庄子雄大「ハマり始めている」 本多コーチと二人三脚で乗り越えた“左腕の壁”…刻んだ「17個目」の意義

小久保監督も賞賛「成長した姿を見せてくれた」
幾度となくけん制を受けても、ひるむことはなかった。アンツーカーのギリギリに左足を置く積極的なリードを貫いた庄子雄大内野手。5日の西武戦(みずほPayPayドーム)、左腕の隅田を相手に決めた今季17個目の盗塁は、一つの「壁」を乗り越えた証だった。
1点リードで迎えた6回、先頭で中前打を放った庄子に対し、西武バッテリーは警戒度を最大級に引き上げた。続く正木智也外野手の打席で隅田が3度のけん制を入れると、1死後の周東佑京外野手の打席でも初球の前に1度、カウント1-1となった場面で2度けん制が続いた。その直後の3球目に庄子がスタート。計6度の執拗な“揺さぶり”に屈することなく、見事に二塁を陥れた。
その後に栗原陵矢内野手の適時打が飛び出し、貴重な2点目が生まれた。試合後、小久保裕紀監督は庄子のスチールを高く評価したうえで、こう続けた。「前回、(西武の)武内のけん制に引っかかってから、左投手の時になかなかスタートを切れずにいたので。そんな中で本多(雄一)コーチとマンツーマンでやっていたので。成長した姿を見せてくれましたね」。
小久保監督が指摘したのは8月9日の西武戦でのシーンだった。5回の先頭で右前打を放った庄子だが、武内の2球連続のけん制に戻れずタッチアウト。22日のオリックス戦で今季16個目の盗塁を決めたが、この時は右腕の高島がマウンドに立っていた。19日の日本ハム戦では細野に対して盗塁死(けん制で飛び出したが、一塁手の送球が庄子の背中に当たって二塁へ進塁)、27日のロッテ戦でも毛利の前に盗塁死と、左腕相手の盗塁失敗が続いていた。
今シーズン、リーグ2位タイの盗塁数を記録し、周東も“後継者”に目するほどのスピードを誇る23歳。一般的に盗塁を決めにくいとされる左腕相手に、ようやく決めたスチール。その価値をどう捉えているのか。本多雄一内野守備走塁兼作戦コーチも高く評価する成長ぶりに迫った。
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(長濱幸治 / Kouji Nagahama)