前田悠伍のタイトル争い…課題を残した“最後のアウト” 引退試合の真剣勝負は「僕なら手を抜かれるのは嫌」

  • 記者:竹村岳
    2026.10.07
  • 1軍
10月2日のロッテ戦に先発した前田悠伍【写真:井上学】
10月2日のロッテ戦に先発した前田悠伍【写真:井上学】

勝てば13勝目も…3失点でタイトル獲得はならず

 意地と意地、執念と執念がぶつかり合った。“消化試合”という言葉で片付けられる一戦ではない。「プロ野球選手しているなと、一番感じましたね」――。そう言って背筋を伸ばしたのは、前田悠伍投手だ。全力で抑えにいった角中勝也外野手へのリスペクト。そして「アウト1つ」に残った自らの宿題。真剣勝負を振り返り、21歳は胸を張った。

 10月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)は、左腕にとってのレギュラーシーズン最終登板だった。引退試合を迎えた角中の背中を大声援が押す中、マウンドに立った背番号41。「雰囲気はすごくよかったですよ。ロッテファンの方々はいつも(声援が)すごいんですけど、より盛り上がっているようには感じました」。白星がつけば自身13勝目。最多勝と最高勝率の確率がグッと近づく。自身初タイトルをかけた一戦でもあった。

 大ベテランを勝利で送り出したいロッテと、前田悠のタイトル獲得のために全力で戦ったホークス。お互いの順位がすでに決まっていた今季141試合目だったが、両チームの“本気”が間違いなくぶつかっていた。ここにプロの醍醐味がある。力投の末にこぼれ落ちた初タイトル、悔しさを噛み締めた“1アウトの壁”。反省点を理解しながらも、前田悠の表情は清々しささえ感じさせた――。

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逆転3ランを放った山本祐大とハイタッチする前田悠伍【写真:井上学】
逆転3ランを放った山本祐大とハイタッチする前田悠伍【写真:井上学】

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(竹村岳 / Gaku Takemura)