鷹・小久保2軍監督「成長を感じました」 4年目捕手・渡邉陸が見せたリードの変化
「てっきりコーチの指示だと思っていたら、そうじゃなかった」
ソフトバンクの2軍で“英才教育”を受けている渡邉陸捕手。10日にタマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの広島戦で小久保裕紀2軍監督が感じ取った成長があった。この日の先発は2年目の田上奏大投手。1軍デビューも果たした右腕をリードする上で、それが見えた。
先発の田上は初回、いきなり宇草に二塁打を浴びると、野間に四球を与え、林の適時打で先制点を失った。小久保2軍監督は「今日はちょっと球数とイニング数をテーマに挙げていたんで、ちょっとやっぱり抑え気味で入った」と説明。5回、80球という球数、イニング数を意識するあまりに、出力を抑えていたという。
そんな田上をリードする上で、ちょっとした変化を加えたのがコンビを組んでいた渡邉陸だった。小久保2軍監督は言う。「2回になったら、カーブをうまく使っていた。やっぱり真っ直ぐ、カット、フォークだけだと、同じ球速帯なんで結構キツいんです」。2回に入ると、カーブを配球に織りまぜ、緩急も使って投げさせるようになった。
(上杉あずさ / Azusa Uesugi)