柵越えなくても笑顔の理由 「飛ばないから打たない」…山川穂高が明かした繊細なこだわり

打撃練習に励む山川穂高【写真:冨田成美】
打撃練習に励む山川穂高【写真:冨田成美】

笑顔でこぼした「センター前しか打たんやーんって思われている」

 宮崎春季キャンプ第2クール3日目の8日、ランチ特打を終えた山川穂高内野手はベンチ裏に下がると、スタッフに笑顔でつぶやいた。「山川、センター前しか打たんやーんって思われているっすよ」。確かにこの日の打球は低い弾道で中堅に打ち返したものばかり。多くのファンが詰めかける中で、代名詞の豪快な放物線は見られなかった。

 調子が悪いとか、体にアクシデントがあったとかのレベルではない。山川はやるべき練習をしっかりとこなしただけだった。「今日はそういう日でした」。明かしてくれたのは、自らで厳密に設定している「線引き」、そして通算252本塁打を誇るアーチストとしての“繊細すぎる感覚”だった。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)