上沢直之が自ら選択した魂の151キロ 「ありえない」から見せた修正能力…最後に信じた投手としての“直感”

  • 記者:長濱幸治
    2026.10.25
  • 1軍
7回2死二塁のピンチを切り抜け、雄たけびを上げる上沢直之【写真:栗木一考】
7回2死二塁のピンチを切り抜け、雄たけびを上げる上沢直之【写真:栗木一考】

7回無失点の好投を指揮官絶賛「勝利につながった」

 魂を込めた151キロが、相手打者のバットに空を切らせた。「最後は自分で真っすぐを選択しました」。延長11回の死闘の末、劇的な勝利をつかんだホークス。7回無失点と先発投手としての役割を全うした上沢直之投手は試合後、心地よさそうに汗をぬぐった。

 24日に横浜スタジアムで行われたDeNAとの「SMBC日本シリーズ2026」第1戦。上沢の立ち上がりは平穏ではなかった。先頭の度会への初球が相手の左脚に当たって死球となると、続く牧への初球もインハイへ大きく外れた。「信じられないボールです。ありえない引っ掛け方をしました。何が起きたか分からないです」。自らも理解できないほどの状態だったが、その後の1死満塁を遊ゴロ併殺打に仕留めて難を逃れると、2回以降は立ち直りを見せた。

 上沢にとって最大のターニングポイントは、味方が1点を先制した直後の7回に訪れた。安打と自らのボークなどで招いた2死二塁のピンチ。打席に戸柱を迎えた場面だった。変化球3球で追い込むと、ラストボールとなった97球目。この日最速の151キロで空振り三振に仕留めると、大きな雄たけびを上げた。「大事なところだったので、全力で行きました」。劇的勝利につながった一球を自ら選択した右腕。その瞬間に巡らせていた思考に迫る。

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この先で分かる3つのこと

戸柱をねじ伏せた151キロ…上沢が自ら選んだ「真意」
右脚直撃の強襲打球も…上沢が痛みを隠した「本音」
決勝打の後輩・庄子に先発・上沢が託した「熱いエール」
小久保裕紀監督とハイタッチする上沢直之【写真:黒澤崇】
小久保裕紀監督とハイタッチする上沢直之【写真:黒澤崇】

“アクシデント”も貫いた姿「恥ずかしいので」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)