CSで「鍵」となるモイネロの存在 倉野コーチのコメント…的中していた小久保監督の“予言”
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記者:竹村岳2026.10.12
- 1軍

CSの「ファイナルは気持ち的には一番しんどい」
ソフトバンクは12日、みずほPayPayドームで投手練習を行った。カーター・スチュワート・ジュニア投手、上沢直之投手、リバン・モイネロ投手、前田悠伍投手、上茶谷大河投手が参加した。練習後、倉野信次投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が取材に応じ、14日から開幕するCSファイナルステージの展望を語った。
「鍵」となる存在として挙げたのは、モイネロ投手。レギュラーシーズンで7戦6勝と圧倒的な成績を残した左腕が、今季見せた“進化”を口にした。さらに、的中していた小久保裕紀監督の“予言”とは? 右肩のコンディション不良でリハビリ組に移行した大津亮介投手についても「CS(での登板)は難しい」と言及した。一問一答は以下の通り。
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この先で分かる3つのこと
小久保監督の予言が的中…倉野コーチが語る勝算とは
「かなり遅い復帰」も…モイネロが今季見せた圧倒的進化
右肩違和感の大津亮介…倉野コーチが明かすCS復帰の目処
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午後2時からCSファーストステージの第3戦が行われる。いよいよ相手が決まる。
「相手どうこうというわけではないですね。やっぱり打線のイメージは変わるので。どちらに出てきてほしいということはないんですけど、打線のイメージはちょっと違うなというのは当然あります」
当然だが、CSのファイナルステージは3年連続。年によって意識することも違う?
「いや、いつも一緒ですね。このファイナルは僕的には一番しんどいかなと思います、気持ち的には。選手はどう思っているか分からないですけど。僕の中では一番緊張感がありますね」
2勝のアドバンテージはある。初戦の入りが、より大切になる?
「そうですね。ちょっとシーズンが終わってから空いてしまっているので、それはもうしょうがない。そこの入りは一番大事にしないといけないかなとは思っていますね」
短期決戦は調子のいい選手を起用するのが定石。今の状態を優先していく?
「まあそうですね。最終的には監督の判断なので、僕が決めることではないんですけど」
「打線のイメージが変わる」と。日本ハムと西武、それぞれイメージというのは?
「色々あるので、ちょっとそれは言えないです。どちらも勝ち上がってくるチームですから、毎年思うことですけど強敵には違いない。相手はやっぱり勢いがあるので。僕らも第1ステージから勝ち上がった時はありますけど、勢いがついてファイナルステージにくるので、そこは要注意かなと思います。必要以上に意識することもないとは思うんですけど」
短期決戦においては、先発投手はもちろん大事だと思うが、その後を受ける投手も重要な役割を担う。徐若熙投手や小林樹斗投手らのポジションだが、彼らへの期待は?
「当然、短期決戦は勝ちパターンと言われるピッチャーだけではなくて、それ以外のピッチャーの働きがかなり重要になるので。レギュラーシーズンみたいに先発をある程度引っ張ったりということはできないわけですから。中盤に行くピッチャーはかなり重要になってくるかなとは思います」
小久保監督は徐投手の中継ぎ起用が「面白くなりそう」と話していたが、倉野コーチも同じ考えですか?
「ルオシーだけではなくて、(他の投手も)いっぱい準備はしてますんで」
間隔が空くというのは、ピッチャーにとっても難しい、
「選手が一番感じているとは思うんですけどね。コンディション的に言えば、一回体は楽になる。で、モチベーションも球場に入ったら自然と上がるので。(CSは)球場の雰囲気から、まず違いますから、モチベーションとかそういう心配はしていないですね。試合感というところにおいても、調整登板を挟んできているので、そこはなんとかなってくれるとは思います」
ファーストステージで勢いに乗った相手が来る。改めて初戦の先発投手の重要性は。
「1戦目が大事だと思いますね。そこで勝てれば当然優位になるだろうし、負ければ相手もどんどん勢いづいてくると思うので。監督が全体のマネジメントをしていますので、監督が考えてはいると思うんですけど、ピッチャー陣だけのことで言うと、1戦目は僕はかなり大事かなとは思います」
「雰囲気の違い」とは?
「日本シリーズは『これが最後の大会』みたいな感じなんですけど、CSは負けられない戦いになる。どちらかというと重苦しい雰囲気はもしかしたらあるかもしれない。その時になってみないと分からないですけど、今までの経験上、すごくファンの人の熱を感じるというか。レギュラーシーズンの優勝が決まるか決まらないかぐらいの雰囲気の時と似ていますよね」
1戦目から7戦目にまでもつれる可能性があるが、ローテーションのシミュレーションは終わっている?
「状況を見ながらにもなりますけど、ある程度固まってはいますね」
間隔を詰めて登板させる可能性も?
「ありますね。中4日、中5日、中継ぎは3連投、場合によっては4連投行く人もいるかもしれないし。勝っている、負けているに関係なく行ってもらわないといけない試合もありますので。その辺は短期決戦ということで、今までの扱い方になるかどうかはちょっと分からないですね」
11日の3軍戦で上茶谷投手、杉杉山一樹投手ら1軍管轄の6投手が登板した。その中に育成の津嘉山憲志郎投手が入っていたが、期待を込めて送り出した?
「意味というわけではないんですけどね。上茶谷が3回で終わったら、そこに(津嘉山を)入れようとは思っていました。ただ期待値は高いです。来年支配下を狙えるピッチャーという位置づけではありますので、そういった意味では期待を込めてあそこで投げてもらいましたけれど」
スチュワート投手の評価は?
「スチュワートは他の選手のバックアップをしている状態ですね」
大津投手が右肩のコンディション不良。少しプランが変わることもありそうな中、上茶谷投手の役割は?
「上茶谷に関しては、先発も中継ぎもできるしすごく重宝する存在ですね。いろいろ考えていきたいなと思います」
モイネロ投手は復帰が後ろにずれ込んだシーズン。CSでも鍵を握る存在だと思うが、現状は?
「鍵だと思いますね。良い状態できているんじゃないですかね。シーズンの疲労も一度取れましたし、コンディション的には良い状態を維持できているかなという風に思います」
ポストシーズンでフル回転することも期待される?
「投げてみないとコンディションは分からないので。いくら調子が良くても、その1試合でどれだけ疲労するかは読めない。どういう試合展開になるか分からないし、状態を見ながらやっていきます」
先発転向3年目で、今年のモイネロ投手の進化は?
「予想していたよりは、かなり遅い復帰にはなりましたけど、それからの働きはもう十分に見せてくれましたし。カード頭というところの働きもしっかりしてもらっていたので。モイネロが帰ってきた時に監督が言っていたように、『モイネロが7試合に登板して、貯金を作れば優勝できる』ということが、僕はその通りだなと思いますね」
モイネロ投手は復帰後、すごくテンポが速くなった。
「僕からは特にアプローチはしていないです。本人がどう考えていたのかまではわからないですけど、とにかく野球センスのある選手。いろいろな技を持っているというか、引き出しを持っている。その辺りはすごいなと改めて思いますね。去年みたいに150キロをバンバン超える球ではないにしても、バッターは球が速く見えているはずだし、球質というのもちょっとずつ変わってきている。ちょっと詳しくは言えないですけど、本当に投球術というか、引き出しがすごく多いので。調子が悪かったら悪いなりに考えて、『どうやって抑えようか』と考えられるピッチャー。その辺は勝てるピッチャーの条件を持っていると改めて思いますね」
上沢投手が今日、マウンドで投球。状態はどう見ている?
「勝ったり負けたりはありましたけど、後半戦はずっと良い状態を維持できているんじゃないかなと思います。その中での本人の中での微調整はあるんですけど、全体的に見て良い状態がキープできているのは間違いないのかなと思います」
右肩のコンディション不良でリハビリ組へ移管となった大津投手の状態は?
「状態を見ながらですね。まだ分からないです。見えてはいないです。目処は今のところは立ってはいないですけど、状態を見ながら。ちょっとCSは難しいので、その先どうなるかというところですね」
短期決戦で投手交代のタイミングも早くなる。倉野コーチの中で考える交代の“タイミング”というのは?
「交代とかは監督が決めるので。色々な提案はもちろんしますけど、最終的な判断は監督がします。ただ悪いのに引っ張るのは確実に無いですね。最大7試合あるので、基本的に一戦必勝でトーナメントの気持ちです」
継投のタイミングが早くなるというのは確実にある?
「当然ありますね。ただそこで出せる中継ぎピッチャーとの天秤にもなるし、もちろん明日、明後日のことも考えなきゃいけないことも出てくるだろうし。考えなきゃいけないことが1個ではないので。色々なことを考えながら判断をしていくことになるので、とにかく考えることが増えます」
それが最初話していたしんどさに繋がる?
「プレッシャーも大きいですし、これを乗り越えるからこそ、喜びもありますし。乗り越えたいなと思いますけどね」
(竹村岳 / Gaku Takemura)