イヒネ、川村、庄子は2軍戦出場後に1軍の試合へ
ソフトバンクの2軍は18日、ファーム・リーグのオリックス戦(タマスタ筑後)に9-2で勝利した。先発の前田純投手は6回を投げ116球。被安打5、6奪三振、1失点(自責0)の好投を見せた。7回からは育成の岡田皓一朗投手が3回を投げ、1失点に抑えた。
打線は、1点を追う7回に川村友斗外野手が右翼へ同点ソロを放つと一気に火がついた。四球や野選なども絡めて一挙9得点。高橋隆慶内野手のプロ初本塁打となる2ランが飛び出すなど、5連打を浴びせて点差を広げた。育成ルーキーの鈴木貴大外野手は、公式戦初出場ながら、安打と打点を記録した。試合後に取材対応した斉藤和巳2軍監督の主なコメントは以下の通り。この日、支配下登録を勝ち取った大竹風雅投手についても言及した。
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続きの内容は
・支配下入りした大竹風雅へ和巳監督が漏らした「意外な本音」
・指揮官が称えた、鈴木貴大の「考える能力」とは
・1軍昇格への近道…斉藤和巳監督があえて課す「未知の負荷」
鈴木貴選手が2軍戦初出場、初ヒット、初打点だった。
「初失策! いいよいいよ、全部初。良いこと良いこと」
1打席目は空振り三振。2打席目に行く前には何か声をかけた?
「いや全然。そんな声をかけることはない、思い切ってやればいいだけだから」
前田純投手は116球。元々想定した球数だった?
「いや予定よりはちょっと(多かった)。まぁ、そこまで予定もできる状況ではなかったのが正直なところだけど。『いけるところまでいこう』という話はしていた」
100球を超えても球速もあまり変わらなかった。
「そうね。イニングの割には序盤から少し球数が多かったので。あれくらいの球数なら、もう1イニングいけるくらいの感じが一番ベストなのかもしれないけど。悪いなりに最後のイニングもしっかり耐えてくれた。だから、ああいう試合にできたというのはあると思う」
1軍から参加したイヒネ・イツア選手、庄子雄大選手、川村友斗選手について。
「イヒネは結果が出なかったけど、彼ら3人はなかなか1軍で打席に立てていないので。そういう意図もあって、1軍からこっち(2軍)に来ているというのもあって。彼らには『やりたいようにやれ』と。結果が出た選手もそうじゃない選手もいるけど、こうやって実戦を積んだのは彼らにとっても大きいと思うけど。ただ、この後またドームで待機しているし、明日も(1軍が)デイゲームで。ナイター、デイが2日間続くので。その辺りは若さでカバーしていかないとね」
イヒネ選手と話している場面があった。プレーなどで変化を感じる部分もあった?
「会話はやっぱり変わってきている感じはしたけどね。『充実してるか?』と聞いたら『していないです』と。それはやっぱり試合に出たい気持ちがどんどん強くなっているので。『もうそれが一番良い答えや』という会話をしてね。こんなところで満足していても、実際はそんな試合に出ていないわけで。開幕の時は、目標をある程度達成できたことの充実感はあったと思うけど、試合を重ねることによって、やっぱり試合に出たいという気持ちが強くなったことが『充実していないです』という答えなので。これはもうマイナスな方ではないのでね。『その答えがもう一番ベストや』という会話をしました」
鈴木貴選手は4軍で打撃特化を行った。変化は感じられるか?
「ちょっと専門的なところは分からないけど。貴大に関しては、練習ではそんなに見栄えはしないけど、試合の中では映えてくる。これはキャンプのときも思ったことで、試合での対応の仕方とか。1打席目に三振したあと、2打席目に変化球をレフト前に打ったり。変化球でやられた後っていうところも、彼なりにいろいろ考えて打席に立っているんでね。彼はそういう考える能力が高いので。それを実行できるかどうかはまた別として。自分をしっかり見つめられる選手なので。その点は相変わらず、試合になったら打席の方では見栄えが良くなってくるかなっていう感じはするけどね。守備はまだまだ課題があるけど」
高橋隆慶選手が公式戦初本塁打。
「久々に見たかな。ここ最近ちょっと疲れているのか、その前の打席とかもちょっと刺され気味だったので。そういうのがここ数試合は続いていたので。久々に彼らしい会心の当たりを見られたので。いいきっかけにしてもらえたらなと思う」
大竹風雅投手が支配下に。
「うん。喜ばしいことや。朝、風呂場で会ったけど。でもここからなんでね、スタートは。ここはゴールではないし、それは本人も分かっていると思うし。今までやってきたことをどれだけ出し切っていけるか。彼は状況によって、少し引いてしまう癖があったりもしたので。ただ、ここ数試合、2軍に来てから結果や内容が伴っていないことももちろんあったりするけど、そういう姿というのは成長した部分があると思う。それを1軍でも出していけたら、なんとかなるんちゃうかなと。なんとか戦力になってほしいなと思う」
投げている球は育成選手の中でも抜けている。
「そりゃ、やっぱり元々は支配下の投手だし、1球1球の質は高いものを持っているので。これはどの選手にも当てはまるけど、能力だけでやると限界がくるので。考え方だったり、気持ちの持ち方も1つの技術。そういった技術をどれだけ身につけていくか。これは経験も必要なのでね」
きのうはピシャリと抑えてほしいと話していた。そんな中での支配下昇格だった。
「このタイミングで支配下になると思っていなかったもん。それは思ったことを話しただけ(笑)」
喜ばしいが、驚きもあった?
「正直、それもちょっとあった。いろいろ1軍の事情もあるんだと思うし。まぁ、ピシャッと抑えていないから(笑)。バンバンバーンって(抑えて)帰ってくることがあまりないから。正直な話をしたら(支配下登録が)こんなタイミングになって、全てが重なってしまったっていうだけの話よね(笑)」
岡田投手が3回を投げた。
「あしたのことも考えてね。基本的に複数イニングをリリーフには投げさせていきたいというのが、チーム全体、ファームの中であるので。回跨ぎと言っても1回の回跨ぎはみんなある程度頭に入ってる。2回跨ぎの難しさ。それは2軍以下でしかチャレンジできないことなので。そういうのができるってなることだけでも、彼にとっては1つの武器になるので。そこから1軍への道が広がっていく可能性もあるし」
「それと、そういう負荷をかけていかないと、1軍でのプレッシャーであったり(に耐えられない)。経験しないと負荷はかけられないけど、精神的な負荷、肉体的な負荷を含めて、そういうこともできるときにはやっていく。それはリリーフだけじゃなくて、先発ピッチャーも。ある程度、球数とかも考えないといけない部分ももちろんあるし、コンディションのところもあるけど。まあそういったところが問題なければ、先発完投させたいというのはあるので。2軍ではなかなかそういう経験をさせることがないというか。最後まで投げきることの大事さではなくて、投げきるとどういう感じになるのかというのも体感してほしい。他のことも考えないといけないことがあるけど、チャンスがあれば、できる限り新しい方向にチャレンジさせてやれたらなと」
投げないとわからないこともたくさんある。
「ただ、それにはやっぱり怪我のリスクも伴うので。そのあたりはこっちもいろいろと管理しながらやらないといけない。でも、投げることは全てリスクなので。球数を減らしたところで怪我するときはするし. 難しいところだけど、こちらもそういうギリギリのところをせめぎ合っていかないと、選手の成長にもつながらないので」
(飯田航平 / Kohei Iida)