笹川吉康の頭によぎった“汚名返上弾” 庄子雄大の盗塁が変えた意識「ここで打ったら…」

  • 記者:長濱幸治
    2026.04.29
  • 1軍
適時打を放った笹川吉康(左)と同点となる生還を果たした庄子雄大【栗木一考】
適時打を放った笹川吉康(左)と同点となる生還を果たした庄子雄大【栗木一考】

中学時代から互いを知る「盟友」に救われた一打

 今も忘れられない“痛恨のミス”から1か月あまり。再び1軍の舞台に戻ってきた背番号44を力強く迎え入れたのは、中学時代から互いを深く知る「盟友」の庄子雄大内野手だった。無言でも通じ合う信頼――。2人の若鷹が窮地に立たされていたチームを救った。

 オープン戦ラストとなった3月22日の広島戦(マツダスタジアム)。9回2死でゴロを後逸したことで、自身初の開幕1軍切符は幻と消えた。それから1か月。1軍で味わった悔しさは、同じ舞台でしか晴らせないことは笹川が一番分かっていた。4月28日のオリックス戦(京セラドーム)。今季初めて1軍に昇格し、「8番・右翼」で先発した23歳は、この時を待っていた。

 4回に今季初安打となる右翼線への二塁打を放ち、迎えた7回の第3打席。1点ビハインドの2死一塁で打席に立つと、初球に庄子が二盗を決めた。ここで笹川の意識に大きな変化が起きた。「(庄子が)二塁に行ってから気付きました」。試合の勝敗を分けた一打はどうやって生まれたのか――。

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この先で分かる3つのこと

劇的同点打の直前に笹川の頭をよぎった「ある欲望」
小久保監督の期待に応えるため、笹川が2軍で密かに磨いた「技術」
盟友・庄子が二塁ベースから「確信」した笹川の打席の意図

信じ抜いた小久保監督の思い「予想してました」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)