庄子雄大は「試合前は結構緊張していると」
ソフトバンクは14日、日本ハムとのCSファイナルステージ第1戦に6-4で逆転勝利した。これでアドバンテージの2勝を含めて、対戦成績は3勝0敗となった。先発のリバン・モイネロ投手は2回2/3を投げ6安打4四死球、3失点。3回2死満塁のピンチでバトンを受けた鈴木豪太投手が見事な火消しを見せると、回をまたいで1回1/3を投げ無失点。勝利投手となった。その後は津森宥紀投手、ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手、ロベルト・オスナ投手、松本裕樹投手、杉山一樹投手が登板しリードを守り切った。
打線は初回、牧原大成内野手が中前適時打を放ち先制。2点を追う3回には、敵失も絡み1点差に詰め寄ると、庄子雄大内野手の右前適時打で同点に追いついた。その後も周東佑京外野手の左犠飛、近藤健介外野手の適時二塁打など、この回に5得点を挙げた。この日、取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
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●試合前
監督の節目はとんかつな印象が。
「節目の前は大体そうね。今日はまだ何も、1食も食べていない。1食目は大体(午後)3時半なんで。朝ご飯は食べない。大体練習が終わってからが1食目」
健康に気を遣われている。
「16時間を空けて、オートファジー。2軍監督の時からやっているから。ナイターの時はね。デーゲームの時は朝食べるけどね。全然今日の試合に関係ないね」
柳田選手の進捗は?
「また注射が劇的に効いたので。まあ今日はなるべく使わないでおきます」
ベンチには入れる?
「まあそうね。ここ一番……。できれば使いたくないけど、ここ一番という感じかな」
CS中のスタメン復帰の可能性も?
「首は大丈夫です。痛みは取れたんで。その間に動けていないので、足の方とか、そっちが問題。今日も練習は全部やりますよ」
いきなり動いて怪我しないように、というのも監督なりの配慮。
「実際あんまり動けていなかったのでね。まず練習で確認して動いてみてどうかというのがないと、いきなり試合は怖いですからね」
相手先発は山崎福也投手。あらためて印象は。
「普通に、漠然と打ちにいったら打たされるピッチャー。打撃ミーティングも終わりましたけど、ちゃんとコーチの方から指示が出ます。どんな指示かは言えませんけどね。(過去に)やったことで上手くいったことは継続して、上手くいかなければ変えるということなので」
選手ごとにかける声を変えたりもしている?
「いや、『あとひと踏ん張り、頑張ろう』というだけです」
なぜ「握手」という形?
「別にみんなを集めてミーティングをするわけでもないし、いつの間にかそうなったね。1年目(2024年)の日本シリーズくらいからかな、確か。1年目のクライマックスくらいから、なんかそんな感じだね。毎日全員と挨拶はするんですけどね、節目の時に。オスナとヘルナンデスは毎回握手しています。なんかそれがルーティンになっていますね」
モイネロ投手は、CS中にもう1度登板があるかもしれないが、球数の制限はする?
CSに慣れている選手がたくさんいる中で、前田悠伍投手とは笑顔で握手をしていた。
「初めての経験で、ワクワクしているんじゃないですか? 何にでもプラスに捉えられる子ですからね。今まで起きたことをポジティブに考えられるやつなんで、そのへんはどっちに転んでも彼のプラスにはなるでしょう」
チームの雰囲気は?
「みんな経験が豊富なので、普段通りに入れるのが一番でしょう。庄子あたりは去年(CSでの)スタメンはなかったでしょうから、もし今日スタメンであれば、人一倍緊張するでしょうね。それも一つの経験なんで。今経験していないことを、ああだこうだ考えても前に進めないので。実際出てみてどう感じるかは本人次第です」
ファイナルステージは、ファーストステージを勝ち抜いてきた相手を受け止める側になる。
「受けて立つというよりも、向こうはもう試合してきているんで、自然に入れるでしょうけど。最初のゲーム感だけなんじゃないですか。そこはあまり心配していないですけどね」
大多数の選手がCSに慣れている中で、庄子選手のような、経験の少ない若手にアドバイスをするなら?
「『当たって砕けろ』じゃないですか。当たってみないと分からないですからね。『どうせ倒れるなら前向きに』みたいな。積極的なプレーのミスはOKです。引いたミスはいけないですけどね」
アクシデントもあるかもしれないが、基本的には今日揃ったメンバーでCSを戦う?
「それはちょっと分からないですね。入れ替えがあるかもしれないし。主軸になるメンバーはそう変わらないでしょうけど、怪我人が出たりね」
●試合後
初回2死から先制点が生まれた。攻撃の流れを振り返ると。
「いい形で先制したんですけどね。モイネロが今年で一番悪い出来だった。ビッグイニングになりそうなところ、今日は庄子のあのプレーがなかったら、あの回は多分止まっていなかったと思うので。山縣のショートへのヒット性の当たりで、ワンアウトを取った。今日はそこが大きかったですね」
庄子選手は同点打を放つなど、ポストシーズン初スタメンでこの活躍。
「試合前は、結構緊張していると言っていたんですけどね。それでもいつも通りのプレーができている。こういうのはどんどん自信にしてもらいたいなと思いますね」
モイネロ投手の状態は?
「誰が見ても悪かったんじゃないですかね。しっかり逆転できたしね。このシリーズはとにかく勝てばいい。個人の反省は次に向けて、ね。当然、調整はしないといけないですけど、振り返ってもあまり意味はないので」
その後、鈴木豪投手が完全に流れを断ち切る好リリーフ。
「シーズン中もああいうシーンが多くてね。次のイニングも跨がせて、3人で切り抜けて、その裏に逆転というね。シーズン中もあったんですけど、今日もそういう感じでしたね。若い2人がヒーローに呼ばれていますけど、まさに若い力での勝利だったと思いますよ」
明日の戦いに向けて。
「初戦を取れたので、2戦目もしっかり勝てるようにやります」
庄子選手の活躍。
「1発目のプレーであれですからね。あそこは何点取られるかなというイニングだったので」
遊撃のスタメンは川瀬晃選手との比較だったと思うが、守備と走塁に期待して庄子選手を起用した?
「二遊間がね、今宮がいなくてショートを守れる選手が2人しかいないので。そういうチーム事情もすべて考えて、使いました」
モイネロ投手は負傷ではなく、不調という認識?
「そうじゃないですか。話していないのでわからないですけど」
水野選手に押し出し四球を与えたところで交代となったが。
「あそこがゼロというか、(抑えていても)代えていましたよ」
3回2死満塁で鈴木豪投手を送り込んだ。他にも選択肢があったかもしれないが、なぜ鈴木豪投手だった?
「短期決戦ですからね。シーズン中とは違う戦い方で、あそこは鈴木を配置していました」
津森投手以降、セットアッパーが5人いるようなリレーだった。
「それで勝ってきたので。全員出すでしょう。今日みたいな展開で、シーズン中だったらいっていないかもしれないですけどね。ルオシーを挟んだりしたかもしれないけど、3つ勝てば抜けられるので。そういう意味では想定通りでした」
近藤選手の6点目の適時打が大きかった?
「いや、というよりは庄子の同点のヒットが大きかったです」
(竹村岳 / Gaku Takemura)