ドラ5から2桁勝利…松本晴が成し遂げた“球団初” 投げるのが怖かった3年前、大津亮介の姿に「無理だなと」

  • 記者:竹村岳
    2026.10.11
  • 1軍
松本晴【写真:栗木一考】
松本晴【写真:栗木一考】

ドラフト5位から始まった松本晴の“下克上”

「プロに入れば順位は関係ないですね。それはマジで思います」。4年目にしてキャリアハイの結果を残し、リーグ3連覇に貢献した松本晴は、自らの歩みを静かに振り返った。幼い頃からエースではなかった。2022年ドラフト5位で入団した左腕の道のりは、まさに“下克上”だ。

 今季は開幕からローテーションを守り、22試合に登板して12勝3敗、防御率2.66。125回1/3を投げて126三振を奪うなど、高いポテンシャルを見せつけた。「来シーズンは規定投球回をクリアして、全体的に他の数字も上げていかないと」。着実に成長を遂げてきた25歳の心は熱く燃えている。

 近年、育成ドラフトでの入団から2桁勝利を挙げたプレーヤーは千賀滉大投手をはじめ石川柊太投手、大関友久投手がいる。一方で支配下ドラフトにおいて「5位指名以下」から10勝を挙げたのは2015年の攝津正まで遡り、左腕では球団初の快挙となった。「リアルにボッコボコにされた」という絶望からのスタート。心が折れかけた山川穂高内野手の一振り。挫折を乗り越え続けた、泥臭い左腕の軌跡に迫った――。

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ビールかけを楽しむ松本晴【写真:黒澤崇】
ビールかけを楽しむ松本晴【写真:黒澤崇】

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(竹村岳 / Gaku Takemura)