石見颯真が口にした「稼げる」 増した遊撃へのこだわりと責任感…同期の庄子雄大に抱く“本音”

  • 記者:長濱幸治
    2026.06.18
  • 2軍

直近1か月は打率.316と復調「ようやく…」

 選手の知られざる素顔や本音に迫る連載「鷹フルnote」。今回はプロ2年目の石見颯真内野手が登場します。 天性の打撃センスが光る“プロスペクト”の20歳が口にしたのは、「稼げる」との言葉でした。名手のプレーを見て強まった遊撃へのこだわり、そして同期入団の庄子雄大内野手に対する“本音”――。若鷹の「今」に迫ります。

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 グラウンドの中心に立つ「背番号67」の振る舞いからは、“内野の要”としての自覚と責任感が感じられた。5月30日のファーム・リーグ西武戦(タマスタ筑後)。遊撃に入った石見は持ち前の打撃だけでなく、守備でもきらりと光っていた。先発の岩崎峻典投手がピンチを迎えた際には、マウンドに駆け寄って言葉を交わすと、二塁に入っていたジーター・ダウンズ内野手とは身振り手振りで意思疎通を図った。

「ピッチャーへの声掛けは意識してやっていますし、やっぱり(入団した)最初の頃に比べたら、守備もちょっとずつ上手くはなってきているのかなと感じるので。その分、自分にもちょっと余裕ができて会話も交わせているとは思います」

 高卒1年目の昨季は2軍戦に43試合出場し、打率.264、8打点と才能の片鱗を見せた。今季はここまで48試合に出場して打率.253、2本塁打、10打点(17日現在)。3、4月は打率.213と苦しんだが、ここ1か月は打率.316と快音を響かせている。ホークスの未来を背負う20歳が明かしたのは、ギラギラとした野望。その根底には確固たるプロ意識があった。

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この先で分かる3つのこと

「稼げる」遊撃にこだわる石見の貪欲なプロ意識
同期・庄子の活躍に抱く「熱きライバル心」
不振から打率が急上昇…復調のきっかけは思考の変化

「二遊間はやっぱり“稼げる”というのもありますけど、その分難しいなと思います。たとえ(打率)3割を打っても、守れないと試合には出られない。とにかく、まずは守りかなと思います」 

指揮官も口にした“プロ仕様の思考”

 若干20歳にして、その目線は「稼ぐ」ことを明確に捉えている。小久保裕紀監督も「若いうちは『チームのため』なんて言葉は口にしなくていい。まずは自分だけのことを考えてやってもらいたい」とたびたび口にするように、石見の思考はまさに“プロ仕様”といえる。

 二遊間を守る石見だが、目指すのは打てて守れる遊撃だ。「ほかのチームと戦っても、やっぱり一番守備の上手い人がショートをやっていますし。今宮(健太)さんはもちろんですけど、日本ハムだったら山縣(秀)さんもそう。『上手いですよね』と金子さん(金子圭輔2軍内野守備走塁コーチ)とも話しながら練習しています 」。

 2軍のシーズン開幕直後の不振にも理由があった。「とにかくショートの守備に意識が集中して、打撃に頭が回らない部分がありました。練習もほとんど守備しかしてないっていうくらいやっていたので。そこから少しずつ向上して、『このあたりに(打球が)来たら取れるな』というのが自分の中にできてきた。その分、ようやくバッティングにも余裕ができてきたのかなとは思います」。言葉の通り、5月以降は本来の打撃を見せ始めつつある。

 1軍の舞台では5月中旬から同期入団の庄子が遊撃を守る機会が増えた。「すごいなとは思いつつ、悔しいなという思いもあります。(庄子の活躍を)素直に喜んでいたら、プロじゃないので。自分もすぐに1軍というのは無理だと思うんですけど、徐々に並んで、追い越せるようにやりたいです」。自らの立ち位置を見つめつつ、メラメラと燃える心の灯を消すことはない。 

 こちらも同期入団の宇野真仁朗内野手とともに、球団から「将来の主軸」としての期待をかけられる20歳。稼ぐ選手になることは、チームにそれだけ貢献していることの証にもなる。野望を隠すことなく、ただ貪欲に成長を続けていく。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)

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