空く登板間隔に抱く“もどかしさ” 古川侑利が和田毅から授かった変化のヒント
1軍で登板機会がなく、出場選手登録されたまま2軍戦で異例の調整登板
異例の2軍での調整登板だった。19日にタマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの広島戦で、1点リードの最終回にマウンドに上がったのは、1軍で出場選手登録されている古川侑利投手だった。同時刻に1軍はPayPayドームで西武戦を戦っている中、2軍のマウンドで1回を無安打無失点。「久々という緊張感もあったし、(2軍は)7連敗中と聞いていたので、一番いい場面で、いい緊張感の中で投げられた」と振り返っていた。
現役ドラフトで日本ハムからソフトバンクに移籍し、新たなシーズンを迎えた右腕。開幕1軍を勝ち取ったものの、ここまでは5試合の登板にとどまっている。この日は1軍で最後に登板した5月3日以来、中15日でのマウンド。ブルペンの感覚もあまり良くはなかったと言うが、2つの三振を奪った。
ホークスに来てすでに中15日、中16日という長い登板間隔を経験している。開幕から1軍にいながら、なかなか登板機会を得られず、もどかしい思いも当然ある。「名前が呼ばれない時は、空きすぎているなと思ったらブルペンで何球か投げてという感じでやっていました。遠投とか、結構距離を取って数を多めに投げたり。そんな調整はしていたけど、やっぱりゲームになったらどうしても違う」と難しさも感じた。
(上杉あずさ / Azusa Uesugi)