じゃないと、1軍の選手には程遠いよ、という話はコーチにしています」

○倉野投手コーチ

――伊藤投手、浜口投手が登板。
「今の状態はこういう感じなのかというのはわかったので。あした(24日)がキャンプの最終日という位置づけなので。休み明け(26日)からはしっかり評価させてもらうということは選手にも伝えているので」

――松本晴投手は好投が続いている。
「そうですね。状態がいいなというふうには見ていますけど」

――本人が出力を上げるというテーマをしっかりと取り組んでいる。
「テーマ通りにやれているなっていうのが一番大きいですよね。目先の結果にこだわらずに、しっかりテーマに向かってやれているということが一番ですね」

――岩崎峻典投手はこの日もいいピッチングを見せた。
「そうですね。今後もチャンスはあると思います」

――藤井皓哉投手がB組のライブBPで好投。
「1回目の対バッターへの投球という意味では十分じゃないかなと思いました」

――同じくライブBPに登板した大関友久投手も1つずつ階段を上がっている。
「次が試合なので。そこでしっかりとしたものを(見せてほしい)というか。まあ、今がゴールではないので。そこはしっかりと歩ませていきたいなと思います」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)