育成左腕の5回無失点に「助かりました」 小久保2軍監督の試合後の一問一答

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】

正木が3安打6打点「右膝の使い方が気になるなと思ったら、ジョーも同じことを言っていた」

 ソフトバンクの2軍は11日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの中日戦に17-0で快勝した。初回に正木智也外野手、フレディ・ガルビス内野手の適時打で2点を先制すると打線が大爆発。2回には正木が満塁本塁打、6回と7回にも打者一巡の猛攻で加点した。6回は満塁の好機に牧原巧汰捕手の走者一掃の適時三塁打などで5点、7回にも4点を加え、8回には育成ルーキーの仲田慶介外野手に公式戦初本塁打が飛び出した。

 正木が5打数3安打6打点、真砂勇介外野手が4打数4安打1打点と大暴れ。投げては育成13位ルーキーの佐藤琢磨投手が急きょ、2軍公式戦で初登板初先発し、5回無失点で初勝利を挙げた。5投手が無失点リレーでつなぎ、投打噛み合った若鷹軍団は連勝を5に伸ばした。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。

――正木選手が素晴らしい活躍。
「状態はそんなによくなかったですけどね。ちょっと気になった点を城島と話して一致したんで。明日、明後日、練習なんでね。本人に話はまだしてないんですけど、ちょっと右膝の使い方が気になるなと思ったら、ジョーも同じことを言っていたんで。ちょっとそれを修正して」

「別に今日打った打たないという問題じゃなくて、将来的にちょっとあの癖は直した方がいいかなと、話はしようと思います。今日も真っ直ぐ打っていないからね。変化球やったんで、ぜいたく言っちゃいけないけど、やっぱり真っ直ぐを打てていかんとね。そのためにちょっと右の膝を使い方を明日話そうかなと」

――リチャード選手も連続試合本塁打は止まったが、4四球。
「あいつがこんな展開で最後まで集中を切らさないっていうのが成長じゃないですか。もう普通こんな暑い中で、こんな展開になったら適当に打席入ってっていう子なのに、珍しく成長を感じられる集中力でしたよ」

――真砂選手もいい状態。
「城島にアドバイスもらって、ジョーからちょっと話していっていいですかって言われたんで、どんどん話してってくれと言って。どちらかと言ったら、回転で打ちたいという中で、城島の打ち方を参考にしてるみたいな話があって、アドバイスしたら4安打。ね、的確なアドバイスやったんじゃないですか」

――1軍への推薦という意味でもいい活躍。
「上との絡みもあるんで、状態の良いのはもちろんこっちからは伝えておきますけど、そればっかりは上が判断することなんで。ただ、やっぱり今日はあれですよ。(先発の)佐藤を(3軍が遠征中の)北海道から呼び寄せてね。笠谷があんな状態になった時点で、今日5イニング投げられるピッチャーがいなかったんでゲームできなかったんですよ。どうやって今日試合しようかなっていう中で、5回投げてくれたのは助かりました、チーム的には。まさかゼロで抑えると思ってなかったんでビックリしました」

――急きょだった。
「アイツがいなかったら、試合(開催が)ちょっと危なかったです。もう本当に無理くり、重田を3イニング行かせたり、病み上がりの奥村を2イニング行かせたり、中村亮太も使う予定なかったけど、1イニング行かせたりして9イニングやれればなっていう感じだった。まさか、5回まで投げてくれた時点でもう余裕をもって投げさせることができたんで」

「やっぱり、17点も取ったらだいたい、17対5とか6とか7になるものが、ゼロで抑えたっていうところですね。渡邉陸もベンチに入っていない、九鬼も使えないとキャッチャーがいない中で、牧原(巧)は2試合この暑い中でフル出場して、投手陣を引っ張ったっていうところは褒めてあげたいですね」

――仲田選手に嬉しい初本塁打。
「仲田は本当に面白いと思います。もうセカンド、ゆくゆくはショート、サード、内野全部、ちょっと幅広くこの秋含めてやっていこうということで今やってるんで、非常に楽しみな選手ですね。ストーリー的には整っているんでね」

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)