イヒネを変えた“5日間”「もし行かなければ」 語った恐怖と現実…首脳陣が驚く意識改革

  • 記者:森大樹
    2025.08.02
  • 1軍
イヒネ・イツア【写真:竹村岳】
イヒネ・イツア【写真:竹村岳】

指揮官が伝えた「危機感を持て」

 3年目を迎えたイヒネ・イツア内野手が急成長を遂げている。7月30日にみずほPayPayドームで行われたくふうハヤテ戦では、今季自身初の1試合3安打を記録し、「うれしかったです」と笑顔を見せた。松山秀明2軍監督も「プレーに重みが出てきました」と、確かな変化に目を細めた。

 シーズン序盤は苦しい時間が続いていた。ファームでは打率1割台に低迷し、守備でのエラーも多かった。そんな状況を打破する転機が訪れたのは、5月27日のこと。3年目にして自身初の1軍昇格だった。この時、小久保裕紀監督は昇格の理由について「本来なら1軍に上げられる選手じゃない。彼に刺激を与えるというのがひとつです。危機感を持った方がいい」と、あえて厳しい言葉を選んだ。

 1軍での出場は代走の1度きりのみ。だが、わずか5日間の経験は想像以上の効果をもたらした。ファームに再合流すると、7月は11試合連続安打を記録するなど、打率.338をマーク。周囲をさらに驚かせたのは、技術以前の「意識」の変化だ。村松有人2軍打撃コーチが「練習を本当に自分からやるようになった」と語れば、高田知季2軍内野守備走塁コーチも「守備の意識が明らかに変わった」と断言する。

 首脳陣が口を揃えて語る劇的な変化。わずか5日間の“1軍体験”でイヒネは何を見て、何を感じたのか。そこには、球界を代表する選手との出会いと、20歳の心を変えた“現実”と“助言”があった。

近藤健介が見せた“リアル”と授けた“金言”

楽天戦で代走として1軍プロ初出場を果たした【写真:古川剛伊】
楽天戦で代走として1軍プロ初出場を果たした【写真:古川剛伊】

指揮官絶賛…猛打賞は「まぐれではない」

(森大樹 / Daiki Mori)