代走から生還の周東佑京は「驚異」も…あえてつけた“注文” 小久保監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:竹村岳】

連発だった好守備を小久保監督も絶賛「なんと言っても今日は守備」

 ソフトバンクは2日、みずほPayPayドームで行われた日本ハム戦に6-4で勝利した。先発のカーター・スチュワート・ジュニア投手は5回2失点で6勝目をマーク。救援陣も津森宥紀投手、藤井皓哉投手、ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手、松本裕樹投手と繋いでリードを守った。打線では近藤健介外野手が14号、15号本塁打を放つ活躍。甲斐拓也捕手にも2試合連続の5号ソロが生まれた。試合後、取材に応じた小久保裕紀監督のコメントの全文は以下の通り。

――ゲームを振り返って。
「ちょっとカーターが疲れ気味かなという感じでした。5回で代えたんですけど、打線は近藤のホームランでね、あとはなんと言っても今日は守備。晃(川瀬)のプレー、緒方(理貢)のセンター。最後の佑京(周東)のセンター。しっかりと守備で盛り立てたなと思います」

――近藤選手が2本塁打。
「本人も久しぶりの感触だと言っていたら次の打席でもう1本打ったので、長距離打者は『1本打つと』(乗っていく)というものがある。彼も、長距離バッターの仲間入りかなという発言でした」

――甲斐選手が2試合連続の本塁打。
「最近、バッティングの状態もいいですしね。キャッチャーとしての存在感を見せてくれていますし、打つ方もいいところで打ってくれています。あともう1つ、バント失敗(6回無死一塁で甲斐が犠打を試みたが捕邪飛)の後の佑京のスチールね。あれは佑京の足で取った1点。あの嫌な流れの中でどうしても1点欲しかったので、正木に代えて勝負にいったんですけど。あそこも今日は、流れを完全に渡さなかったという意味では、いい回だったと思います」

――川瀬選手、緒方選手が久々のスタメンで躍動した。
「準備はプロですからね。試合に出た時に『これだけの準備をしたんだから』というものを持っていくのが、最低条件ですので。その積み重ねだと思います」

――ロベルト・オスナ投手の渡米が発表された。
「離脱した時からある程度は覚悟していたので、本人もスッキリするのが一番いいでしょうから。今年で野球人生が終わるわけじゃないですから。しっかりとセカンドオピニオンを受けてきてほしいです」

――近藤選手はどこが改善されてきた?
「わからんって、何回聞くねん(笑)。生涯打率.273しか打ってない俺に聞くな(笑)」

――周東選手の足は驚異的?
「その前の回(5回)にゼロだったんですけど、なんか、ハムも連勝してきているのでチームの勢いがあって、あのイニングは1点ほしいなと思ったので、正木がいい形で四球を選んだんですけど。すごく途中から行った時の相手チームに与える驚異というのは相変わらず、すごいものがあるなと思いますけど、スタメンでやってほしいですね。外されないようにしてほしいです」

――甲斐選手の打撃面で、良くなっている部分は?
「練習の時から。試合の時はかなりしゃがみ込んでしまうんですけど、2ストライクアプローチと今はっきり分けているので。練習の時もそういう形で、丁寧にセンター中心に打つバッティングができている。今日も、追い込まれた後に引っ掛けてのホームランだったんですけど、昨日のライトのホームランとかね。練習の時からああいう方向に行っている。最初からレフトじゃなくて、センターに入りながら、引っ掛かるような練習をしているのがいいんじゃないですか。続けていけばいいと思います」

――川瀬選手のスタメン起用は、3試合連続で失策をしていた牧原大成選手の影響もあった。
「そっちじゃないです。そっちというよりは、晃(川瀬)と加藤投手が対応しやすいんじゃないかと」

――「鷹祭SUMMER BOOST」は4連勝となった。
「去年は僕がいなかったんですけど、この勢いで明日も有原が頑張ってくれるでしょう」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)