埋まった支配下登録枠、育成選手は「足りない」…小久保2軍監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】

ヘルナンデスの加入で支配下登録枠が埋まった

 ソフトバンクの2軍は28日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの中日戦に2-0で勝利した。2回に渡邉陸捕手の犠飛で先制。5回には2死から川村友斗外野手の安打と盗塁などでチャンスを作り、フレディ・ガルビス内野手の適時打で追加点を奪った。投げては先発の高橋礼投手が7回無失点と好投。古川侑利投手、尾形崇斗投手も無失点に抑えて完封リレーを飾った。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。

――高橋礼投手が7回84球で無失点と好投。完投のプランはなかった?
「『最後まで行きます』みたいなこと言ってましたし『もう1回行ってもいいよ』って言ったんですけど、中断もあったし、あとピンチも何回かあった中で粘っていたんで。まだ余力はあったと思いますよ、全然」

――好投が続いている中で1軍のチャンスがない。本人にアピールしたい思いがあった。
「それは本人に聞いて。気持ちまではわからないけど、2軍じゃやることないんで。やることないっていうのはおかしいけど、ずっと抑えているからね」

――打者の中では川村選手が3安打。
「そうね。でも、真っ直ぐを打ってくるって言って、真っ直ぐは打っていないからね。2ストライク後に泳いだ真っ直ぐはあったけど、カウント球の真っ直ぐは捌けてないんで。真っ直ぐを捌けるようにならないとダメですね」

――しばらくは3軍に行っていました。
「そうね。3軍のピッチャーと全然レベルが違うって言っているんで。毎回同じ話しますけどね。3軍で打ててたらバッティングフォームを変えないですよね。打っているんで。でも、2軍に来たらダメなんで。何回かそれを繰り返して、今回は違うアプローチをしているかもしれないんで。真っ直ぐを打てないとやっぱダメですね」

――川村選手に対して打撃投手をしていた。
「あれは全然、別に意味はないです。バッピが来てない時には投げるんで、人が足りないから。明石コーチはアーリーで投げているんで。極力投げたくないんですけど、人がいないんでしょうがない」

――球団からヘルナンデス投手の獲得が発表されました。
「みたいですね、はい」

――支配下登録枠が埋まった。育成選手のモチベーション的にはどうでしょう。
「まあ、テンション下がってるんじゃないですかね。話していないからわからないですけど」

――雰囲気はいつもと変わらない?
「まあ、でもヘルナンデスの記事が出た時には、仲田辺りはポロポロっと話していたみたいですよ。僕とは話していないですけど、そういう話はしていたみたい。もう枠ないですね、みたいな話。コーチと話してたのかな? そんな話は聞こえてきました。まあ、普通はそう感じますよね」

――育成選手を抱える側の立場として何か思うことはありますか。
「いや、別に。去年の藤井みたいに、誰が見ても支配下ってなればいいだけなんで。特にそれは感じないです。足りないです。何か不足してるから(支配下に)なれないんでね。そんな甘い世界じゃないので」

――支配下登録期限を迎えたら、今後の起用は支配下中心になる?
「いやいや、支配下があんまりいないんで。外国人の扱いがちょっと難しいですね。デスパはとりあえず4打席出させてくれとは(1軍から)言われているんで。だからホーキンスも、もう1人回ったら代打はあったんですけど、多分しばらくずっとそうで、そんなに打席数は与えられないと思いますよ」

――それもあってホーキンス選手はこの前4軍戦に出ていた。
「そう。だから、多分遠征は行かないと思います。行ったって(デスパイネの)4打席まるまるは1軍からのあれ(意向)なんでね。ホーキンスをレフトで守らすわけにはいかないし」

――デスパイネ選手は調子が上がるまでは2軍で。
「そんな感じじゃないですかね。今のままじゃ、みたいな話はしてたんで」

――ご覧になっていかがですか。
「今のままじゃ無理でしょうね」

――日本人投手に対する感覚が戻っていない?
「それはわからないですけどね。その辺は僕らよりフロントに聞いてみてください」

――川原田選手が2軍に合流。
「まあ、全部出られたんで、痛みがないみたいなんで、バッティングはちょっと全然ですけど」

――やってもらわないといけない選手?
「バッティングを磨いて貰わないと。もちろん守備の人なんですけど。バッティングはある程度、上がってこないと1軍には食い込んでいけないと思うんで。課題はバッティングです。守備ももちろんもっと上達しないといけないんですけど」

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)