小林樹斗が貫いた禁酒の誓い コレクションするほどの嗜好を封印…歓喜のビールかけも「浴びただけ」

  • 記者:森大樹
    2026.09.30
  • 1軍
ビールかけに参加した小林樹斗【写真:栗木一考】
ビールかけに参加した小林樹斗【写真:栗木一考】

小林樹斗が構想外から這い上がった1年

 もう一度NPBの舞台へ戻るために――。自らの“欲”も捨て去って、死に物狂いで戦った1年だった。昨オフに広島を構想外となり、四国IL徳島を経て、今季5月にホークスへ加入した小林樹斗投手。「自分の中ではっきりと決めたことだったので」。退路を断って独立リーグへ飛び込んだ時、自分の胸に”ある誓い”を打ち立てていた。

 智弁和歌山高から2020年ドラフト4位で広島に入団した右腕。故障の影響もあり5年間で1軍登板2試合にとどまると、2025年オフに構想外通告を受けた。そして今季は1月から徳島でプレー。5月下旬にホークスと育成契約を結ぶと、7月27日には念願の支配下登録を勝ち取った。ここまで1軍で10試合に登板して防御率3.07、勝ち負けなしの1ホールドをマークしている。

 退路を断った挑戦から、わずか半年で味わったリーグ優勝の瞬間。「今年途中から来て、まさかあの優勝の輪にいられると思っていなかったです」。歓喜のビールかけではコーチや先輩たちから容赦ない祝福を受けた。実は23歳にとってこの瞬間が約8か月ぶりの“アルコール”だった。春先から始めた「禁酒」――。一度はNPBを去った男が、この1年にかけた強い覚悟があった。

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この先で分かる3つのこと

激変の要因となった禁酒で起きた「身体の劇的変化」とは
引退覚悟の右腕を救った「恩師からの一言」とは
約8か月ぶりの歓喜…ビールかけでの「意外な感想」
小林樹斗【写真;栗木一考】
小林樹斗【写真;栗木一考】

転機となった独立入り…背中を押した指揮官の言葉

(森大樹 / Daiki Mori)