5失点の左腕へ「打たれるのはいいけど…」 斉藤和巳監督が疑問視したバッテリーの“姿”

斉藤和巳監督【写真:森大樹】
斉藤和巳監督【写真:森大樹】

先発・木村大が5回5失点「どういう意図を持って…」

 ソフトバンクの2軍は26日、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」の西武戦に2-6で敗れた。先発の木村大成投手は初回に先制を許すと、2回にも適時打と3ランを浴びて5回5失点。2番手の山崎琢磨投手は、8回に3者連続四死球から押し出しで1点を失った。

 5回まで無得点だった打線は、6回に廣瀬隆太内野手の内野ゴロの間に1点、7回には佐藤直樹外野手の適時三塁打で1点を返したが、序盤の失点が響いた。指揮を執った斉藤和巳3軍監督の主なコメントは以下の通り。

――9回に登板した大山凌投手は強い直球を投げていた。
「何球かまだ抜ける球はあったけど、ここ最近の中では良かったね。ブルペンも途中覗いたりしていたけど、結構いい感じで投げているんじゃないかなって感じはしたね」

――先発の木村大投手が5回5失点。
「キャッチャーとサインが合わないとか、そういうがあった。打たれることとかは別にいいけど、どういう意図を持って投げているのか。自分の投げたい球のサインが出なかったということが原因で終わっているなら、まだまだ考えないといけないことは多いかなと思います」

――ザイレン選手に安打が続いている。
「チャンスがあればこういう経験をして、上のレベルのピッチャーや環境に触れることが自信にもなるやろう し、精神的にも強くなっていける。こういうところで出続けてアピールしていければ、良いと思います。ただ上に行けば行くほどうまい選手が出てくるからね」

――初回の牽制でのミスについて。
「石塚(綜一郎)に関しては目一杯のプレーをしたかなと思う。どちらかというとザワ(中澤恒貴)のタッチのところ。そういったところの甘さが出た可能性はあったね。その後のスチールでもそういう場面があった。タッチする心構え、それ以前にどういう心構えでボールを捕りに行ったのかも大事なところ」

――明日でフェニックス・リーグが最終日。改めて選手たちに何を持ち帰って欲しい?
「中にはまだ40人枠に入っている選手もいるので、その選手は常に準備をしていくこと。他の選手に関しては、もう来シーズンに向けての準備は始まっているから。試合が終わって、オフシーズンがあるからといって気を抜いているようでは、なかなか1軍選手には追いつけないので。追いつくためにやっているわけじゃない、追い抜くためにやっているから。それくらいの意識で時間を過ごしてほしいですね」

――来季への準備はもう始まっている。
「365日、プロ野球選手というのを忘れるなと。色々なことがあった中で、この1年やってきて、みんなそれぞれ課題が明確に見えてきているはずやから。そういった部分を、このオフシーズンでどれだけ自分の中で埋めていけるのか。(春季キャンプで)A組なのか、B組なのか、C組なのか。振り分けはわからないけど、どこに属しようがしっかりアピールできる準備がどれだけできるかという戦いは、もうすでに始まっているから。3、4軍の選手には常に言っていますが、時間を無駄にしてほしくない。自分の時間を大事に使ってほしい。そう思います」

(森大樹 / Daiki Mori)