牧原大成の意地「迷惑しかかけていない」 揺れた首脳陣…先発起用の裏にあった小久保監督の“最終決断”

  • 記者:長濱幸治
    2026.10.28
  • 1軍
9回に同点打を放ち、ベンチに向かって拳を上げる牧原大成【写真:栗木一考】
9回に同点打を放ち、ベンチに向かって拳を上げる牧原大成【写真:栗木一考】

2戦連続のバントミス、打率.100…悔しさを晴らす一振り

 スタメン起用を決断してくれた指揮官の思いに、応えないわけにはいかなかった。チームの窮地を救った一振りは、牧原大成内野手の意地そのもの。屈辱ともいえる悔しさを晴らすためには、自らのバットだけが頼りだった。

 27日に行われたDeNAとの「SMBC日本シリーズ2026」第3戦(みずほPayPayドーム)。試合終了まであと1アウトと追い詰められた状況で、牧原大が本領を発揮した。1点を追う9回2死二塁、相手守護神・レイノルズの156キロ直球を捉えた打球は右前に弾んだ。土壇場での同点打を放った34歳は、二塁ベース上で力強く左拳を掲げた。この一打がなければ、延長10回のサヨナラ弾も生まれなかった。

 プロ16年目のベテランが苦境に立たされていた。横浜スタジアムで行われた2試合はともに重要な場面でのバントミスがあり、打率も.100と本来の姿からは程遠い状態だった。そんな34歳を第3戦でも先発起用するべきか――。首脳陣の葛藤に終止符を打ったのが、小久保裕紀監督の決断だった。27日の試合前にはバント練習で黙々と50球以上も丁寧に転がしていた牧原大。首脳陣の証言から、その覚悟に迫った。

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この先で分かる3つのこと

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殊勲打にも笑顔なし…牧原大成が胸に秘めた「執念の本音」
ベンチの祝福にも笑みを浮かべなかった牧原大成【写真:栗木一考】
ベンチの祝福にも笑みを浮かべなかった牧原大成【写真:栗木一考】

本多コーチが驚嘆した姿「意地しかないな。すごいな」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)