ソフトバンクとなった2005年以降は1度もないV3
2025年のホークスを先頭で引っ張ったチームリーダーが選ぶV3のキーマンは? 「ソフトバンクになって(2005年以降)から、3連覇はしていないですもんね。やっぱりそれだけ難しいことだと思っています」。来季に向けた思いを口にしたのは周東佑京内野手だ。
今シーズンは開幕から苦難の連続だった。主力野手が次々と離脱する中、4月を終えてチームは単独最下位に沈んだ。それでも柳町達外野手や野村勇内野手といった「代役」が水を得た魚のように活躍し、最終的には先頭でゴールテープを切ることができた。
「去年(2024年)は去年で、全員がしっかりしていたから、ほぼ(スタメンは)固定でいけたと思うんですけど。今年はそうではない中で優勝できたので。全員がうまく噛み合った結果だったと思います」。チームとして戦力の底上げに成功した一方、2026年は5球団が打倒ホークスで臨んでくることは間違いない。周東は少し考え込みながら来シーズンのキーマンを口にした。
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続きの内容は
・周東が考える「来季のキーマン」…3人を選んだ理由
・周東が師匠コーチに誓う「60盗塁」達成への道筋
・ライバル球団の「エース投入」構想に周東が抱く期待
「全員がそうだと思いますけど、来年こそはコンさん(近藤健介)、栗原陵矢がしっかり1年間、1軍にいることじゃないかなと思います。もちろんギータさん(柳田悠岐)もですね」
周東が狙う“60”…「目指すのが一番かなと」
周東が挙げたのは、打線の核となるべき主力たちの名前だった。2024年シーズンのリーグMVPに輝いた近藤健介外野手は今季75試合、柳田悠岐外野手は20試合の出場にとどまった。来季から周東に変わって選手会長を務める栗原陵矢内野手も80試合の出場と、悔しさを味わった1人だ。
周東は自らをキーマンに挙げることはなかったが、主力としての強い自覚を口にした。「毎年ですけど、本多(雄一)コーチの(キャリアハイとなる)60盗塁を目指すのが一番かなと思います。それが今年は怪我もあったりコンディションがよくなかったりで、走れなかったところも多かったので。来年は1年を通して60という数字を狙えるよう、やっていきたいなと思います」
もちろんV3への壁が高いことは理解している。今シーズン最終盤まで激しい優勝争いを繰り広げた日本ハムの新庄剛志監督は、来季に向けて先発ローテを崩してでもホークスにエース格を当てる構想を口にしている。包囲網が厳しくなる中でも、周東はあくまでポジティブな思考を崩さない。
「ある程度、毎年のことなので。去年は宮城(オリックス)との対戦が多かったですし、今年は(伊藤)大海(日本ハム)や北山君(同)といっぱい対戦したので。やっぱり少なからず、相手チームもウチを倒そうと思っていますし、倒さなかったら優勝はないと思っている。それでも、レベルの高いピッチャーと対戦することで、僕らバッター陣のレベルもおのずと上がっていくと思うので。好循環というか、いいのかなと思います」
「目指せ世界一」を標榜するホークスだからこその“宿命”が、常勝軍団を生み出す契機にもなる。球団としては1964年~1966年に3連覇を果たした南海時代以来となるV3へ。気負いすることなく、真正面から立ち向かうだけだ。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)