自主トレを「ホークスの人とやる頭はなかったですね」
常に成長を求める姿勢は、どんな場面でも変わらないーー。鈴木豪太投手はプロ1年目から40試合に登板し、防御率1.74をマーク。飛躍の1年を過ごし、まもなくプロ入り後初めてのオフを迎える。オフの自主トレは、単身でファーム施設「タマスタ筑後」で行う予定だという。
鈴木豪は「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」に臨む野球日本代表「侍ジャパン」に初選出。11月3日からは宮崎での強化合宿に参加している。新人選手の中には、チーム内の先輩に弟子入りして自主トレに励むケースも多い。ともに侍ジャパンに選出されている庄子雄大内野手も、プロ1年目の昨オフには今宮健太内野手の自主トレに参加した。
チーム内には津森宥紀投手をはじめ、日頃から慕っている先輩投手も多い。右腕は“弟子入り”を考えることはなかったのかーー。「ホークスの人と(自主トレを)やる頭はなかったですね」。即答した言葉には、背番号「26」を常に成長させ続ける“思考法”が表れていた。
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この先で分かる3つのこと
チームの先輩と自主トレをしない「明確な理由」
侍合宿で他球団の先輩から教わった「新たな魔球」
さらなる進化へ、新球習得で得た「新たな発見」
「今年、1軍で(先輩たちと)一緒にやらせてもらっていたので。やるなら他球団の人とやりたいなとは思っていました」
1軍で1年間を駆け抜けたルーキーイヤー。身近な先輩たちから常に様々なことを吸収してきた。そして来シーズン中も十二分に吸収するチャンスがあるのは間違いない。「(他球団の方とは)何かご縁があれば、やらせてもらおうかなとは思いますけど、今のところは筑後でやろうかなと思っています」。新たなことを知りたいという飽くなき探究心が、右腕を成長させてきた。
「新しいことって、やっぱりいいですね。自分にない引き出しを作るのが好きなんです。試してみて自分に合えば自分の武器になりますし、もし合わなくても、1つの参考として知識に取り入れればいいだけなので。聞くのはタダですから」
石田裕から教わった“魔球”
その姿勢は、侍ジャパンの強化合宿でも発揮されていた。合宿2日目となった4日には、2歳年上のDeNA・石田裕太郎投手に自ら歩み寄り、シンカーの握りについてアドバイスを求めた。直後には教わった握りの感触を確かめながら、キャッチボールを行っていた。
「話すのは初めてですけど、『僕が(石田裕から)シンカーを教わりたい』っていう記事を見て下さっていたみたいで。『いろいろ教えてください』って言ったら、『記事見たよ』って言ってくれて。すごく聞きやすかったです」
力強い直球と代名詞のカットボールを武器に、ピンチでも堂々とした投球を見せた1年目。だが、現状に満足するつもりはない。プロ2年目を迎えるにあたり、相手の対策を上回るためにも、新たな武器を身につけようとしている。
「やっぱり2年目になれば、それなりの対策とかもあると思うので、そこは取り入れた方がいいかなとは思っています」。日本シリーズでの石田裕の投球を見て、教わりたいと思った“魔球”。7日から始まる実戦の機会では、早速試していく予定だ。
「シンカーって、僕の中では横から投げるイメージだったんですけど、そんなこともなくて。『上から投げた方がいいよ』と言っていたので、新しい発見でしたね」
侍キャンプでの新たな経験に笑顔が絶えない23歳。この探究心こそがさらなる進化を後押ししているのは間違いない。侍ジャパンのユニホームで鈴木豪太がどんな活躍を見せるのか楽しみだ。
(森大樹 / Daiki Mori)